この九谷焼瓶子型の壺は一輪挿しくらいの小振りのものだが、青九谷の典型的な色彩の絵が奇麗。底に連なる左側最下部に金継直しがあるが、直し方が上手なうえにこういう図柄には全く気にならない。この色使いの中で口周りの濃い青色あたりが九谷らしい生命力を感じる。
横浜の骨董市で買ったものだが、売り手は岡山の方の業者で四国で仕入れたものだとか。四国にはまだいい物がかなり残っていて穴場だ言っていたが、昨年格安団体旅行で駈足で回った際にも四国には建物や工芸にと伝統が息づいていると感じたものだ。高知市の日曜朝市には骨董も並ぶという話を聞いたことがあるしね。
女房の妹夫婦が芦屋に住んでいるからそちらにまず泊まって、近いうちに遠征しようと目論んではいるのだが。