こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集 時間はだれも待ってくれない

2011-11-28 00:00:00 | 未分類
高野史緒さん編集による『21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集 時間はだれも待ってくれない』
読みました。

それぞれの作品の高野さんのまえがきを読む限りでは、時間SFの表題作が一番肌になじみやすいと
思っていました。
もちろん、この作品の幻想性は、私にとってとても相性の良いものでしたが、
このアンソロジー集の中で一番好きだと感じたのは「労働者の手にあるインターネット」でした。
確かに、このジャンルも私が好むものではあります。
そして二番目が表題作でした。

続いて遠未来のカトリック教会のコンクラーヴェ(教皇選出会議)を描いた
「ハーベムス・パーパム(新教皇万歳)」
清朝時代のような中国らしき国を描いた「盛雲、庭園に隠れる者」
神との対面を描いた「列車」
チュルノブイリ原発を扱った「ブリャハ」
などが、特に好きです。

全てが、東欧独特の空気を感じさせる面白いものでした。

コメント
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