戸田巽探偵小説選ＩＩ

戸田巽さんの『戸田巽探偵小説選ＩＩ』を読みました。

オカルトから殺人事件、日常の謎、普通の小説など、バラエティに富んだ短・中編集です。
大抵のものが面白いのですが、『第四の被害者』と『狭き門』は、どうかと思います。

特に好きなのは、『悲しき絵画』『ギャング牧師』『色眼鏡』『双眼鏡殺人事件』です。

随筆篇では『近頃の探偵小説は造花である』において
「星新一氏のショート・ショートも良いものがあり、悪いものがありで、どうもムラがある」と言及されていて、
星さんの著作をもう一度読み返してみたいと思いました。

あと、今の新本格派の方々のミステリを、生きていらしたらどう評しただろうか？と知りたいと思いました。