老後の自問自答①
日本国憲法の真の制定者とはだれか。
これが最初の、わたしの自問である。その答えは、「わたしたち国民である」。現状では、これに尽きると考える。
この一文を書くにいたるまで確認せねばならぬこと多々あった。おりしも集団的自衛権が合憲か違憲かが、当事者ともいうべき憲法学者らの発言もあって、憲法解釈について様々なメディアが連日のように扱っている。(別記参照)
か . . . 本文を読む
土曜日に財布を落とした。老人性痴呆のはじまりなんだろうか.気持ちは落ち込み、身体から力も抜けた。自分を責めても、なにも生まれないと、ひたすら気分転換を心がけた。あちこち電話して手配した。現金より、カード紛失のほうが怖い。月曜日、まずは免許証の再交付が先決だとかんがえ、東陽町に行った。手続きをすませ、新しい免許書の交付を待っていた。
自宅から電話があった。一瞬耳を疑った。そのまま交 . . . 本文を読む
夕刊にあった穂村弘の記事がおもしろかった。学生時代に、写真を撮られるとき少しでも目を大きく見せたいがため、ぱちっと見開いた。後でその写真をみた瞬間、激しく後悔したらしい。「少しでも目を大きく見せようとしてぱちっと見開いた」ひとが写っていたからだという。「自分のささやかな欲望が外から丸わかりなるのは実に恐ろしいことだ」と穂村弘は書いている。
まだ、わたしは「老後の自問自答」を書こう . . . 本文を読む
今年の十月で65歳になる。馬齢を重ねてなんとやらである。他人様に自慢できるものはない。恥ずかしきことの数々をつみかさね、こうして今もなお青っぽい独白まがいのことを曝そうとしている。さいしょから曖昧かつ自嘲的な文章を書いているじぶんが情けない。
こんな自問自答を四六時中くりかえしている糞爺はきもちわるい。なんとしても自力で始末せねばなるまい、と震えながら決意した。そう、老い先の輪郭 . . . 本文を読む
有権者の25%(17%という説もある)の得票を得た自民党が圧勝した?
全体の投票率は50%前半で、戦後最低だったことがミソであるが、今回の選挙結果がこれからどういうカタチとなってあらわれるか・・。
勝って兜の緒を締めたい安倍首相は、選挙後にさっそく一流企業の経営者らを集めた。アベノミクスを盤石のもとにするには、来年の春闘では賃上げの要求に応えるように、と要請したらしい。
円安、株高になったも . . . 本文を読む
スコットランドの独立は実現しなかった。 最終的に反対派が勝利したことは、やはり経済を優先し、現状の安定を選択したということか。 背に腹はかえられない。独立後の混乱を忌避したい。それが人々の本音だったかもしれない。 いや、端的にいえばグローバリズムがローカリズムを圧倒したのだ。 単なる民族的な、イングランド対スコットランドの関係性は焦点ではなかった。グローバリズムを推し進めるイギリス(UK) . . . 本文を読む
ユーチューブを集中的に見るときがある。ときたま、「あなたへのおすすめ」として、そのとき見ているものと全く関係ない動画がリストに挙がっていて、参考になるし、「へー、こんなものが」と驚くこともある。こういうシステムは、サーバーのコンピュータが自動的に、任意に行っているのだろうか。これは是非みたいというもの、それほど触手が動かないもの、後回しにして見るもの、忘れてしまうものなどいろいろであるが・・・。 . . . 本文を読む
天皇がかつてもっていたとされる軍事的指導者としてのカリスマ性、軍神のもつ武力的象徴性をあらわす言葉である「御稜威」(みいつ)を調べていたとき、伊藤博文のブレーンだった井上毅(こわし)の存在がすごく気になっていた。彼が事実上起草したとされる大日本帝国憲法や皇室典範、教育勅語、軍人勅諭など、井上毅の仕事ははかりしれない。
彼の著作や多くの . . . 本文を読む
金融危機に端を発した世界的な経済不安のなかで、アメリカと日本においてエポックメーキングが起きようとしている。アメリカの大統領選挙はどうやら初めての黒人大統領が誕生する気配が濃厚だ。
オバマが黒人と言っても、これまでの黒人の政治家とは全く違う経歴をもっているようだ。父親はケニヤ系のアフリカ人。母親は白人。その後、両親は離婚し、再婚した父親の母国インドネシアで生活し、さらにアメリカに戻り母親の祖父 . . . 本文を読む
ロハスとはLOHAS(Lifestyle of Health & Sustainability)で、「健康で持続可能なライフスタイル」をいうらしい。 6月9日の内田樹のブログで「与ひょうのロハス」と題して、このアメリカ産のロハスが現代の資本主義の文明が招いた自然破壊をくい止める一つの技術(アート)であるが、もはやその成果は望むべくものはないと言っている。私も同感である。 端的な部分を引用 . . . 本文を読む