この日も早朝5時前には眼が覚め、これでも9時間弱も寝たわけだから寝過ぎ、でも何度か目覚めたから眠りは浅かったかな、これは旅行の初日にはいつものことだけど。
温泉旅館ではまずは朝風呂ということで露天から入れば、昨夜はやや高めだったのが夜間で冷えたためか、僕が好む39℃ぐらいのちょうどいい湯加減で、朝日が差し始めて清々しい空気の中でノンビリと、イイ湯ダナ気分を満喫。
そんなことでゆっくりしていたら、腹側が黄色の小さな野鳥が風呂の周りを尻尾を上下に振り振り、鳴きながら行ったり来たりする。よく見れば口に虫や幼虫を銜えて二羽もいるじゃないですか。ジィーっと見ていたら、周りから見られていても目的地をカモフラージュするんだというような動きをして、最後には目の前の岩組みの隙間に入っていって、すぐに出てきたときには銜えたものが無くなっているのに気がついた。これは巣があって雛もいるんだと、こんなに人が入ってくる露天風呂のすぐ脇に巣を作ったものだねぇと驚いた。宿の支配人に訊いたらキセキレイという鳥だそうで、彼も巣があることは気が着いていなかったようで、イワツバメには無料で宿を貸し出してやっていると笑わしていたが、キセキレイにも貸してやってくださいなと。その後も露天風呂に入るたびにキセキレイの動く姿を楽しんじゃった、都会じゃ見られないものだからね。
中央石上にキセキレイ
朝食は7時半から、この日は塩鮭、炒り卵サラダ、切り干し大根煮に焼海苔に、これも鹿角発祥と支配人が言っていた納豆が、それにご飯、味噌汁、漬物と、これらはご飯、納豆、焼海苔のセット以外は三日間を通じて中身が変わる。特に元祖だという地の納豆の味は濃くて旨い、それと毎回具が変わる味噌汁は逆に風味ある薄味が良くて、皆さんの評判も上々だったようだ。
朝食
補助席も使って全員が乗り込んだマイクロバスの出発は8時半、最初に向ったのは焼山の向こう側で仙北市にある秘湯の玉川温泉。アスピーテライン終点からは昨年の東北桜巡りのツアー旅で素通りした国道R341を走って、温泉看板のあるところから脇道に入って下れば、かの癌にも効能があるという噴煙がいくつも立昇る岩盤浴場(冒頭写真はその全景)が現れ、その先に日本一酸性の強い温泉の大型一軒宿には30分ほどで到着する。
旅館手前から
平日の朝9時ごろなのにもう観光バスも数台が入っていて、途中の駐車場などもかなりの乗用車があって、宿の周辺はもう相当な人が歩き回っているではないか。まず最初は岩盤浴からと言われていたので、温泉水が流れ湯の華取りの木桶が並ぶ脇の道を歩いていけば、その先には噴泉がボコボコとふき出している源泉の大噴がある。そこから目的の岩盤浴岩場までにはいくつか看板があって、この地は珍しい地質の場所であることを主張しているようだ。まだ早いと思っていたのに、噴気が漂う岩盤浴の場所に3箇所あるテントの中はもう既に満員で入れない。この岩盤浴は無料だそうで各地から日帰り客も来るし、宿の逗留客もここが目的と言う人がほとんどらしいから、テント以外の場所でも暖かいところを見つけてはアチコチにゴザを敷いて、皆さん勝手気儘に寝転んでいる。我々もテント傍でやや暖かいところを見つけて30分以上ゴロゴロと、でもそんなには熱くなくてこんなものかと。
岩盤浴に向う道
背後の焼山の説明看板 貴重な石だという説明
高温で大湯量が溢れ出る大噴 岩盤浴するテントが並ぶ
そのうちにテントの中が一斉に半分ほど空いたのですぐにそちらに移ると、これがアチッチというような熱さ。隣に寝ていた常連さんがゴザだけじゃ火傷するよ、こういう厚手マットもゴザの上に敷かなきゃと。見ればパンツ一つで寝転んで、上側もアルミ箔つきの断熱マットみたいなものを被っていて、周りにも同じスタイルの人が多いからこれらは常連さんの必需品なんだね。熱気と噴出ガスのために岩盤浴時間は45分間とタイマーもセットしている人が多くて、ここの流儀を初めて知った、それで30分も待てばテント内の何処かが空いてくるというわけだ。それと昼と夕の食事時が比較的に空いていて、狙い目の時間帯なんだそうだ。
我々は熱い熱いと20分ほどで切上げて温泉に浸かることに、ここの大浴場は木造の大きな空間内にあって全てが木製で、床などはご丁寧にタイル目地みたいに溝が掘られて滑らないようにしているのには感心しちゃう。浴槽は源泉100%が一番大きく、次に源泉50%の中型浴槽とそのぬる湯とあつ湯の小浴槽、ほかには気泡風呂や弱酸性の湯、それに打たせ湯、寝湯に加えて浸頭湯というのまである。浴槽以外では蒸し風呂や箱蒸などもあって温泉天国になっていますねぇ。
旅館入口の左手に大浴場
泉質表示を見たら泉温は98℃で湧出量が8600l/分という豊富な湯量、PHは1.2という強酸性の含CO2・Fe(Ⅱ)・Al・塩化物泉とあった。源泉100%の湯は高温だと刺激が強すぎるからと39℃になっていて、係りの人に訊いたら川の中を通したパイプで湯を冷ましてから浴槽に流しているそうで、これこそ本物の温泉というものだ。さすがに100%の湯では顔を拭うのは我慢して、目にピリピリとこないように注意したのだが、それでも少しはきちゃったな。強酸性温泉では草津温泉は硫酸で玉川は塩酸なんだそうだが、肌には違いが分からなかった、草津でも目にきたしね。
気泡風呂脇には飲泉と天然水が蛇口から流れていて、コップにちょっとだけ源泉を入れて真水で薄めて飲んだらかなり酸っぱいジュースみたいな味、飲んだあとは歯に悪いから真水でうがいをという説明書きがあった。
やはりこういう温泉は全てに入ってみなくちゃと梯子する、浸頭湯なんていうのは初めてでこんな入浴法があったのかと、これは結構みっともない格好で仰向けの寝姿になるな。最終は100%源泉でゆっくりして、最後の最後は弱酸性の湯で強い湯を流して上がればぶっ通しで1時間半も入っていたことになった。ちなみに岩盤浴近くには無料で入れる露天風呂もあるそうだが、極めて開放的らしいから心してどうぞということだ。
宿のパンフレットから
12時に迎えにきたバスに乗りアスピーテライン入口を少し通り過ぎた場所にポツンとあるコンビニに立寄り、各自で昼食用の弁当やおむすびなど買って宿に戻り、部屋などで簡単な食事を済ます。
温泉旅館ではまずは朝風呂ということで露天から入れば、昨夜はやや高めだったのが夜間で冷えたためか、僕が好む39℃ぐらいのちょうどいい湯加減で、朝日が差し始めて清々しい空気の中でノンビリと、イイ湯ダナ気分を満喫。
そんなことでゆっくりしていたら、腹側が黄色の小さな野鳥が風呂の周りを尻尾を上下に振り振り、鳴きながら行ったり来たりする。よく見れば口に虫や幼虫を銜えて二羽もいるじゃないですか。ジィーっと見ていたら、周りから見られていても目的地をカモフラージュするんだというような動きをして、最後には目の前の岩組みの隙間に入っていって、すぐに出てきたときには銜えたものが無くなっているのに気がついた。これは巣があって雛もいるんだと、こんなに人が入ってくる露天風呂のすぐ脇に巣を作ったものだねぇと驚いた。宿の支配人に訊いたらキセキレイという鳥だそうで、彼も巣があることは気が着いていなかったようで、イワツバメには無料で宿を貸し出してやっていると笑わしていたが、キセキレイにも貸してやってくださいなと。その後も露天風呂に入るたびにキセキレイの動く姿を楽しんじゃった、都会じゃ見られないものだからね。
中央石上にキセキレイ
朝食は7時半から、この日は塩鮭、炒り卵サラダ、切り干し大根煮に焼海苔に、これも鹿角発祥と支配人が言っていた納豆が、それにご飯、味噌汁、漬物と、これらはご飯、納豆、焼海苔のセット以外は三日間を通じて中身が変わる。特に元祖だという地の納豆の味は濃くて旨い、それと毎回具が変わる味噌汁は逆に風味ある薄味が良くて、皆さんの評判も上々だったようだ。
朝食
補助席も使って全員が乗り込んだマイクロバスの出発は8時半、最初に向ったのは焼山の向こう側で仙北市にある秘湯の玉川温泉。アスピーテライン終点からは昨年の東北桜巡りのツアー旅で素通りした国道R341を走って、温泉看板のあるところから脇道に入って下れば、かの癌にも効能があるという噴煙がいくつも立昇る岩盤浴場(冒頭写真はその全景)が現れ、その先に日本一酸性の強い温泉の大型一軒宿には30分ほどで到着する。
旅館手前から
平日の朝9時ごろなのにもう観光バスも数台が入っていて、途中の駐車場などもかなりの乗用車があって、宿の周辺はもう相当な人が歩き回っているではないか。まず最初は岩盤浴からと言われていたので、温泉水が流れ湯の華取りの木桶が並ぶ脇の道を歩いていけば、その先には噴泉がボコボコとふき出している源泉の大噴がある。そこから目的の岩盤浴岩場までにはいくつか看板があって、この地は珍しい地質の場所であることを主張しているようだ。まだ早いと思っていたのに、噴気が漂う岩盤浴の場所に3箇所あるテントの中はもう既に満員で入れない。この岩盤浴は無料だそうで各地から日帰り客も来るし、宿の逗留客もここが目的と言う人がほとんどらしいから、テント以外の場所でも暖かいところを見つけてはアチコチにゴザを敷いて、皆さん勝手気儘に寝転んでいる。我々もテント傍でやや暖かいところを見つけて30分以上ゴロゴロと、でもそんなには熱くなくてこんなものかと。
岩盤浴に向う道
背後の焼山の説明看板 貴重な石だという説明
高温で大湯量が溢れ出る大噴 岩盤浴するテントが並ぶ
そのうちにテントの中が一斉に半分ほど空いたのですぐにそちらに移ると、これがアチッチというような熱さ。隣に寝ていた常連さんがゴザだけじゃ火傷するよ、こういう厚手マットもゴザの上に敷かなきゃと。見ればパンツ一つで寝転んで、上側もアルミ箔つきの断熱マットみたいなものを被っていて、周りにも同じスタイルの人が多いからこれらは常連さんの必需品なんだね。熱気と噴出ガスのために岩盤浴時間は45分間とタイマーもセットしている人が多くて、ここの流儀を初めて知った、それで30分も待てばテント内の何処かが空いてくるというわけだ。それと昼と夕の食事時が比較的に空いていて、狙い目の時間帯なんだそうだ。
我々は熱い熱いと20分ほどで切上げて温泉に浸かることに、ここの大浴場は木造の大きな空間内にあって全てが木製で、床などはご丁寧にタイル目地みたいに溝が掘られて滑らないようにしているのには感心しちゃう。浴槽は源泉100%が一番大きく、次に源泉50%の中型浴槽とそのぬる湯とあつ湯の小浴槽、ほかには気泡風呂や弱酸性の湯、それに打たせ湯、寝湯に加えて浸頭湯というのまである。浴槽以外では蒸し風呂や箱蒸などもあって温泉天国になっていますねぇ。
旅館入口の左手に大浴場
泉質表示を見たら泉温は98℃で湧出量が8600l/分という豊富な湯量、PHは1.2という強酸性の含CO2・Fe(Ⅱ)・Al・塩化物泉とあった。源泉100%の湯は高温だと刺激が強すぎるからと39℃になっていて、係りの人に訊いたら川の中を通したパイプで湯を冷ましてから浴槽に流しているそうで、これこそ本物の温泉というものだ。さすがに100%の湯では顔を拭うのは我慢して、目にピリピリとこないように注意したのだが、それでも少しはきちゃったな。強酸性温泉では草津温泉は硫酸で玉川は塩酸なんだそうだが、肌には違いが分からなかった、草津でも目にきたしね。
気泡風呂脇には飲泉と天然水が蛇口から流れていて、コップにちょっとだけ源泉を入れて真水で薄めて飲んだらかなり酸っぱいジュースみたいな味、飲んだあとは歯に悪いから真水でうがいをという説明書きがあった。
やはりこういう温泉は全てに入ってみなくちゃと梯子する、浸頭湯なんていうのは初めてでこんな入浴法があったのかと、これは結構みっともない格好で仰向けの寝姿になるな。最終は100%源泉でゆっくりして、最後の最後は弱酸性の湯で強い湯を流して上がればぶっ通しで1時間半も入っていたことになった。ちなみに岩盤浴近くには無料で入れる露天風呂もあるそうだが、極めて開放的らしいから心してどうぞということだ。
宿のパンフレットから
12時に迎えにきたバスに乗りアスピーテライン入口を少し通り過ぎた場所にポツンとあるコンビニに立寄り、各自で昼食用の弁当やおむすびなど買って宿に戻り、部屋などで簡単な食事を済ます。