ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

三陸海岸第三日目 唐桑半島碁石海岸から神割崎見物で三陸海岸見物終了、仙台から帰京

2009-11-27 15:36:18 | 旅日記

 朝5時には目が醒めてさっそくに朝風呂、まだ先客は居なくて一人で広い大浴槽を占領して真ん中にゆうゆうと浸かる。外はまだ薄暗いが港にはもう帰っているイカ漁船も見えたし、まだ係船していないスペースもあった。注意して見ていたら遠方から戻ってくる船の明りが一艘だけ見えて、こういう港の風景もいいねぇ。出たり入ったりで1時間ほどは温泉を楽しんでしまった。冒頭写真はホテル前の朝の風景。

 海の市での買物があるからと7時少し前に2Fのコンベンションルームという大広間に行けば、もうバイキングの準備は済んでいてすぐ食事することができた。昨日の宿よりもさらに品数が多いからこの日もやはり欲張っちゃってもう大変なことに、これでは昼は軽くしてもらわないとという状態、この朝はお粥はやめて御飯1杯でけにしたのにね。刺身はイカだけでなくマグロまで、魚は数種類の干物の切り分け以外にサバの味噌煮まであったからみんな取ってしまったが、なかでもサンマ旨煮は骨まで柔らかくて旨いなぁ。さすがにデザート類の果物やソフトドリンクだけはパスしましたけどね。

 

       朝食バイキングで僕が食べた分

 40分ほどで朝食を済まして海の市に再び出陣、隣の市場岸壁では最後の一艘らしきイカ漁船が既に船内で箱詰めしたものを降ろしているぞ。昨日見つけておいたお目当ては加工冷凍食品で、斉吉商店のカキやホタテのグラタンに気仙沼名物のサンマは味付生つみれ汁、一汐開き、さらに朝食べたのと同じ金のさんまという骨まで柔らかく煮たものも勿論追加、ほかにはコロッケみたいなのにエビカツという珍なるものなど、こういうものなら保冷パックでも大丈夫と買い込む。帰りが夜遅くなるから食べるのは明日、それで生ものは敬遠したのだが、朝獲りのイカならば氷をもらって保冷バックに入れれば何とかなるかと一パイだけ試しに買ってみて保冷袋はいっぱいに。以前みたいに家族数が多かったら箱買いして宅急便で送ってもらうんだけれどもう夫婦二人では食べきれないし、名物の生サンマも送料の方が高くついちゃうからダメだね。

    奥には食事処も

 宿に戻って荷物整理してからチェックアウト、保冷物はまとめてバス車体下の荷物室に置いてもらえばこの日も寒いからまず大丈夫でしょうと。この日もゆっくりと9時スタートで30分ちょうどで陸前高田の宿泊組を迎えにキャピタル 1000玄関前にバスは横付け。乗込んだ皆さんの話しぶりからはやはり本物の温泉に入りたかったご様子ですな。

 本日の最初の見物地はさらにやや北に戻った大船渡にある碁石海岸で、有名な碁石みたいな石があるという浜はビックリするような小さな砂利の浜、今では黒い碁石は数少なくなっているため立入禁止だということでバスから少しだけ眺めただけ、これでは詐欺みたいな観光地になってしまっていた。その先のレストハウスがある駐車場から海岸まで歩けば、突き当たりに乱爆谷という海水が寄せる谷間があり、その海側の大きな岩礁が雷岩だそうでその洞窟に波がぶつかってドーンと雷鳴みたいな音を出している。この日はやや波静かでそんなには大きく響いてはこなかったが、こういう狭い場所に打ち寄せる波は勢いがあって女性陣は子供みたいにはしゃいでいた。

 

             雷岩と乱爆谷

 次はまたも通過する昨日に虹を見た大理石海岸、気仙沼宿泊組はもう三度目でここの大理石が日本橋三越に使われたという話はもう耳にタコができてしまったが陸前高田組には初めての話しだものね。まもなく脇道に入って向う先は、バスガイド曰く日本一のカキが獲れるという唐桑半島の北部にある巨釜と半造の二つの岬の巨釜のほうに。ここにも断崖と岩礁があって、まず清水が溜まっているという不思議な水取場と命名された小さな穴がある岩礁を眺め、さらに突端に歩けば明治39年の三陸大津波で先端2mほどが折れたという柱みたいに立つ大理石の折石を見物、ガイドの皆さんのものもあんなに立派ですかには素早く反応したのは女性陣でもうとうに賞味期限切れよと言って大笑いに、はてどちらが賞味期限切れだろうかね。それにしても唐桑から気仙沼にかけての道路沿いには立派な造りの和風民家が多い。この気仙地区は船大工が多かったから、彼らが自前建築にも宮大工風に腕を振るって競争したんだそうだ。

    

 

   中央左の岩礁の中に小さな水取場が

 陸前高田宿泊組が気仙沼に行かず仕舞いではマズイということか、次はわざわざJR駅前にあるホテル パールシティ2Fの食事処で海鮮丼の昼食となる。気仙沼ということでサンマが二切れだけ入ってはいたがごく普通の海鮮丼であった。窓からはレトロな木造駅舎が見えてこれだけは旅情を誘うものの、周辺は何もないところであった。

 

     木造の気仙沼駅          海鮮丼

 そして今回のツアーの最後の観光地は神割崎というなにか謂れのあるらしい場所、こちらはこれまで見てきた陸中海岸国定公園ではなく南三陸金華山国定公園にはいるということだ。平成の大合併でできた南三陸町と石巻市を海岸線で分けるのがこの神割石ということで、昔に旧志津川と北上の領地争いを神が大岩を一夜で割って境界を決めたというその岩が観光名所となっている。宝暦のころの出来事と書いてあったが本当にこんな大きな岩礁が割れたんだろうか。その境界を今でも守って両者は合併せずに違う相手を選んだのですかね、面白いよね。ここでもドーンと微かに音が聞こえてきて雷岩みたい、三陸にはこういう場所はどのくらいあるのだろう、おそらく探せばキリが無いでしょう。でもここの岩の割れ目からは年に2回だけ朝日が昇るのが見られるそうで、それが観光ポスターにもなっているらしい。

    神割崎の割れ目

 このあとは唯一ススキを川岸近くで栽培して、白川郷でも使うという茅葺屋根材料を採っているという北上川沿いに、白鳥のおまけつきを眺めながら上って、三陸道路の有料区間に乗って仙台郊外に。

    遠くに白鳥

 高速を降りて笹かまぼこ製造会社鐘崎の工場兼店舗にだけ立寄りお土産とトイレタイム。鐘崎は同業者の中でも作る種類が一番多いそうで、こちらではいろいろの種類の練物を試食してその中からお好みのものをチョイスできる。我々は笹かまぼこよりタコやゴボウなど入れてちぎり揚げしたものが美味しいとその3種詰パックだけお買上げ、これは帰ってからの酒の肴になるな。ここには七夕の館なるささやかな展示施設があったり、店内には変なお魚のオブジェがあったりと観光客を意識しています。

 

    魚オブジェ         七夕の館

 JR仙台駅には予定よりかなり早く午後5時には着いてしまう。夕食をどこかでと思ったが二人とも朝からの喰いすぎがまだ祟っているから、新幹線に乗ってから食べようと弁当を買うことに。こういう場合は観光客相手の2、3Fの売店よりこの前も買った駅ビル地下の売場がいいだろうと、何故か函館ちらし寿司とウニイクラ錦糸卵3色弁当なぞを、もう値引き時間で飲物代分得して買えた。この春にはここの鮮魚店でホヤを買って帰って捌いて食べたのだが、今回の時期は旬じゃないから無いはずですね。あとはまだ時間がかなりあって、朝のバイキングではデミタス1杯だけにしたからとスターバックコーヒーで一休みして集合時間を待つ。集合時間の6時50分少し前にちょうど2Fコンコースで伊達な味名産販売をやっていて、鳩山首相お気に入りというアルパジョンのラスクだけ女房は買って、3F改札前に集まる。帰りの新幹線は19時19分発のやまびこで、今度は各駅停車でガラ空きゆっくり旅なのに何も見えない夜汽車である、でもビールを飲んで弁当を食べながらならちょうどいいかと。2時間ほどで東京駅に到着、さらに1時間で我家に帰り着きワインを少しだけ飲んでお休みなさい。

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