ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

スーパーツルヤの安ワイン飲み比べ 2014年夏版

2014-09-06 09:43:52 | 信州日記

 一昨年の夏場にもツルヤで買って飲んだ安ワインについて、あくまでも僕の好みを主にコストパフォマンスも加味してコメントを書いているが、今年のツルヤでは一部の定番格安ワインは同じものが売られているものの、そのやや上のクラスからは一昨年とは違う銘柄となっているようで、それらがどんなものかとせいぜい1000円未満のものをいくつか試しにと飲んでみた。冒頭写真はツルヤの御代田店である、ワインは本店とほぼ同じ品揃えだ。

 まずは昨年同様の格安の銘柄からはチリ産のトキ・アンディーノから 、これらは消費税分だけは高くなったが本体価格は一昨年から据え置きというのがエライ。今年はこの上級ランクのものは見当たらなくて、格安もののカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロだけが、格安なのにデイリーワインとしては合格、コストパフォマンスが高いと再認識、僕はカベルネのほうがやや好みかな。

                            

 本体価格がワンコイン以下のイタリア産があったので買ってみたのがベルコーレ・ロッソ、初めて飲んでみて酸味が強いなと、アルコール分が少なめの10%代ということででしょうか、僕が苦手な麦わらっぽい香りが気になることもあっても好みではないですね。

                             

 チリ産のオチャガヴィアは初めから一番の廉価ものは香りが気に入らなくて、料理用としては利用するが飲んではいなくて、その上のメディルナ/カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロとさらにやや上らしいシルヴェストーレのカベルネ・ソーヴィニヨンだけを今年も飲んでみた。安い方のメディルナはメルロが混じっているからかやや柔らかな味わい、その分だけボヤケタ感じもして味の厚みが無い、始めはやや麦わら臭があったが時間が経つとそのでも嫌みは消えた、でも普段飲みにはトキ・アンディーノのほうが上かな、シルヴェストーレはカルベネ・ソーヴィニヨンらしい味の濃さとこのワインにはキレがあるような、やはり一段上の味わいはあると思うが、これもトキ・アンディーノと比べると微妙、毎日同じワインもつまらないからと味の変化をつけるつもりでというぐらいか、値段差ほどには評価は出来ないと思う。このメルロの方は飲んでいないので分からないが、デイリーワインにはトキ・アンディーノにこのクラスまでを少しずつ組み合わせて、とっかえひっかえで飲めば飽きは来ないかもね。

      

 僕はポルトガルのワインは初めて飲んだ、ガロドイロという赤ワイン、これも本体価格はワンコインをちょっと超えるというお値段の安ワイン。安ワインでは樽熟成の風味は期待できないから、嫌みのない味の濃さと厚みさえあれば僕にとっては合格、その差が値段に見合うかとそれ以上かそれ以下かでの判断をするわけだが、このワインはその判断基準ではそこそこだが、甘さが利いているためやや軽く感じられて女性向きかな、女房は美味しいと言っていたものね。

                                

 カルフォリニア産のフォックスブラック/メルロは、アメリカらしい華やかな味わいの片鱗でもあるかと期待して買ったのだが、結論から言えばごく普通のワインで逆に硬い感じ、この値段では期待した方がオカシかったというわけだ。ガロドイロとこれは自分の好みの味という向きにはいいだろうが、僕はワンコイン以下の格安ワインで十分です。

                             

 イタリアワインのフィラーリ/モンテプリチアーノ・ダブルッツォも上記の2ワインと同じ値段、味わいは上記よりも飲みやすかったがこれも普通ですね、この値段のワインは僕にはもっと安い本体価格500円以下のワインと比べると値段差ほど美味しいとは感じられない、ちょっとばかり選びにくいな。

                              

 オーガニックワインということと、シチリアワインはコストパフォマンスが高いという評判があるからと買ってみたのがイニコン/カベルネ/メルロ、オーガニックワインはまろやかさがあるかと思っていたのにこれはそれほどでもなく普通の味わい、これまで飲んだオーガニックとは違いますね、このお値段だと厳しい評価をせざるをえません、もう一つあったイタリアのブドウ種のネオダーヴォラはどうなんでしょうか。

                        

 ちょっとばかり気になって3種類全部を買って飲み比べてみたのは、ジェネシスの左からカベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ、カルメネール、シラーで、値札ラベルにはカルメネールは8ヶ月オーク樽熟成、シラーは18ヶ月オーク樽熟成の記入が、そしてカベルネ/メルロが何も記入は無かったがシラーと同じグランレゼルヴァとあるから18ヶ月樽熟成か、でも)値段はカルメネールと同じで、シラーだけは別格の四桁値段となっている。値段は正直というかカベルネ/メルロは樽熟成風味はあるものの、味はやや悪く言うとボケた感じで強さがない、それに比べるとただのレゼルヴァ表示のカルメネールはチリ特有のブドウ品種で気合を入れて作っているのか風味と味では勝るぐらい、但し二日目には同じぐらいにやや劣化していたが。そして最上級のシラーはやはり旨いです、文句なしにお値段通りにいい出来です、チリではそれでもこの値段でこれだけのワインがあるんですね。

     

 死後はまだ飲んではいないが気になっているビオワインが2種類、アルゼンチンとイタリアのもので、安いはずのアルゼンリンのほうが高いというのはかなりいいのかも、またイタリアのほうはこの1本だけが棚にあるということは売れ筋なのかも、というような無益な判断をしてしまう、ワインは味の幅が大きくて飲んでみるまで分からないというのは困ったもんだと、このあと飲んだら評価を書き加えるつもり。

<追記>

 9月にまた山荘に来た時に、オーガニックを謳うジョルジオ&ジャンニ・エンジェル/ネーロ・ダヴォーラをンんで見たが、味自体は柔らかいオーガニックを感じさせるものの、僕が嫌いな麦藁っぽい香りがあるのが残念、これもシチリア産でこの島のワインはイニコン/カベルネ/メルロと共に口に合わなかったようだ。

 別所温泉に立寄り湯に行った時にそちらにあったスーパーツルヤにみまきどうふを買いに入ったら、アルゼンチン産のラガルデを2本だけあるのを見つけた、お値段は税込みで1000円ちょっとで昨年よりも高くなっていたかも、でも同じ値段ランクのものでもこれはいいです、今年は軽井沢や御代田のツルヤでは見掛けなかったが、どうしてこんなマイナーな場所のほうで売っていたんでしょう。

                                                 

 以上は毎日違うワインを飲んでの感想なので、並べて飲み比べた時とはハッキリした違いを指摘できたわけで無いと思うが、飲んでみたものでは最後のジェネシスだけは樽熟成の厚みがあってハッキリと格が違う、安ワインで三桁ギリギリまでで選ぶとなればこのカルメネールはいいですな。普段はワンコイン以下のワインに時にはこれを、というのはどうでしょうかね。


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