
我々というか特に僕は旅やそこでの泊まるところでも時期的にお決まりのところということが多くて、外食ランチなどでも一度決めたらあまり浮気をしない方だけど、5月の信州滞在中は女房が最近の観光PR誌や地元新聞記事などをいろいろ探索して、良さそうなところをピックアップして行ってみようというので、4軒も新しい店で食べることとなってマンネリから少しは抜けだせたかな。
最初の店は18号を走っていて中華ランチの小さな立て看板があるのを初めて見かけ、借宿の細い道に入るという変な場所に新しくできたのを何とか知らせようと涙ぐましい努力をしているのねと、店名はキッチン・シェンと、値段は安いらしいし何処かのPR誌でも女房が見たというのでネットで調べたらまずまずらしい、中華が好きなので山荘からも近いのでお手軽に使えるかもと行ってみることに。住宅地の中にポツンと一軒だけの店がというロケーション、道路側に数台の駐車場があるがここも住宅を改装したみたいで靴を脱いで上がるようになっていたが、テラス席もあってワンちゃん連れでも季節が良くなれば食べられそうですね。
上海からの料理人とかで夜はいろいろあるらしいが、ランチの定食は数種類からと少な目、ほかには麺類がいくつかで、僕は上海料理でも麻婆豆腐があったので試しにと、女房はとりあえず無難なといつも初めてだとやはり酢豚を、定食にはサラダ、スープ、漬物、ご飯、杏仁豆腐のほかに餃子や焼売のどちらかがついています。この中では僕の麻婆豆腐だけはイケマセンでした、街の中華屋さんではこういうものも出るかもしれませんが、トロミつけすぎのケチャップ味でひき肉、刻み葱、ニンニクなどの風味が感じられず辛味もぼやけていました。女房の酢豚はまずまずだそうで、それ以上にエビ入りの棒餃子が美味しかったとか、確かに僕の焼売も柔らかめが好きなら合格でしょうか、僕は肉々しい硬めの方がいいので普通だったかな。
キッチン・シェン
サラダはどちらにも
麻婆豆腐ランチ定食1000円
酢豚ランチ定食1200円
次もPR誌でハンバーグ好きの女房が見つけて安さに誘われて行ってみようかと言っていたので、軽井沢でウロウロしていた時の昼時に訪ねてみたのがペンション星の子という店でレストランともなっているのだが、こちらは町役場の裏手でもっと分かりにくい場所、看板を見つけて細い道を奥まで進んだ先にやっと現れた。その駐車場では最後の1台で停められ、2Fの店に入っていったらゴールデンウイーク過ぎの平日というのに地元客らしい年寄中心に満席、見ればもう食べ終わりかけているテーブルもあったので暫し外で待ってから席に、出てきた人に訊いたらこの日は団体客があったとかで普段はこれほどではないよという話しであったが、場所柄知る人ぞ知るという店でも地元では有名なんですね。
僕はビーフシチューを食べたかったがもう売切れとかで牛タンシチューにして、女房は自家製和牛ハンバーグを、これにセットとなっているのはシチューにはパンでハンバーグにはご飯と味噌汁、そして飲物はセルフでコーヒーを。こちらはソースの味で食べさせているようです、僕の牛タンは先っぽのほうの肉で柔らかくはなかったし、女房も肉の味よりもデミグラソースの味が勝っていたとか、しかしお値段以上であることは確かでしたが、自家製らしいパンだけはもっと改良してほしいですな。それとここではサービスに期待してはいけませんよ。
牛タンシチュー810円
自家製和牛ハンバーグ540円
セルフでコーヒー
女房が新聞記事で見つけたのが蓼科牛いっとうという店、ここは昨年に長門牧場に行った時に通り過ぎつつこんなところに牛肉屋らしいのができていると驚いたあの店かと、なんでも親が蓼科牛牧場をやっていてその息子が店を始めたと新聞記事にあったとか、信州ではリンゴ牛と蓼科牛は和牛のブランド、その生産者からの一頭買いの牛の各部位を食べさせ肉も買えるようになっているというので少し足を延ばすが行ってみることに。店は昔はコンビニだったのを改装したとか、立科の農ん喜村という農産物直売所の広い敷地の隣にあります、室内は若い人が始めただけにオシャレに造り替えられていますね。メニューの焼肉だけはそれぞれのテーブルで焼くようになっているが、そのほかは厨房で調理するようになっていたが、調理用の長い鉄板も席の隣にあってステーキなどはここでパフォマンスを見せながら焼くんでしょうかね。
初めてなので僕は数種類の部位のMix盛りという焼肉を、女房はやはりまたもハンバーグだと、焼肉を焼くコンロは初めて見る構造で火が直接当たらないようになっていて軽い焼き方ができる、それでもいっぺんに乗せたら焼過ぎになるかと2枚ずつをレアに、決して格別に柔らかいというわけではないものの肉の味がいいですねぇ、よく噛んで飲み込むのが惜しいと思いつつ喉を通過させる、これは年寄の僕でも追加でもう一皿食べられそうです。女房のハンバーグも肉!肉!という感じで肉そのものを主張していたと、次は牛カツを食べたいなどと、こちらにはこれからも食べに来ることになるでしょうね。帰りがけには肉売場コーナーで牛薄切りや牛のソーセージなどを、なんでも残りが少なくなってしまったとか。
コンビニからオシャレに改装された店
品評会で表彰されたとトロフィーが並ぶ、そして新聞記事が店にあった
ランチメニュー
焼肉ランチ1180円、タレは2種類で
ハンバーグランチ1280円
この味噌汁も美味しかった
コーヒーは別注で200円、これも本格派
こちらは前々から喫茶店かなと思いつつ通り過ぎていた店でいつの間にか店名が変わって、昨年から駐車場に結構停まっているなぁとだけは気になってきていたので調べてみたら、2代目が次いでフレンチの店になったという御代田にある店名はバロン カプリス、一度昼時に行ってみたら予約も入っているので満席だと断られてしまって、横浜に帰る前日の昼に予約をして今回の滞在中の最後のランチとなりました。その日は我々ともう一組、それなのに駐車している車は何台かあって店関連の車も数台かあるみたいですね、いつもが満席でもないようでしたが予約した方が確実でしょう。訊けば父親の洋食屋から2代目がフレンチにしてから3年目だそうだ。
ランチメニューでの基本のコースは前菜は2種類からメインをその日の3種類から選ぶことに、もう一つだけオプション値段のメインとスープは別注文となっていた。コースはパン、前菜サラダ、メイン、デザート、コーヒーとなっていて、前菜は2種類それぞれを、メインに僕は豚肉を女房はここでもハンバーグを、これが結構時間をかけて出てくるのでディナー並みの時間を過ごすことに、これで満席だったらどうなるんだろうかと、とにかく盛りつけが凝っていて時間が掛かるのも分かりますが。特筆ものはスープです、甲殻類のミソの旨みが凝縮されていて、温海温泉の今は廃業してしまった桂屋旅館で食べたガサエビのスープを思い出しました、それをちょっと洋風にアレンジしたような、これは必ず注文すべしです。添えられた野菜類はこの時期は山菜で、これらはシェフが自ら採ってきたものとか、思いのほかコストパフォマンスが高い店でありました。
バロン カプリス
パンは普通に買ってきたというのに美味しい、聞けば直前に霧吹きしてからオーブンで温めるとか
マグロのテリーヌ
信州サーモンの燻製
スープはパンで残りまでキレイに、プラス450円ですがこれは頼みたい
豚肉のロースト
ハンバーグ
デザートはカシスのアイスとチョコケーキ コーヒー
スープを除く基本コースは1850円