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ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

大震災1ヶ月後の東北へ、でも日本海側に、桜は開花が遅れてアジャパー その2遊佐の宿

2011-04-26 17:01:38 | 旅日記

  この宿は二回目で隣の公営日帰り温泉施設の露天風呂の泉質があまりにも良かったからと夕食は6時半にしてもらって、宿とそちらの梯子湯をすることに。まずは日帰りのあぽん西浜の風呂からと、こちらは宿の浴衣姿で行けば無料なのだ。(冒頭写真は鳥海温泉全体の施設の写真で、ホテルの裏側には室内運動場もある)

 土曜日の夕方だから地元常連客がかなり来ていて、お互いに大声の訛り言葉でしゃべりあっているが僕には半分も聞き取れない、女房にもあとで聞いたらやっぱり意味が通じなかったそうだ。ゆっくり口調だったら分かるかもしれないが、皆さん気が合った仲間との早口の会話だものねぇ。こちらは内風呂以外にサウナと小さいけれど露天風呂があって、湯の色の濃さからしてとにかく露天の泉質が一番だと思う。泉質はナトリウム塩化物泉で源泉温度は38℃程度だから加温しているが、掛け流しスタイルで気持ちがいい温泉だ。

                   あぽん西浜入口

 全部に入ってから宿に戻ってこちらは内風呂のみの風呂に、ここの湯口の湯は加温しないままも入れているらしくそこは体温並で、流れを背中にしてまずまずの長湯も出来る。ここの成分表を見たら泉温38.2℃、PH7.2、蒸発残留物3879mg/kg、溶存物質総量4429mg/kgとあり、なかでもメタ珪酸が143.6mgとかなり多いので湯の滑りがいいわけだ。女房はこれで風呂からの景色を眺められればと言っていたが、確かに海岸線に建つ立地なのだから松林の先を見られる高さに、宿の方だけでも今の2Fより上にして海を見せ、反対側の鳥海山も見渡せるように両側を開放していたら素晴らしかったのにね。僕が設計したら絶対にそういう配置を選ぶのにね。
  夕食は最上階にある海側が眺められる展望レストラン・ラ・メールで、席は窓側と内側とが夕と朝とで入れ替わるようになっていて、夜は内側だから明日は窓側で明るくなった眺めが見えることになってラッキーだったね。料理はやはり日本海の海の幸がメインで舟盛料理のプランを頼んでいたが、周りを見たらこれを取っているテーブルは無いみたい。第三セクターが運営するホテルだから料金は安いのだが、もっと安直なプランもあるらしいね。その舟盛は貝類を含めて種類が多く量も十分であったが、キンメは日本海側でも獲れるのかな。鍋はどういうわけか豚肉となっていて、これも海の幸に徹底したらいいのにねぇ、僕は山形の名物である冬場の寒ダラのどんがら汁を食べてみたいのだけれど、真冬の盛りの1、2月のものだそうで、雪が多い道での運転に自信がないからなぁ。ほかには焼魚、天ぷら、茶碗蒸し、小鉢類などと最後のご飯はもう入りません、ホタテの味噌汁とデザートでもう満腹、満腹じゃぁ。酒は冷酒を頼んだら300mlの瓶ものが無くて、遊佐の蔵元のいくつかを一升瓶から徳利に1合単位にして持ってくるスタイルで、杉勇の辛口を2合飲んだが瓶で封切り直後を飲ませることも考えた方がいいのでは。


     

                       テーブルの左側、鍋と小鉢                         テーブルの右側、天ぷら

                

              食前酒はロゼワイン               焼魚はあとから暖かいものを

           

                                      舟盛はこれで二人分

    

                      最後はご飯はパスして                           豚の豆乳鍋の出来上がり

  朝が早かったし、早起きすればまた両方の湯が楽しめるしで、第一日目のこの日もいつもの旅行と同様に早々と寝てしまう。

 朝は5時ちょっとで起床、老人は早起きを実践してまずは宿の温泉に入りにいく。この時間だとほかには一人だけ、そちらも当然に僕より年寄りだ。共用場所の温度表示が41.5℃となっていたが、朝風呂でももうシッカリ目が覚めているんだからもっと温めのほうが僕はいいな。
 一旦部屋に戻ってから次は6時から開くあぽん西浜にも早速にも向かう。早朝から結構多くの地元客が来ていますねぇ、お年寄りが多いけれど日曜日だから現役世代もかなり見られる。ここのエライところはサウナが6時から熱くなっていること、普通は朝はダメなところがほとんどなのにね。やはり露天が一番とそちらに入ったら、こっちはまだ温度が上がっていなくて温めなのは僕には好都合、ジックリと浸かって長湯してしまった。とにかく露天の湯は濃い濁りがあって源泉そのものらしい、それと長めにジッとしていると体に微細気泡も付いてくるから鮮度も抜群のはずだ、いいねぇ。昨夜はジャグジー寝湯には入れなかったから早朝のまだ空いている時にとそちらにも、これは温泉ではないが肩、腰、足裏とジェットが当たるのも気持ちがいい、でも3人さんで占領だからタイミングが要るよな。早朝からサウナにも入って温泉三昧して、宿に戻っての朝食は7時から展望レストランで。心配だった天気も朝から晴れたからエレベーターロビーからは鳥海山が、レストランからは目の前の漁港と日本海が一望できて、やはり絶好のロケーション立地に町が目を付けたと知られ、やはり風呂も低層部の上に増築し直したらどうですかと提案したくなっちゃうぞ。

            鳥海山

                                        展望レストランからの眺め
 朝食は野菜サラダと漬物と飲物がフリーとなっていて、朝からイカ刺しがあるのは日本海らしく、熱いものは地鶏と豆腐の小鍋、ほかには小鉢類などが、ご飯とお粥が用意されているから僕は両方を食べちゃう。味噌汁に入っていたのはカジメかな、これが弾力があって美味しかった、やはりご飯と味噌汁は大量に作った方が絶対に旨いな。

    

              朝食は一部がバイキングで写真上部の丸皿と牛乳をとってきた                コーヒーなどもフリー

 食後にも宿の内湯でもう一っ風呂入ってからチェックアウトに。その1Fロビーには遊佐刺子なるものが展示販売されていて、5月連休中には刺子体験教室も行うという展示会のポスターもあった。これは以前来たときには無かったと思う、アイヌ刺繍を習っている女房は興味深々であったが、でも津軽こぎん刺しみたいな模様刺子で、この模様は津軽だけのものじゃなかったと初めて知った。あとで調べたら津軽、南部、庄内を日本三大刺子というとあったが、やはり手間が掛かる刺子だからお値段はそれなりしていましたねぇ。

                ロビーに遊佐刺子の展示



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