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信州ではこの時期になるとリンゴやブドウなどが直売所に並ぶようになって、中にはこんなに安いのというのや町暮らしの我々には珍しいものなどがあって、今年は初夏の桑の実から始まってすっかりジャムフリークになってしまった女房は、こういうものを見つけるとつい買ってしまって、こんなに大量なジャムを作ってどうするんですかね。ジャムだけじゃなんとも甘党だけのことになってしまうから、今回の滞在中に買ってきて食卓に上ったもので美味しかったものをいくつか加えておく。
女房がここ数日で作ったジャムはリンゴの紅玉、長野県で開発された皮まで食べられるというナガノパープルの小粒でジャム用のもの、それに初めて売っているのを見た山ブドウの実の三種類、いずれもビックリするぐらい安いからとついつい買ってしまって、帰ってからのジャム作りには手間が掛かるとこぼすのは何処のどいつだ。
昔は多く栽培されていた紅玉は酸っぱさが敬遠されてか少なくなっていたのが、品薄で値を戻したためか近年はまた増えだし、それも立派な大きさのものが増えて結構いい値段になってきているが、農産物直売所を巡ればやや小振りなら安いものが見つかる。リンゴジャムには酸っぱさが強い紅玉が一番だと、女房はこれを見つけるとジャムが作りたくなるんだそうだ。僕は出来あがり具合を初めて見たが、売っているものより白くて、これが瓶詰後も酸化されれてもっと茶色が加わってくるんですね。
ナガノパープルという品種は巨峰ぐらいの大粒で新品種だからもっと高いはずだが、追分の旧油屋ホンモノ市に出向いたときに近くの店でジャム用と売っていたものは小粒だからでしょう、実に安いからついつい買ってしまって、これだけあると鍋いっぱいで水分も多くて煮詰めるのには時間が掛かって大変だったそうだ。ジャムにする前に食べてみたら酸味が強くて、それに邪魔な種が大きい粒以外には入っていないからこれは確かにジャム向きだ。
山ブドウの実なんて売っているのを初めて見たが、食用には小粒で赤ワインにしたら良さそうなブドウですな。直売所のオバチャンにどうやって食べるのかと聞いたら、普通は焼酎漬にするんだそうだが、ジャムにしてもいいけれど種があるからねぇという話。野生のブドウとなればコクがありそうと敢えてジャムにと、栽培ものみたいに水分は多くはなかったものの、確かに種が多めに混じるから除去するのに手間が掛かったそうだ。
こんなに作ると瓶をDIYで沢山買ってきて詰めることになって(冒頭写真に3種類の瓶)、横浜に帰ってからご近所さんや嫁に分けてやるんだそうだ、お土産を買うより安上がりとは女房の弁であった。
話変って、軽井沢滞在中に買ってきて食卓に上がった旨いものを三つだけ、佐久のteteのパンをここには3種類、御代田のカタヤマで週末だけ造るというオリジナルのキッシュ、それと夏場には冷奴で毎晩食べると言ってもいいぐらいのみまき豆腐である。
teteのパンはここにはミルクフランス、各種ドライフルーツいっぱいのライ麦入りパン、クロワッサン生地にクリームを加えてアーモンドを添えたもののそれぞれをカットしたものが乗っている。ほかにも我家お気に入りのパンはもっとあるのだが、店では種類を毎日多く焼いているけれど時間差があるのと週末限定というものもあって、買いに行くタイミングを知っておく必要があるのだ。
カタヤマの週末限定のオリジナルキッシュには店で作っているカスラーとベーコンが入っていて、こういう風に美味しい食材をまとめて加工した惣菜というのは嬉しいよね。我々は年寄だから中身が濃厚リッチすぎると、店のワンカットを二分割してそれぞれの晩飯のお供にする。若い人には大好物になるでしょうな、オススメ。
みまき豆腐はツルヤの軽井沢本店には売っていないが、御代田や小諸などの店では買える、でも遅いと売切れることが多いみたい。これも一つを買ってくると、老人夫婦だから晩飯に二日間食べることになる。この豆腐を教えてやった人によれば、味噌汁に入れたらまた格別だったそうでそれも試みようかと思うのだが、信州に滞在中は朝はパンということがほとんどで。
これらのものは横浜に戻ると食べられなくなってしまうのが残念であるというわけだ。