ＦａｎｔａｓｙＳｅｌｌｅｒ

新潮社ファンタジーセラー編集部編集による『ＦａｎｔａｓｙＳｅｌｌｅｒ』を読みました。

板東太郎の川筋が東へ移動した理由は、人力だけではなかった。「太郎君、東へ」
華南雷王の息子と、人の身ながら雷になろうとする少年の友情。「雷のお届けもの」
登美彦氏が夢想する四畳半世界の成り立ちを語った「四畳半世界放浪記」
深夜の循環バスから明かされていくミステリの真相「暗いバス」
「山椒大夫」では騙られなかった安寿姫と厨子王丸の行く末「水鏡の虜」
記念艦となった戦艦三笠の望みを描いた「哭く戦艦」
東北の高校に住むスミス氏と生徒との交流の物語「スミス氏の箱庭」
不老不死の霊薬を求め体験する伝説のおぞましい現実「赫夜島」

どれも面白くてバラエティに富んでいます。
どれか選べと言われても困ってしまうほど粒揃いのアンソロジー集です。