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こっぱもちの部屋

http://blog.livedoor.jp/kisaragi12yukari20/「こっぱもちの読書日記」

眼鏡屋は消えた

2011-12-03 00:00:00 | 未分類
山田彩人さん『眼鏡屋は消えた』を読みました。

森野学園高校二年、演劇部員、藤野千絵が目覚めた時、後頭部がひどく痛んだ。
何が起きたのか?誰かに殴られたのか?
色々と思い悩んでいると、やってきた親友の実綺。
ところが、彼女の千絵に対する態度と言葉遣いがなぜかていねいなのである。
しかも、千絵を「先生」と呼んでいる。

何かがおかしい。
そう思った千絵が、実綺に今年の年号を聞いてみたところ、八年も経っていた。
しかも千絵自身は、ここの英語の教師で、実綺も別人だと知る。

千絵が記憶障害を隠して探っていくと、過去にこの学園で起きた自殺や事故に
不審なところがあることに気づく。
千絵が襲われた理由と犯人は?
そして、過去の自殺や事故の真相は?

確かに、推論だけを積み重ねて何ら証拠になるものが無いのが苦しいし、
結末も、単なる千絵のやけくそに思えてしまいます。
とはいえ、話自体は面白く、偽善者を糾弾しなくなる気持ちも分かります。
最後の千絵の心の移り変わりを、もう少していねいに納得できるように
書いてくださると良かったのに、と感じてしまいました。
何だか偉そうですね。ごめんなさい。

コメント
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