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ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***正月明けからすぐ温泉旅行とは 伊豆・駿河B 2/3 2003.1.11(土)~13(日)

2014-06-19 16:51:50 | 旅日記

 翌朝はこれまた早く7時半に呼出があり、1階の大広間で7組全員が一緒に。漁師は朝が早いんで習慣ですかねこの時間は。味噌汁はイセエビの頭からも出汁を取っているとかで、どの組かがイセビコースをとったのでしょうか、一組だけ汁椀が大きかったようだから。それで9時かなり前に宿を出発、一路北上し土肥経由修善寺を目指す。

                            朝食

 本日は快晴で暖かく絶好のドライブ日和に女房はご機嫌、西伊豆からの駿河湾越しの富士山を満喫、絶景!絶景!だと。東京からの富士山は真っ白なのにこちらからは雪の白は放射状に筋に流れて見えるだけ、これもまた見映えする絵柄だというのを再発見した。

                            駿河湾を南から眺める

 修善寺は郷土資料館の駐車場に停めて温泉街を歩いて一回りする。独鈷の湯は昨年の台風で流されたとかで、屋根は無くて岩の間に湯だけが湧いている。最近になって公衆温泉施設として筥湯ができていたが、12時からの営業とは遅くからですねぇ。地名の由来、修禅寺はちょうど1200年の記念の年とか、境内の閼伽はぬるかったから温泉らしい。竹林の小道は気持ちいい風景がいい。温泉街はかなりレトロな雰囲気が残っているので、観光客も多くが宿に籠らず散策しているようですね。不思議だったのは、ロシア正教のハリストス教会なんていう擬洋風木造建築があるのはどうしてでしょうか。

 大型観光施設虹の郷はまたの機会にして、街中だけを歩けば蕎麦屋とミニチュア細工土産の店がやたら多い。骨董屋が一軒、焼物などたいしたものは無いが、日本刀と鍔だけは立派なものを置いている。短刀と拵え物セットで28万円は安いと親父の言、保有手続きもしてくれるそうだからお好きな方は如何かと。ここの民芸品という藁細工の晨という店はTVにもよく出ているせいか、小さな細工物がこんなお値段でという感じ。そういえば城崎温泉でもその地特有という藁細工があって、これより凝ったものではあったもののやはり高いなと買わなかったのを思い出しましたよ。射的場なども何軒かあって、全体に伊東よりかなり一昔前の温泉街の風情が狭い所に固まっていると言うのがここの売り、和風老舗旅館も風格があって、今となっては逆にレトロが新鮮なんだなという印象であった。

                            修禅寺

                             川沿いに温泉街が

                                    ハリストス教会

                                    竹林の小道

 昼近くなったので三島で鰻でも食べて三嶋大社にお参りへとさらに北上する。前回諦めた広小路駅近くの桜家に行けば、前ほどではないものの外にまで待ち客が。せっかくだし、浜松とどう違うかの興味もあって店指定の近くの有料駐車場に車を入れる。ほどなく2階和室に案内されてやれやれと、でもテーブルに付いてからの待ち時間が結構ある。途中で分かったのだが、この店の客席は1~3階まであって、各階順繰りに客を入れているのでこうなるんですね。鰻重で一番安い2200円を食べてみたが、鰻が非常に柔らかくややあっさりめの味付のタレで、フワッと食べられるのが特徴かな。浜松八百徳や松本まつかのように身の表面をパリッとさせて、濃い目のタレというのとは異なるタイプだが、やはり水が良い所で締めた鰻は旨いことは確か。ほぼ食べ終わりに女房が濃い目の方が好きというので、テーブル上に補充用タレがあるのにと教えてやれば、そんなこと早くいってくれればとご不満顔に、ガサついて喰らいついているから気が付かないんですよと。サッと食べすぐ出ていく我々は模範的な客で、時間分の駐車券をもらって店の前の更に多くなった行列にサヨナラを。

                             桜家

                                鰻重

 三嶋大社は正月参り出来なかった参拝客の車なのか、駐車場に向かう側の道路は大変な混雑となっていたようだ。そんなことは分からず空いた逆側を走り、神社の裏手の道に入って裏門から中を覗けば、馬場道という神社を貫く道が駐車場となっていて、表から入るために渋滞しているんだと分かった。こりゃ大変と裏道の違法駐車の縦列に仲間入りして駐車させ、そそくさとお参りだけを。さすが源氏の棟梁の頼朝の旗揚で必勝祈願した神社、広い境内は立派なものです。成人式振袖姿の娘さんも多くて、それもあってのかなりの混雑だたようだ。急いでいたので聞かなかったが、熊手や恵比須という文字がやけに目に付いたから、武勇だけでなく商売の神様でもあるのでしょうかね。

                             三嶋大社

 二日目の宿がある静岡油山までは国道1号に出て、途中何か目に付いたものがあれば立寄りなどして行こうかと、ナビに従って進む、この道筋も富士山が大きく聳える姿を堪能できた。このルートではほとんどがバイパス通過道路が出来ていて、我々が興味を引くものが見つからないまま静岡手前で市街北側に分かれたので、少し早めだけれど直接油山に向かうことに。油山温泉は冬場凍結が心配な井川、梅ケ島方面のかなり手前、安倍川を渡って山間に入る手前すぐの場所にあって、3軒(今では1軒はご老体となって跡継がなく廃業して2軒のみ)だけの宿がある。今川家御台所ゆかりの土地とかは後で知った。地図で調べてここなら冬場も大丈夫だろうと予約してみたのだ。昨夜が旨い料理と宿の工夫に大当りと言っていた女房は、今日はガッカリするかしらと心配していたが、これから山への入口というような地形に和風建物が現れ、雰囲気は昨日よりも秘湯のムードがあるではないか。

 宿の看板には猪料理の文字が。旧館と新館共に木造で大女将に案内された新館2階の二間続きの部屋は、バスユニットも付いた小奇麗な和室となっていて、食事は1階の別室で用意とのこと。早速風呂に行けば旧館裏手で古いながらも大きめの浴槽が、沸かし湯らしく流しっぱなしではないがしっとりした湯だ。表にある露天風呂がまた大きめで、こちらはやや流れ出さしている。あとで聞けば単純硫黄冷鉱泉を500m引き湯しているので、硫黄の臭いがほとんど消えているんだそうで、それはちょっと残念でしたねぇ。

 夕食はかなり広い和室で、我々二人だけというのも良いような寂しいような。静岡なら海の幸かと思っていたが、看板に猪とあったように山の幸中心で、海のものは天ぷらのエビ一匹のみというのも拘りがあっていいじゃありませんか。おろしニンニクで食べる鹿刺しは結構いけるものだったし、手の込んだ料理とヤマメ塩焼、豆乳鍋など温かいものが4品あってなかなか。最後におすましと軽く御飯8分目というこの程度で十分ですね。酒は浜北の花の舞生酒とかで、飲物の注文取りにきた跡取らしい娘さんに静岡ならもっと近くに岡部の初亀、藤枝の喜久酔や志太泉それに杉錦(この蔵元で作る味醂も評価が高い)、焼津の磯自慢、由比の正雪など良い酒が一杯あるじゃないと言えば、今お酒も勉強中ですと初々しい返事。取引している酒屋がこれを薦めたのでというので、将来はワインも置くことにしてヴィノス山崎から仕入れたらと言えば、やはりワインならあそこで自分用に買ったりしています、ここ10年程で本当に有名になりましたと、やはり知っていましたな。

                             油山苑全景

                             夕食は山の幸中心

                                  

                                   



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