さよなら僕の夏

レイ・ブラッドベリ氏の『さよなら僕の夏』を読みました。

アメリカ中西部の小さな町グリーンタウン。
夏の終わり、１４歳になろうとするダグラス・スポールディングは悪ガキで、
町のお年寄りをショック死させたり、チェスの駒を盗んだり、幽霊屋敷と呼ばれる廃墟を
隠れ場にしてイタズラばかりしていた。

彼らは、本気で永遠に少年でいられる方法があると思っているのでしょうか？
いくら１４歳とはいえ、そこまで幼いとリアリティに欠ける気がします。
少しいらだたしく感じました。
ただ、輝かしい夏を毎年永遠に過ごせると勘違いしていた部分は、私にもあったので、
その愚かさに共感は持てます。
最後に、彼の成長と変化が、やわらかく、あざやかに、印象に残りました。
『たんぽぽのお酒』いつか、読んでみようと思います。