ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

南東北ツアーは紅葉狩りならぬ新雪までも 第一日目その2

2010-11-10 17:17:32 | 旅日記

 ホテルに戻ったらあとからの観光バスが2台停まっていて、奈良からの高校生の修学旅行なんだそうで、こりゃぁ風呂などうるさくなりそう。部屋に一旦戻ってタオル類など袋に詰めて湯に入る準備をして、宿の温泉に入る前にまず有名な大露天風呂(冒頭写真は駐車場からの入口部分)へと、希望者だけがホテルのマイクロバスで送迎してもらうことになっていて4時半に出発する。

 バスはそのまま待つから、気温0℃と寒いこともあって30分ほどで戻ってとはどうかと運転手に急かされることになって、忙しいことになっってしまった。入浴料は300円、上下二つの浴槽を合わせた広さは草津の西の河原の半分ぐらいか、この前の宝川温泉の一番小さいのが二つぐらいの大きさ、でも5時半終了ということで客が少なくてのびのびと入れる。上の方が源泉直接流し入れとなっていてやや高温で半濁りの湯、下は1℃以上低くて完全に空気に触れて白濁した湯、30分以内ということと寒いから最初だけは下に、あとは上のほうでジーッと、洗い場は無いから湯に首まで浸かるだけでジックリと暖まってから出ることに、やはり温泉はこの気温下でも出てからも思いのほかポカポカするねぇ。確かゴンドラから途中で見えたこの露天風呂は、配置を見たら女風呂のほうだったんだと分かった。普通は逆かと思うのだが、ここの入口から続く横の橋に立つと近くから男風呂が見えちゃうからなんだと納得、女房は女のほうは本物の川の中みたいな風呂だったそうだが、男のほうはそうでもなかったな。  

           入口から続く男風呂横の通路

           男風呂
 帰ってからすぐにホテルの風呂にも入ってみたら、内風呂は浴槽二つで木製風呂は無色透明でやや温め、一段下の岩風呂は白濁して硫黄の臭いが強く、眼に入るとピリッとする。宿泊数からすると洗い場が少ないし、洗っていてもなんだか少しばかり寒い。そのあと露天風呂にも入ってみたが、どうも3つの浴槽の感じがシックリしない。内風呂に戻って分かりました、元々は木製浴槽が内風呂で、もう一つ今は内側になっている岩風呂が露天だったんだと、現在の露天は更に増築されたものだったんだね。だから岩風呂の外周を覆う板張り壁に隙間があって外気が入ってきて寒いわけだ。建物全体も和風3階建てが元からあって、奥に増築したから浴槽を広げたんだと、恐らくタカミヤが元は小型旅館だったものを買い取って拡張したんじゃないかな、でもまだ風呂のキャパシティは足りないんじゃないと思う。僕が出る頃から高校生が次々に入ってきて、一足先で騒々しいのは避けられたが、皆が入ってきたらかなり混み合うな。出掛けに成分表を見たら、泉質は含硫黄・アルミニウム硫酸塩塩化物泉で泉温50.4℃、PH1.7、蒸発残留物2998mg、溶存物質3369mg、成分総計3657mgとあって、酸性度は玉川温泉のPH1.2よりは少ないが草津温泉のPH1.46~2.0とは匹敵するから眼にピリピリくるわけだ。このあと宿の従業員に内風呂の色の違いを訊いたら、無色透明なほうはただの沸かし湯だそうで、酸性が強いから肌が弱い人はそれで成分を流して出てくださいということなんだね。しかし高血圧、動脈硬化、糖尿病の効能には我々ロートルには嬉しい温泉で、僕は源泉成分を絶対流さないぞ。

           この奥の木々の下が露天風呂

            温泉成分表
  今回はお釜見物が無くて、それでもロープウェイ、大露天風呂、玉コンニャク試食、そして宿の風呂と食事前が忙しかった、これでお釜まで廻っていたらどれか諦めて省かないと無理じゃないかと思っちゃうぐらい。特にロープウェイや大露天風呂は日没前までだから、もうこの時期は急がないといけないものね。
 ホテルの部屋割りは我々団体も新旧に分散することになって、僕達は元からの本館ロビーの上の部屋となって広さからは文句なし、ベッドと畳が別れるタイプで格安旅行ツアーとしては立派なもの、リニューアルもちゃんとやっているようだし。今年が開湯1900年というポスターが至る所に掲げられていて、それほど古くからの温泉地だから場所だけは惜しかった、これでもっと温泉街の中心部にあったら湯の街エレジー気分が味わえたかもしれないものね。

           広めの客室内部

                   開湯1900年ポスター
 夕食は椅子式の大レストランで、部屋ごとに席が決まっていて夫婦が向かい合わせに座るようになっている。それで目の前の並べられた料理を見たら、内容が違うのにはどうしてだと、訊いたら夫婦限定ツアーだから内容を変えていて二人で取り分けてもどうぞよい趣向だそうだ。茶碗蒸しがあるほうが女性向きだろうからほとんどがそちらに女性が座ったが、女房は茶碗蒸しはそれほどでもないと言うから遠慮なく僕が貰って、さてほかを比べてもどちらが好みか僕も迷うような内容ではある。一皿を取り分けるのも面倒だからちょっとだけ箸を伸ばしてツマミ食いしながらいろいろと、和風の中にカルパッチョ風の洋風のものも交えてなかなか手の込んだ料理で、さすがは老舗のホテルグループですな。お品書きが無かったから前菜などはどういう料理か分からずに黙々と食べてしまったが、陶板焼の肉は蔵王牛というんだそうだ。酒は山形市内の寿虎屋酒造の普通酒で、これは初めて飲んだがそこそこのもの、山形の酒はレベルが高い。飲んで食べてと最後まで残ったのは僕達ともう一組だけ、皆さん食べ終わるのが早くて、というかツアーではいつものことだから我々が遅いんだろうけど、でも食事はゆっくりがいいんですぞ。辺りを見回して早く早くと急かす女房、しかし亭主より先に食べ終わる女房というのも世間にはあまり居ないだろうなぁ。

  

           男性用と思われる料理               あとから天ぷらと豚汁風が

                 最後に僕だけご飯をこのくらいだけ

       

            女性用と思われる料理                 あとから山形名物芋煮が

                
 いつものことながらツアーの第一日目は朝が早いから、部屋に戻ったらすぐに寝てしまう。


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