
早朝5時には起きた翌朝は前日よりもさらに晴れ渡って、宿の周囲の景色がクッキリとしてこれは絶景とばかりに写真をまず撮って、そのあとは朝風呂にと最上階の展望大浴場に行けばまだ僕一人で、昨夜が少なかった入浴分を取り返すべく湯にジックリと浸かることに、この展望風呂からの眺めはさっきの部屋からのものと見える方向は変らないが、高い場所からの分だけは眺望が利く。
川側の客室の窓からの風景
食事処の窓の前には姫リンゴの花がサクラみたいに
肘折の朝市も有名で4月末から再開していてちょっとばかかり冷やかしに、この時期は山菜だけだろうから通常の半分ぐらいの近在の農家などが品物を並べていただけ、朝市は雰囲気も料金にうちだからそんなには安くはないし、まだ帰るのは二日後だしで見て回るだけ、商店も朝市に合わせて店を開けているもののあまり買いたいものは無いですねぇ。ただし一人だけ今まで見かけなかった木コブ細工というのを売っている人がいて、朝市もこういう毛色が変ったものを扱う人が増えたら面白いのにね。この朝市が開かれる通りは温泉街の中心部で、昔は木造三階建ての湯治宿が並んでいたそうだが、今もそのままの木造で残るのはこれも秘湯を守る会に入っている丸屋だけとなってしまった。その前には共同湯である上ノ湯もあるが入ったことは無くて、別に大型の公衆温泉が二ヶ所もあるから観光客はそちらに入ると思われこちらは地元用なのかも。温泉地では観光客向けにはどこでも足湯が増えているがここでも今では数ヶ所が出来ていて、こういう仕掛けでなるべく長く滞在してほしいということだろうけどよっぽどの趣向が無いともうマンネリ化した感じだね。
朝市風景では客もマバラで(冒頭写真も反対側からの朝市風景)
木造三階建ての丸屋
共同湯の上ノ湯
旅館前の足湯と手前に源泉が
この時期に売られているのは山菜がほとんど この朝市では初めての木コブ細工
元河原湯はもう20年来以上になるが、最初は4階建ての鉄骨ALC建物だけが旅館スペースだったのが、まずは従来からあった私的な木造3階側を玄関に替えて、すぐそのあとには食事処もこちらに広く設け、風呂も展望風呂だけだったのを別に貸切風呂を作り、さらに今回は客室も増やしてきたのを見てきた。これだとあとは川沿いのスペースに露天風呂を作るのかと訊いたら、雪が深いから露天は難しいという返事だったが、宿の隣に自家源泉も持っているんだから、今の地盤から嵩上げして上屋だけ架けた風呂を作ればいいんじゃないですか、期待しますよ。
パンフレットより、上が貸切風呂、下に展望風呂
元河原湯由来
玄関近くには湯温の表示が
朝市から帰ってからももう一回風呂に浸かってからの朝食は同じ食事処で品数たっぷりとなっていて、まずは地元の濃厚な牛乳から、メインとしては今回初めてだった野菜のしゃぶしゃぶというのは珍しかったがごまだれが美味しい。生湯葉もここでは初めてだったかも、焼魚は今回は塩引鮭で珍味類とともに味が強いからご飯が進む、これに定番の納豆餅が加わるから朝から満腹になってしまう。最後に玄関に注がれている栃の井の銘水で入れたコーヒーが飲めるのも嬉しいね。窓際で同じプランらしいのを食べていた若い男性の一人客は、昨夜も今朝もお櫃のご飯を空にするまで食べていたようだが、我々はもう少し量が少ないプランにしなくてはいけない歳になって来たみたいだね。
品数豊富な朝食
野菜のしゃぶしゃぶ 銘水コーヒー
玄関に注がれた銘水栃の井
出発前にはこの栃の井の水もペットボトル二つ分だけ汲ましてもらって持って帰ることに、我家でもこれでコーヒーを入れて見ようかな、ありがとうね。