和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

清新/十七〈小説「新・人間革命」〉

2016年07月04日 05時37分40秒 | 今日の俳句
清新/十七 法悟空 内田健一郎 画 (5842)


 大地震、大津波が発生した二〇一一年(平成二十三年)当時、元藤裕司は、学会にあって、大槌、釜石、大船渡、陸前高田など被害の激しかった地域の県長であった。
 その日、彼は内陸部で仕事をしていた。釜石の自宅には、目の不自由な義母、妻、娘、乳飲み子の孫がいる。携帯電話もつながらず、家族や同志の安否が心配でならなかった。
 まず自宅へ向かった。交通は規制され、身動きがとれなかった。翌朝、ようやく、わが家にたどり着いた。家の数メートル前まで津波が押し寄せたが、自宅も、家族も無事であった。御本尊に、ひたすら感謝した。
 しかし、安堵に浸る間もなく、総県婦人部長である妻の福代と共に、会員の安否確認に回るため、家を出た。
 街は一変していた。一面、瓦礫に埋まり、廃墟と化し、市街地に向かう道もなくなっていた。でも、なんとしても同志に会わなければならない。裏山の階段を上り、山中を歩いた。藪が生い茂る獣道を進んだ。前日から降った雪に足を取られながら、倒木や崩れた岩を越え、急斜面を下りると、今度は瓦礫が行く手を阻んだ。それを踏み越え、二時間余りを費やして市の対策本部に着いた。
 そこで、各避難所の収容者の名簿を見て、学会員の名前を確認し、避難所に向かった。瓦礫だらけの道なき道を必死に歩き、この日、五カ所の避難所を訪ねた。何人もの学会員と会うことができた。
 着の身着のままで避難所にたどり着き、一夜を過ごした人たちは、憔悴しきっていた。

 元藤は、過酷すぎる現実に言葉を失った。
 「よかった! よかった……」と、ただ手を握り、共に涙することしかできなかった。それでも、皆、喜んでくれた。同志の目に、次第に光が蘇った。
 ともかく会うことから、思いが伝わり、心は結ばれる。行動に勝る雄弁はない。
 被災者でありながら人びとの面倒をみて、忙しく立ち働く学会員もいた。信仰の力を、学会魂の輝きを見た思いがした。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)7月4日より転載】


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燕の子/今日の俳句 ≪第2186号≫

2016年07月03日 06時46分53秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)7月3日(日)≫(旧暦5/29)


 つばめの子村に異国の嫁が来て      保坂加津夫

 高原のこころつつつつつばめの子     中原幸子

 御破算でねがひましては燕の子      大和田鏡子

 時計台海に向きをりつばめの子      武井美代子

 つばめの子飛ぶや奈良井の深庇      高野清風




※ 燕の子・雛燕・子燕
 巣の中に一列に並んで、口をあけて、親燕が運んでくるエサを争って奪い合っている愛らしい姿が見られる。梅雨に入るころには、もう飛ぶことを習い始める。十月ごろから、南のインド・マライ・フィりピンに向かうのだが、そのころはすでに十分に成長している。
→燕の巣(春)

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】



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       ※☆*わが友に贈る*☆※

 毎日が新たな出発だ。
 わが目標の達成へ
 たゆまぬ挑戦を!
 不屈の勇気と知恵で
 黄金の自分史を綴れ!


2016年7月3日




       ※☆*寸 鉄*☆※


 師弟共戦を誓う「7・3」常勝不敗の魂は後継に脈々。民衆輝く新時代共に
      ◇
 兵庫が激闘!執念と粘りと雄弁こそ我らの武器。あっと言わせる逆転劇を
      ◇
 埼玉よ、もう一歩だ。強気の二字で勝機?め。攻めて攻め抜いた方が勝つ!
      ◇
 東北の日。皆様の新生の歩みが復興の太陽に。励ましの光を地域へ社会へ
      ◇
 真に平和的で道徳的な公明は日本の羅針盤―識者立党の大精神を堂々貫け


【聖教新聞:2016年(平成28年)7月3日(日)付】





      ※☆*名字の言*※



一枚のはがきの写しを見た。「人間革命する事だ」「希望もって生きぬけ。若いのだ。若いのだ」等とある。1957年(昭和32年)8月、池田SGI会長(当時、青年部の室長)が兵庫の青年に送ったものだ

青年には心臓の病があった。青い顔で会合に参加した折、室長に声を掛けられた。病を打ち明けると、室長は背中をさすり、一緒に唱題してくれた。住所を聞かれ、送られてきたのが先のはがきだった

その1カ月前の7月3日、室長は事実無根の冤罪で不当逮捕・勾留されていた。半月も続いた取り調べは、精神的にも肉体的にも過酷を極めた。17日の釈放後も、衰弱する恩師・戸田第2代会長を案じつつ、学会を支える激闘は続いた。そのさなか、一青年に真心の励ましを送ったのである

青年は奮い立ち、弘教に奔走。のちに青年部のリーダーに育った。青年の紹介で入会したある友は、「これが私の宝物」とはがきを見せ、「私たちの師匠は、一人の青年を励ます慈愛の指導者です」と熱く語っていた、その姿が忘れられないという

時を逃さない、心を砕いての励ましが、生涯にわたって相手を鼓舞することがある。一瞬の出会い、語らいに、誠心誠意を尽くす――その連続闘争ありて広布の歴史は開かれていく。(芯)



【聖教新聞:2016年(平成28年)7月3日(日)付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年7月2日(土)付

昨年、各地で順次発行されたプレミアム付き商品券。1万円分で12000円分(割増分2000円)の買い物ができるといった同商品券、「経済効果は薄い」「税金のバラマキ」と批判した解説者もいたが、1年経って発表された経済効果は大きかった

全国の政令指定都市では、同商品券をきっかけに新たに生み出された消費額が、割増分(税金を投入した分)の最大4.4倍にも。全国商店街振興組合連合会の坪井明治理事長は「個人消費の押し上げに直接つながっている」と評価。推進した公明党についても「庶民目線に立って推し進めていただいた」と

川上和久・国際医療福祉大学教授は、「民主主義には、世論が一色に染まりそうな時に、そうでない意見に耳を傾ける高度な知性が求められます」と有権者教育の推進を訴えているが、それは政党にも当てはまる

日本でPKO(国連平和維持活動)協力法が制定された1992年には「若者を戦場に送るな」と左翼政党が大騒ぎした。公明党は冷静に党内論議を経て「紛争当事者の間で停戦合意が成立していること」などを条件とした参加5原則を提案、同法は成立した

今、大半の国民が日本のPKO参加を誇りにする時代になった。批判のための批判を繰り返す左翼政党には、この事実がどう見えるのだろうか。(爽)

夏燕/今日の俳句 ≪第2185号≫

2016年07月02日 05時51分32秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)7月2日(土)≫(旧暦5/28)


 むらさきのこゑを山辺に夏燕     飯田蛇笏

 浅い旅寝やまつさかさまに夏燕    廣嶋美惠子

 夏つばめ地より昏れゆく北野坂    橋場千舟

 夏燕すでに水面の夜明けゐて    岡部名保子

 青空を海に浸して夏つばめ     市川英一


※ 夏燕
 燕は春に渡来し、四〜七月に通常二回産卵する。産卵後一ヶ月余りで巣立ちをし、成鳥ともども各地で軽快に飛翔する姿が見られる。青田をかすめて飛ぶ姿など爽快である。
→燕(春)

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】



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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 壁を破り進む友に

 最大の称賛を!

 喜びを分かち合えば

 それが新たな力となる。

 心を一つに前へ!

        2016年7月2日





      ※☆*寸 鉄*☆※


 「いい切り給へ」「申し切り給へ」。声を惜しむな!迸る情熱で断固勝ち進め
      ◇
 関西が一糸乱れぬ団結で猛追!ここからが勝負。常勝の底力を天下に示せ
      ◇
 愛知婦人部・女子部が颯爽と拡大!貴女の勝利が皆の勝利。幸の連帯強く
      ◇
 ブラインド紐による幼児窒息事故に注意を―消費者庁。わが家から再点検
      ◇
 65歳以上の人口、初めて4分の1超に。幸齢社会実現へ公明が先頭に立て



【聖教新聞:2016年(平成28年)7月2日(土)付】





      ※☆*名字の言*※


米国のガルブレイス博士の真骨頂は、現実の調査から新しい「事実」を「発見」する「ファクト・ファインディング」だった――そう経済学者の伊東光晴氏は言う(『ガルブレイス』岩波新書)

戦後の日本で、ドラマの主人公をまね、白いストールを頭から巻く「真知子巻」が流行した。だが実際に、東京の銀座4丁目を歩く女性を調べると、「真知子巻」をしていたのは、わずか5%だった。このように「5%でも時代をリードし、時代を象徴する」のが、現代資本主義の特質の一つであることを博士は示した(同著)

「本当に未来の社会の動向を決定するのは、わずか5%の、活動的で献身的な人々の力です。その5%の人々が、やがて文化の総体を変革していくのです」。そう語ったのは平和学者のエリース・ボールディング博士だった。2人の博士はともに池田SGI会長と親交を結び、創価の運動に期待を寄せていた

EU離脱を決めた英国の国民投票のように、僅差でも多数を取った側の方策が採用されるのが、民主主義のルール。だが、時代を画する潮流が、最初は小さな運動から始まることも、歴史の事実である

「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じ」(御書1463ページ)の御聖訓を心に刻みたい。(誼)



【聖教新聞:2016年(平成28年)7月2日(土)付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年7月1日(金)付

18歳選挙権が導入された参院選で初投票を行うわが家の新有権者と、公明党をお願いするときの語り口について話をしていて、教えられることがあった。奨学金拡充などの実績とともに、これは訴えやすいと一番に挙げたのが「被災者に寄り添う」姿勢だった

中でも東日本大震災のエピソードとして語られる「追いだき」を紹介すると、わが家の新有権者はいたく感動。追いだきとは、公明党が仮設住宅への住民アンケートをもとに、風呂の追いだき機能をつけさせたこと。冬の寒さの厳しい東北では、お湯がすぐ冷めるが、追いだきができなかった

とは言え、簡単に実現したわけではない。当時は「遅い、鈍い、心がない」と言われた民主党政権。閣僚は「お金が掛かる」「対応が困難」との答弁に終始。「これは、あまりにもひどいじゃないのか!」と早期実現を迫り、政府がようやく重い腰を上げた

何度も公明新聞で紹介された話だが、新有権者には初耳だ。曰く「政党、政治家がそこまで親身に動くことを知っている若い人は少ないのでは」「でもなぜ最初から追いだきをつけなかったのか。それもびっくりだ」

阪神・淡路大震災や熊本地震でも公明党の寄り添う姿勢は高い評価を受けた。いざという時に真っ先に駆け付ける党の姿は、世代を超えて心に響くに違いない。(辰)

清新/十六〈小説「新・人間革命」〉

2016年07月02日 05時31分56秒 | 今日の俳句
清新/十六 法悟空 内田健一郎 画 (5841)


 元藤裕司は、釜石の、そして、三陸の広宣流布を心に描いた。そのために“自分に何ができるか”を考え、身近なことから第一歩を踏み出そうと思った。
 “地域の同志のために、「聖教新聞」の配達をやらせてもらおう!”
 彼は、意欲的に、仕事、学会活動に取り組んだ。やがて結婚した。勤務していた建築会社の倒産、自身や義父母の入院・手術などが続いたが、常に唱題を根本に、一つ一つ乗り越えていった。空気圧機器の大手企業への就職も勝ち取った。地域貢献になればと、消防団の活動にも参加した。
 元藤は、よく妻の福代と語り合った。
 「私たちは、学会員として、地域の人たちの幸せのために生きよう!」
 福代も、山本伸一が出席した水沢文化会館での行事に参加し、激励を受けていた。
 裕司は、岩手が生んだ詩人・童話作家の宮澤賢治が好きであった。その作品のなかでも、「雨ニモマケズ」の詩に心が引かれた。
 「東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ……」(注)
 雨にも、風にも、雪にも、夏の暑さにも負けない体と強い志をもって、淡々と質素に生き、苦悩する人びとと同苦し、寄り添い、献身する心に共感を覚えるのである。
 自分もそんな生き方をしようと心に決め、ひたすら三陸の広宣流布に走ってきた。支部長も務めた。「“地域の柱”に」との伸一の言葉が耳から離れなかった。また、「其の国の仏法は貴辺にまか(任)せたてまつり候ぞ」(御書一四六七ページ)との御文を心に刻み、猛然と走り抜いてきた。
 ――二〇一一年(平成二十三年)三月十一日、あの東日本大震災が起こった。三陸は大地震、大津波に襲われた。元藤の住む釜石でも、多くの地域が街ごと流された。マンションの四階まで津波にのまれた。
 この苦難の大波に、彼は、身悶えながらも挑み続けた。信心ある限り、光はある。

 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 『宮澤賢治全集第十二巻』筑摩書房=現代表記に改めた。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)7月2日より転載】


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三光鳥/今日の俳句 ≪第2184号≫

2016年07月01日 06時27分41秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)7月1日(金)≫(旧暦5/27)


 三光鳥大瑠璃小瑠璃結願す     黒田杏子

 三光鳥ききつとにかく朝寝かな     佐々木敏光

 山光鳥帯解き放つ宿院に      小坂順子

 山光鳥あそべる樹々の暗さかな    森田 峠

 山光鳥檜山杉山淋しくす      瀧澤宏司


※ 山光鳥 
 ヒタキ科の夏鳥で、ツキ、ヒ、ホシ(月日星)ホイホイホイと鳴くことから山光鳥と呼ばれる。大きさは葭切ぐらい。上胸以上が紺色。下胸と腹は白く、翼と尾は黒褐色。雄は尾が長く、嘴と目の周囲は美しい青色だが、雌は尾も短く雄ほど目立たない。繁殖期は五ー七月ごろ。低山帯や平地の森林に生息し、秋に南方に去る。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】



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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 「いよいよ・

 はりあげてせむべし」

 大関東の勇者よ

 破邪顕正の魂で立て!

 創価の勝鬨を頼む!

       

2016年7月1日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 さあ青年の月!勝利こそ後継の大使命だ。誓いの決勝点へ勇猛果敢に挑め
      ◇
 神奈川婦人部・女子部が?剌行進!正義と共戦の港から拡大攻勢で栄冠を
      ◇
 「仏の力がこもった声は必ず道を開く」と恩師。強盛な祈りで限界を突破
      ◇
 各地で自転車保険の義務化広がる。点検・整備も怠らず。絶対無事故の心で
      ◇
 おたふく風邪が流行の兆し。予防接種・マスクが有効と。体調管理にも留意


【聖教新聞:2016年(平成28年)7月1日(金)付】





      ※☆*名字の言*※


信越地方の多宝会の友が、かつて発した言葉。「キンノギツイタチから気分一新、出発だ!」。「キンノギ」とは「衣脱ぎ」の意。「ツイタチ」は「1日」。「衣替え」の7月1日を意味する方言だという

その地方では、蛇が脱皮した殻も「キンノギ」と呼ぶそうだ。身も心も殻を破って、生まれ変わったような決意で進む季節にふさわしい、と印象に残った

本紙の連載「新・生き生き川柳」に、精力的に投稿する兵庫の婦人がいる。「目標は 今日も勝ったと 言える日々」「モゥ一歩 今日も前進 幸の日々」――青春の意気にあふれる秀作が紙面を飾ってきた。以前の彼女は病弱だった。だが昨年まで23年間、無冠の友(本紙配達員)として使命の道を走り続け、頑健になった。一日一日の勝利の積み重ねが、人生の金字塔を築いた

森?外の『青年』という小説がある。主人公の若者が日記で自問自答する。「いったい日本人は生きるということを知っているだろうか」。そして結論した。「現在は過去と未来との間に画した一線である。この線の上に生活がなくては、生活はどこにもないのである」(岩波文庫)

「今日を勝つ!」という一点に注力する以外に、人生を悔いなく生きるすべはない。「今」に全力を注ごう。(城)



【聖教新聞:2016年(平成28年)7月1日(金)付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月30日(木)付

公明党への支援をお願いする時に、公明党のことだけに限らず、連立政権を運営している「自民・公明」の枠組みで政治を語る必要がある場合もあるが、中には自民党の考えに納得できない人も当然ながらいる。そういう場合の語り口として、先日行われた日本外国特派員協会での山口代表の話は参考になる

自民党の「優れた点とダメな点」を聞かれた代表は、「ダメな点」として「利害に関心が集まり、時々それに振り回される」ことを挙げた。利害が何を指すかは明らかにしなかったが、過去の例を挙げるまでもなく誰もが「フムフム」とうなずくだろう

ここで大事なのは自民党の「優れた点」だ。代表は「柔軟な対応力がある」「地域の実情を知っている」「大局に立って合意を作る姿勢がある」の三点を挙げている

さすがにバランスが取れている。だからこそ自民党は常に高い支持率を保ち、長期間にわたり国民から政権を付託されてきたのだろう

「庶民の声を聴く」公明党だけでは残念ながら政権を担当する力はない。しかし、代表曰く「違った部分もある自民党との連立政権で幅広い民意を受け止めて合意形成ができる」からこそ、公明党の政策が生きているのも事実。世界中の経済が不安に陥っている今こそ、公明党と自民党による政局の安定が必要だ。(流)



 

清新/十五〈小説「新・人間革命」〉

2016年07月01日 05時08分49秒 | 今日の俳句
清新/十五 法悟空 内田健一郎 画 (5840)


 山本伸一は、人生は苦悩との闘争であることを述べていった。
 「経文に『三界は安きこと無し 猶火宅の如し』(法華経一九一ページ)とあるように、現実社会は、常に一寸先は闇といえます。非情であり、残酷です。ゆえに、何があっても負けない自分を築き、わが生命の宮殿を開き、幸福を実現していくために仏法があるんです。
 人生とは、さまざまな悩み、迷いを抱えて、それを乗り越え、乗り越え、生きていくものであるといえるかもしれない。しかし、その苦悩に絶望し、挫折してしまう人もいる。
 御本尊を持った皆さんは、煩悩即菩提、生死即涅槃の法理に則り、いかに絶望の淵に立とうが、敢然と頭を上げて、不死鳥のごとくわが使命に生き抜いていただきたい。悩める友を包み励まし、共々に幸福の道を歩み抜いていっていただきたいのであります」
 最後に、彼は強く訴えた。
 「学会は、人間と人間とが麗しく生き抜いていくためにある。友を励まし、元気づけ、凍てた心の大地に幸せの花を咲かせる人間のスクラムです。この尊い信心の和合の世界が壊されてはならない。広宣流布のため、自他共の幸せのため、社会のために!」
 皆が決意を新たにした。わが使命を自覚した。寒風のなか、胸を張り、はつらつと、地域広布の新しき歩みを踏み出したのだ。
 十一、十二日と、二日間にわたった行事には、久慈、宮古、釜石、大船渡、陸前高田など三陸からも、多数の同志が参加した。
 そのなかの一人に、釜石から駆けつけた二十六歳の男子部大ブロック長の元藤裕司がいた。彼は、幼少期に一家で入会。小学三年の時に父親が他界した。中学を卒業すると建築会社に務め、定時制高校に学んだ。就職して十余年になるが、会社の経営状況は思わしくなく、肉体労働で腰も痛めていた。未来に希望を見いだせず、暗澹としていた。しかし、水沢の勤行会に参加し、自身の使命に目覚めた。心を覆っていた雲が晴れた。
 使命に燃える時、わが胸中に太陽は輝く。

 小説『新・人間革命』語句の解説
 ◎煩悩即菩提など/煩悩即菩提の煩悩とは、衆生の心身を煩わし悩ませる因となる、さまざまな精神作用のこと。法華経以前の教えでは、煩悩は苦悩をもたらす因であり、それを断じ尽くして菩提(悟り)に至ると説いたが、法華経では、煩悩を離れて菩提はなく、煩悩をそのまま悟りへと転じていけることを明かした。
 生死即涅槃の生死は、迷いの境涯であり、涅槃は悟りの境地のこと。煩悩即菩提と同義。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)7月1日より転載】


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大瑠璃/今日の俳句 ≪第2183号≫

2016年07月01日 05時05分41秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月30日(木)≫(旧暦5/26)



 この沢やいま大瑠璃鳥のこゑひとつ   水原秋櫻子

 大瑠璃鳥や白灯台に灘の照り     岡部六弥太

 オオルリの恋のはじまり青まだ      豊田ささお

 行きし瑠璃鳥またかへしきぬ山葵沢   橋本鶏二

 風入るる藤村旧居瑠璃鳥のこゑ    堀口星眠


※ 大瑠璃
 ヒタキ科の夏鳥。その渡来は比較的早く四月中旬日本へ来て囀る。大きさは雀ぐらいで、雄の背面は目の覚めるような瑠璃色だが、雌は背面が茶褐色でさして美しくない。繁殖期は五ー七月ごろ。高く澄んだ美声でピールリと囀り続け、ジュッジュッという軋み声を混ぜる。その声が良いので、古くから鶯・駒鳥とともに三鳴鳥といわれている。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 地道な労作業が

 偉大なる歴史を創る。

 ゆえに今日も

 少しでも前へ!

 わが責任を果たしゆけ!

       

2016年6月30日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 「法華経は大音声」「題目は大音声」御書。今こそ大確信の祈りで勝ち進め
      ◇
 兵庫婦人部・女子部が対話拡大に疾駆!無敵のスクラムで勝利の門を開け
      ◇
 学生部結成記念日。正義が輝く時代へ吼えよ!民衆厳護の旗持つ革命児よ
      ◇
 2030年までに乳幼児6900万人死亡―予測国連中心の支援強化必須
      ◇
 掲示板の「炎上」は少人数で何度も書込―対策必要と識者。健全な言論、皆で





【聖教新聞:2016年(平成28年)6月30日(木)付】





      ※☆*名字の言*※


訪日客の増加などで英語ブーム再来という。“英会話から、英対話へ”――ある英語教室の広告が目に留まった

会話と対話は違う。「会話」とは、言葉を投げ合う雰囲気の中で漠然と互いを理解すること。一方、「対話」は、他者との「差異」を大切にして他者の重みをしっかり捉えること。哲学者・中島義道氏にそういう趣旨の文があった(『「思いやり」という暴力』PHP文庫)

ある男子部の友が、会社をリストラされた同志を励ました。だが「俺の気持ちなんか分かりっこない!」と心を閉ざされてしまう。少しでも力になりたいと、求人情報を集めるうち、男子部の友は、彼が働いていた業界の、労働条件の厳しさを知った。仕事着のまま、会合に駆け付けていた姿を思い出し、胸を熱くした

再び彼を訪ねた時、掛ける一言一言の重みは、おのずと違った。彼の表情は一変し、対話は深まった。希望の就職を果たし、再び創価の陣列に加わった

「対」には「こたえる」との字義がある(『字通』)。通り一遍の言葉でなく、「差異」を受け止め、理解しよう、応えようとする誠実が、「対話」を実りあるものにする。「真の対話は、他者の尊極の生命に対する敬意から始まる」とは、池田SGI会長の指導である。(江)



【聖教新聞:2016年(平成28年)6月30日(木)付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月29日(水)付

元海軍の祖父が腕を押さえて語った姿を覚えているという。「空からの弾が当たってしまったんだよ」。沖縄県金武町立金武小学校6年の仲間里咲さん。沖縄戦から71年の慰霊の日(23日)の追悼式で、今は亡き祖父に祈りを込め、沖縄の方言を交えて詩を朗読した。「平和ぬ世界どぅ大切(平和の世界こそ大切)」と

仲間さんは空飛ぶオスプレイを見て「今は平和なのか」と考えるという。後を絶たない米軍関係の事件・事故。4月には米軍属の女性暴行殺人事件も発生した

同事件を受け公明党は、直ちに在沖縄米軍基地調査ワーキングチーム(WT)を設置。基地の実態調査を行い、日米地位協定の見直しも視野に提言をまとめる方針だ。斉藤鉄夫WT座長は「沖縄の歴史を変えるような提言に」と意気込む

あす30日は、児童12人(1人は後遺症で死去)を含む18人が犠牲となった宮森小学校米軍機墜落事故(うるま市)から57年。再び沖縄は鎮魂の祈りに包まれる。「二度と米軍関係の事件を起こさせない」。公明党の新たな闘いが始まった

基地に反対するだけでは平和は訪れない。「平和には備えを固め、争いを起こさない仕組みを整え、課題は対話で解決するのが大事だ」(山口那津男代表)。参院選で訴えたい。「平和の世界を築くには公明党の存在こそ大切」。(治)

清新/十四〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月30日 05時12分20秒 | 今日の俳句
清新/十四 法悟空 内田健一郎 画 (5839)

 午前、午後と勤行会を行い、参加者と握手を交わし続けた山本伸一の手は腫れあがり、真っ赤になってしまった。
 管理者室で手を冷やしながら、夜に予定されている岩手県新春記念幹部会に備えた。

 しかし、ほどなく岩手未来会第一期の結成式が始まるとの報告が入った。高・中等部員からなる十数人の人材育成グループである。伸一は、「“未来からの使者”とお会いしにいきます」と言うと、直ちに管理者室を出て、メンバーとの記念撮影に臨んだ。
 そして、新春記念幹部会に出席した。
 勤行に続いて、県長、方面長、副会長のあいさつなどが終わると、伸一は、自ら司会役となった。
 「おばんです! 今日は、楽しくやりましょう。岩手の創価家族の集いですから、形式にこだわらず、ありのままでいいんです。
 最高幹部の話は、もう飽きたでしょ。座談会にしましょう。誰か話してくださいよ。どなたか支部長の方、代表であいさつを!」
 伸一に促されて、一人の支部長が抱負を述べた。続いて、支部副婦人部長、大ブロック(後の地区)幹部、ブロック幹部、学生部のグループ長ら十人ほどが、次々とマイクの前に立った。
 はつらつと決意を語る人もいれば、功徳の体験を発表する人もいた。
 伸一は、大きく頷いたり、身を乗り出して拍手を送ったりしながら、「そうだ! すごい!」と相づちを打つ。時に笑いが起こり、会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれ、皆の心は一つに解け合っていった。
 やがて、伸一の指導となった。
 「人間、誰が偉いのか。幹部だから偉いわけではありません。偉い人とは、お題目を唱える人です。人びとの幸せを願って、懸命に折伏・弘教に励んでいる人です。友の激励に駆けずり回っている人です。その人こそが、人間として最も気高く尊い、御本仏の真の弟子なんです。それはまさに、日々、広宣流布のために汗を流しておられる皆さん方です」


【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月30日より転載】


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白鷺/今日の俳句 ≪第2182号≫

2016年06月29日 05時55分40秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月29日(水)≫(旧暦5/25)


 癌の妻風の白鷺胸に飼ふ      斉藤 玄

 白鷺や植ゑし水田の稲みどり     門屋大樹

 白鷺の降りし青田のあらたまる    柴田佐和子

 白鷺の深みへ行くを見詰めをり    篠田純子

 白鷺のはるかな白に居りにけり    不破 博


※ 白鷺
 サギ科の白い羽毛に覆われている鳥の総称で、大鷺・中鷺・小鷺があり、前二種は渡り鳥。小鷺は留鳥。いずれも初夏から巣を営む。沼沢や水辺を渡り歩いて餌をあさる渉禽で、形は鶴に似ているが、小さい。浦和市の野田の鷺山は名高かったが、開発と農薬公害で一羽もいなくなった。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 あらゆる戦いの要は

 スピードと決着力だ。

 「時」を逃すな!

 大生命力を燃やし

 「今」を勝ちきれ!


2016年6月29日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 平和と安穏の世界を築くのが仏法の法理―恩師。創価三代の大闘争に続け
      ◇
 埼玉婦人部・女子部よ負けるな!全国が大声援。彩の国に勝利の鐘鳴らせ
      ◇
 各地でB長・白ゆり長の奮闘光る。地域貢献で信頼広げる友を諸天も賛嘆
      ◇
 空虚な文句には反対し、事実の大地に足を置こう―英雄。真実を語り捲れ
      ◇
 女性社外取締役、主要企業の半数が起用と。女性の視点と声が新風起こす




【聖教新聞:2016年(平成28年)6月29日(水)付】





      ※☆*名字の言*※



本紙の企画「わが支部のブロック5勇士」には多数の投稿が寄せられている。郵送の写真には、ビニールなどで丁寧に包まれているものが多い。「この1枚」のために、いかに全力を注いできたか、思いが伝わってくる

「本年、『五勇士』の拡大の火ぶたを切ってくれたのは、『鉄桶の団結』の大埼玉である」と池田SGI会長(今月18日付の随筆)。その埼玉に、4回目の挑戦で「ブロック5勇士」を達成した支部がある

支部長は「失敗するたびに、“次こそは”との思いを強くしました。地区部長、そして先輩方が力を発揮したおかげです」と。勝利するまで決して諦めない“不屈の心”が、団結を生む原動力となった。陰に陽に、婦人部、青年部の応援もあった

撮影を担当したのは、4回目で、初めて参加した友だった。支部長の思いに胸を打たれ、協力を承諾したという。埼玉の永遠の指針「鉄桶の団結」が示されたのは1973年(昭和48年)の7月1日。先の支部長は、「団結固く、先駆を切ります!」と意気込みを語った

「学会の勝負は、最後は壮年部が決するのだ」「さあ、壮年の出番だ」と、SGI会長は呼び掛けた。本年前半の活動を総仕上げする7月へ、経験も知恵も豊かな壮年が、拡大の先頭に躍り出よう。(嶺)



【聖教新聞:2016年(平成28年)6月29日(水)付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月28日(火)付

「常にポジティブに向上心を失わない姿勢が、オコエの脅威の進化の土台になるのは間違いない」。18歳のプロ野球選手オコエ瑠偉がセパ交流戦で初打点を記録したときの記事の一部だ(ニュースサイト『ザ・ページ』)

ポジティブは積極的とか肯定的という意味だが、彼はその通りの活躍ぶりで数日後には初の三塁打を放つ。マスコミは「前へ、前へ―。そんな18歳の姿が、チームの空気を変えている」(朝日新聞)と伝えた

青年が活躍するとき新たな歴史が始まる。政治の世界も同じだ。今参院選から選挙権年齢が18歳以上に下がる。新たに有権者になる若者は約240万人。大いに期待したい

公明党は青年委員会のアンケートを通し、全国各地の青年の政治意識を啓発するとともに要望を吸い上げてきた。その数は1000万件超。参院選の重点政策にも盛り込んだ

青年党員、青年支持者は意気軒高だ。「18歳。参院選で初めて投票します。政治の大切さを語っていきたい」(女性)、「参院選勝利は自分自身が担うとの決意で闘う」(男性)などなど(本紙ヤングホームページから)

選挙戦は中盤へ。情勢は時々刻々変化するが、「7選挙区の完勝と比例区を合わせた13人以上の当選」をめざし、青年、壮年、婦人が団結し、新たな支持を拡大していきたい。(六)

清新/十三〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月29日 05時09分20秒 | 今日の俳句
清新/十三 法悟空 内田健一郎 画 (5838)


 十二日、水沢文化会館の開館を記念する自由勤行会は、結局、夕方までに数回にわたって開催された。いずれも山本伸一が導師を務め、あいさつもした。皆の輪の中に入り、握手を交わし、要望に応えてピアノも弾いた。
 彼は、勤行会のたびに、「日ごろ、ご無沙汰していて申し訳なく思っています。私は、日々、岩手の皆さんの健康長寿、無事安穏を願い、真剣に題目を送っています。心はいつも一緒ですよ」と語りかけた。
 そして、そのつど、さまざまな角度から、信心の在り方について訴えていった。
 「師子王とは、勇気の二字を忘れない人です。何があっても、御本尊への強き祈りを根本に、勇敢に前進し、同志を、地域の友を守り抜いてください。それが仏法者です」
 「信心即生活です。常識豊かに、淡々と、平凡であっても、自分らしい福運に満ち満ちた人生を歩むことが、信心の勝利の姿です」
 「今再びの信心を、今再びの人生をとの心意気で、愉快に、生命力をたぎらせ、新しい挑戦を開始していくなかに、永遠の青春の道があります。どうか皆が“地域の柱”に!」
 また、「妙一尼御前御消息」の「譬えば一人にして七子有り是の七子の中に一子病に遇えり、父母の心平等ならざるには非ず、然れども病子に於ては心則ち偏に重きが如し」(御書一二五二ページ)の一節を拝して指導した。
 「仏の一切衆生への慈悲は平等ですが、そのなかでも、不憫な人のことは、とりわけ心にかかるというのが仏の慈悲です。
 したがって、大変な環境で健気に信心に励んでいる皆さん方には、いや増して御本尊の御加護があり、大慈大悲に浴していくことは絶対に間違いない。大確信をもってください。必ず、大功徳を受けてください。大福運に包まれてください。皆さんが、幸せになり、信心の実証を示していくことが、岩手に大勝利の春を告げることになるんです」
 皆の幸せを願う伸一の必死の呼びかけに、岩手の同志の生命は燃え上がった。真心をもってする真剣な叫びは、魂の共鳴をもたらす。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月29日より転載】


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青鷺/今日の俳句 ≪第2181号≫

2016年06月28日 17時56分56秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月28日(火)≫(旧暦5/24)



 青鷺の叱と鳴きつゝけふの月     服部嵐雪

 青鷺や闇のどこかが濡れてをり    加藤楸邨

 青鷺はさみしき空を水に統ぶ     北 光星  

 青鷺や水に浮びし后陵        大島民郎

 青鷺のはるかなる視野しぐれけり   上野さち子


※ 青鷺
 日本のサギ類の中では最も大型で、背面が青灰色。産卵期は四〜五月。北海道・本州・四国・対馬で繁殖するが、北方のものは開きに南下し、冬季を過ごす。クァークァーと低い声で鳴き、ゆるく羽打ちながら飛ぶ。水辺や干潟に下りて、魚・蛙・貝・昆虫などを食べる。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 常勝関西の新時代は

 不屈の兵庫から始まる!

 雄々しき「信心」と

 金城鉄壁の「団結」で

 栄光の旗を高々と翻せ!


2016年6月28日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 SGIの「開かれた精神性」は現代社会で際立つ―識者。平和の基は対話
      ◇
 大関東は一つ!埼玉・千葉・茨城・群馬・栃木よ炎の敢闘精神で攻め勝て
      ◇
 「ほめられぬれば我が身の損ずるをも・かへりみず」。奮闘の友をたたえよ
      ◇
 自治体の防災計画、住民の参画が重要―有識者。自助・共助・公助の連携で
      ◇
 10代有権者の約7割「政治への関心高まった」と。旺盛な批判精神で監視を




【聖教新聞:2016年(平成28年)6月28日(火)付】





      ※☆*名字の言*※



「東洋における居留地として最もよく設計された美しい街」――神戸市の街並みについて、明治初期の英字新聞には高い評価が記されている。1868年の神戸港開港とともに、外国人の居留地が造られた。当時の面影を伝える建築物が多く現存する

開港後、来航者の増加に伴い、居留地以外にも、外国人住宅ができた。その多くは戦火によって失われたが、中央区北野に残る異人館街は、国際都市・神戸の象徴としてにぎわっている

その近くで長年、広布の活動に励むインド出身の婦人がいる。入会6年後の1979年2月、池田SGI会長のインド訪問に通訳として随行。“インドの顔として頑張るんだよ”との激励を胸に、インド広布を真剣に祈りつつ、日本在住の友人らに仏法対話を続けてきた

今、婦人の友人が数多くインドの地で入会し、来日の折には神戸を訪ねてくるという。時には座談会にもゲスト参加。その求道の姿は、地域の同志の大きな励みになっている。「池田先生の死身弘法の行動によって、世界広布が同時進行する時代が到来したと実感します」と話す婦人の言葉には説得力があった

SGI会長が「世界の神戸」とたたえた街。その一角に、世界広布新時代の鼓動が、高らかに響いている。(芯)



【聖教新聞:2016年(平成28年)6月28日(火)付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月27日(月)付

多くの人を無事、目的地へと運ぶには、隙のない態勢の整備が不可欠である。空港は、その代表的事例の一つだ。わずかな見落としが大事故につながるだけに、対策は微に入り細にわたっている

例えば主要空港では、気象庁が「ドップラーレーダー」と呼ばれる特殊な観測装置を配備。意外なものを見張っている。空気中に含まれる微細な塵と、昆虫の動きだ。航空機にダメージを与える突風や下降気流を察知するためらしい。古川武彦著『気象庁物語』(中公新書)で知った

純利益、売上高、外国人利用客数など各部門で業績好調な関西国際空港。人工島にある同空港では猟犬に加え、タカやハヤブサといった猛禽類の力も借りている。航空機と鳥が衝突する「バードストライク」を減らすためで、渡り鳥を追い払い、繁殖を阻止しようという算段である

バードストライクによってエンジンが鳥を吸い込むと、大事故につながりかねない。同空港では禽獣導入後、バードストライクの発生件数が半減していると聞く。隙を見逃すまいとの決意と細心の知恵が見て取れる

各紙が参院選序盤情勢を一斉に報じた。一喜一憂すれば、心に隙が生まれ、態勢にほころびが出てくる。4割程度の人が誰に投票するか、まだ決めていないという(毎日)。これからが勝負だ。「背水の陣」で競り勝ちたい。(田)

清新/十二〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月28日 05時16分02秒 | 今日の俳句
清新/十二 法悟空 内田健一郎 画 (5837)

 山本伸一が「明日の自由勤行会には、何人ぐらいの方が、お見えになるかね」と尋ねると、山中暉男が「数千人は来ると思います」と答えた。
 「そうか。ほぼ同時刻に大挙して会員の皆さんが訪れた場合、どうすればスムーズに会場の出入りができるかがポイントです。特に混乱するのが玄関だ。
 また、履物の間違いがないように対策を考えよう。学会の会館に喜んでやって来て、自分の靴を間違えて履かれていかれたりしたら、歓喜も一瞬にして冷めてしまいます。
 それと、会館の建物のなかに入りきれない方々の待機場所をどうするかです。
 あと、近隣はもとより、駅にもしかるべき幹部があいさつに行きなさい。普段の何倍もの乗降客になるので、切符だって足りなくなってしまうかもしれないからね」
 伸一は、矢継ぎ早に指示していった。
 「私は、管理者室に待機していて、大広間がいっぱいになったら勤行を始めます。何度でも行います。ともかく、明日の勤行会は大事です。無事故、大成功を祈って、皆で真剣に唱題していこう」
 伸一が陣頭指揮しての準備となった。
 一月十二日の早朝、水沢文化会館には、既に何人もの学会員の姿があった。
 「自由勤行会」という名称を初めて聞いた人が多く、こう話し合ったのだ。
 「山本先生が水沢文化会館で一緒に勤行をしてくださるという話だ。朝の勤行にちがいない。それなら午前六時前には、会館に着いていた方がいいだろう」
 連絡を流した人が、嬉しさのあまり、詳細を伝え忘れてしまったようだ。
 多忙を極める時ほど、慎重で丁寧な物事への対処が求められる。一つの手違いが、大きな混乱につながりかねないからだ。
 ほどなく、帽子、襟巻き、防寒着に身を固めた同志が、寒風のなか、欣喜雀躍しながら、続々と集って来た。伸一は、参加者に温かい飲み物を用意するよう指示した。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月28日より転載】


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水鶏/今日の俳句 ≪第2180号≫

2016年06月27日 05時23分26秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月27日(月)≫(旧暦5/23)




 水鶏たたく五湖の一つの昏れにけり   岡本爽子

 仮の寝に返す手枕水鶏鳴く       嶋田麻紀

 水鶏笛きつと芭蕉を呼び寄せる     松田ひろむ

 ほろほろと水鶏の月のこぼれ雨     山本杜城

 水鶏啼き高野は真夜も杉匂ふ      神尾久美子


※ 水鶏・水鶏笛
 クイナ科の鳥の総称。水鶏・緋水鶏などがあるが、和歌などに詠まれてきたのは、緋水鶏で、顔面から腹にかけて赤栗色。足は赤色。沼や沢などの湿地に好んで生息する。繁殖期の夜に、雄がキョッキョッキョッと戸を叩くような声で鳴く。それを「水鶏叩く」という。「水鶏笛」は水鶏を誘い出す笛。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






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       ※☆*今週のことば*☆※



 「法華経の兵法」とは

 強盛に祈り抜くことだ。

 聡明に連帯することだ。

 勇敢に攻め切ることだ。

 きょうも突破口を開け!


2016年6月27日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 「但偏に国の為法の為人の為」。民衆が輝く社会を必ず。たぎる情熱を声に
      ◇
 大埼玉よ、鉄桶の団結の真価を見せる時だ!電撃的拡大で断じて競り勝て
      ◇
 常勝の電源地・兵庫が執念の追い上げ!庶民の底力で大逆転の勝ち戦飾れ
      ◇
 宗教なき生活は無方針の生活―偉人。弛まぬ祈りを根本に幸福人生を荘厳
      ◇
 エアコンの劣化等による発火事故相次ぐ。異常音・発熱等あれば使用中止




【聖教新聞:2016年(平成28年)6月27日(月)付】





      ※☆*名字の言*※


将棋の指し手の数は、可能性としては、どのくらいあるか。米国カーネギー・メロン大学の金出武雄教授によると「十の三十乗」くらいで、地球上の空気に含まれる分子の数より多いという(羽生善治著『決断力』角川書店)

将棋では、相手の指し手によって、こちらの指し手も変わる。過去の経験やデータは大事だが、それでも、戦局がどう動くか、未知の部分が多い。思い切って一手を繰り出す勇気と決断が問われる

将棋は伝統文化の一つでもあり、様式美を味わうといった楽しみ方もあるが、羽生善治氏は手厳しい。「将棋は厳然と勝ち負けの結果が出る。『道』や『芸』の世界に走ると言い逃れができる。だが、それは甘えだ」

宇宙が無常であり、絶えず成住壊空の変化を繰り返すように、人間も、進歩か退歩か、成長か堕落かしかない。「相変わらず」ということはない。日蓮大聖人は「夫れ仏法と申すは勝負をさきとし」(御書1165ページ)と。主君に疎まれ、所領没収の危機に陥った四条金吾に、逃げてはならない、信心で真正面から難局に立ち向かいなさい、と教えられたのである

境遇に一喜一憂するよりも、自分は前進しているのかどうか。「きょうは勝った」という一日一日を、悔いなく積み重ねていこう。(敬)


【聖教新聞:2016年(平成28年)6月27日(月)付】



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公明が「希望」届ける

公明新聞:2016年6月26日(日)付


公明が全国に「希望」を届ける―。参院選が22日に公示され、7月10日(日)の投票に向け激戦が展開されています。大勝利を期し、公明候補も各地で舌戦を繰り広げる中、公示直前の党首討論や選挙の序盤戦から見えてきた論点を紹介します。


アベノミクスで評価

多くの経済指標で改善示す

英国の「EU離脱」
安定政権で対応万全に

今回の参院選は、自公政権が3年半進めてきた経済政策「アベノミクス」を加速させるのか、後退させてしまうのかが最大の争点です。野党は「ア自公連立政権3年半で……ベノミクスは失敗」と全く的外れの批判をしますが、多くの経済指標が改善を示しており、成果は明白です。

中でも雇用が大きく改善しています。例えば、求職者1人に対する企業からの求人数を示す有効求人倍率が1.34倍(今年4月現在)と24年ぶりの高水準を記録した上に、初めて全ての都道府県で1倍を超えました。さらには、3年連続で賃金のベースアップが実現。物価変動の影響を除いた実質賃金の上昇も3カ月続いています。

アベノミクスによる景気回復に伴い、法人税や所得税などが伸び、税収は年々増加。民主党政権時(12年度)と比べ、国と地方の税収は21兆円増えています。

一方で24日、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受け、世界経済の先行きは不透明になっていますが、「こういう時だからこそ、安定政権が必要」(24日 山口那津男代表)です。日本経済への影響を注視し、万全の対応を期していきます。


「民共」やっぱりバラバラ


選挙協力が優先の“野合”
自衛隊など基本政策で深い溝

論戦が進むほどに目立つのは、国家観や基本政策をめぐる主張が「ほぼ対極」(読売)にもかかわらず“共闘”に躍起な民進党と共産党の足並みの乱れです。

民進党と共産党の主張に溝例えば安全保障に関して自衛隊の任務を強化する“現実路線”を掲げる民進党に対し、共産党の志位和夫委員長は「自衛隊は憲法違反」と言ってはばかりません。消費税を見ても、社会保障の財源に必要との立場の民進党に対し、共産党は「『消費税に頼らない別の道』がある」と豪語しています。

憲法改正をめぐる立場も、現政権の下では反対しつつも基本的には「容認」の民進と、「全条項を守る」と反対の共産で深い溝があります。

根本的、致命的な違いを棚に上げて選挙協力を最優先させる姿は、“野合”以外の何ものでもありません。しかも、民進党との政権構想に志位氏は「前向きな結論を出す」と前のめりな一方、民進党の岡田克也代表は「政権を共にすることはできない」と否定的で、自公政権後の「その先がみえてこない」(産経)という体たらくです。

公明党の山口那津男代表は、「政策の一致もない、ただ選挙の時だけ野合する、選挙の後に責任ある政治の姿を示せない。そんな民共に負けるわけにはいかない」と訴えています。


だから公明党

他党にない“三つの力”
日本政治の安定に寄与


小さな声を聴く力

自公政権の3年半で、日本の政治は安定し、さまざまな国民目線の政策が着実に遂行されてきました。公明党には、他党にない「三つの力」があります。

一つは「小さな声を聴く力」です。国と地方の議員ネットワークを生かして「小さな声」を政治に反映させていく力は、熊本地震の被災者支援でも存分に発揮されました。

生活実感に根差した政策実現力

もう一つは「生活実感に根差した政策を実現する力」です。国民生活に直結した「庶民感覚の分かる政党」だからこそ、消費税率引き上げによる痛税感を和らげる軽減税率導入の“決定打”を放つことができたのです。返済のいらない給付型の奨学金の「創設」を、政府を説得して政府方針に明記させたのも公明党です。


平和外交を進める力

三つ目が「平和外交を進める力」。中国や韓国との関係改善やオバマ米大統領の被爆地・広島訪問という外交の成果は、「対話で突破口を開く公明党」の行動があったからこそ実現できました。

公明党は連立政権でこれらの三つの力を発揮することで、国民ニーズを幅広くとらえた、安定した政治を進めることができました。参院選勝利で、希望ある日本の未来を開いていきます。

清新/十一〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月27日 05時06分28秒 | 今日の俳句
清新/十一 法悟空 内田健一郎 画 (5836)


 山本伸一は、水沢文化会館に残っていた役員の代表たちに、次々と声をかけていった。特に清掃の役員に就いていた婦人など、陰で黙々と作業に当たってくれた人たちには、丁重に御礼を述べながら語り合った。
 それから、書類の決裁などの執務を開始すると、二階のロビーから大勢の人声が響いてきた。行ってみると、女子部の合唱団のメンバーが集まっていた。
 彼女たちは、この日の代表幹部会で合唱するつもりで練習に励んできた。しかし、会場の収容人数などの関係で、婦人部の合唱団だけが歌うことになり、女子部は近くの学会員宅に集って唱題し、成功を祈っていたのだ。
 伸一は、声をかけた。
 「みんな、どうしたの?」
 「はい。代表幹部会には参加できなかったので、先生にお会いしたくてまいりました」

 「そうか。申し訳なかったね。明日、自由勤行会を開催するように頼んでおいたから、来られる方はいらっしゃい。お父さん、お母さんも、呼んであげてください。
 女子部は創価の花です。皆さんがいれば、岩手の未来は希望に輝く。二十一世紀には、日本一、世界一の岩手創価学会を築いてください。楽しみにしているよ。何があっても負けないで、三十年後、五十年後をめざして、人生を勝ち進んでいってください」
 伸一は、女子部の合唱団を激励すると、副会長の青田進や東北長の山中暉男、岩手の県幹部らと、明日の自由勤行会の打ち合わせに入った。既に岩手の各組織には、「明十二日の午前と午後、水沢文化会館で山本会長が出席して自由勤行会が開催されます。参加を希望される方は、ご自由にいらしてください」との連絡が流れ始めていた。
 伸一は、青田らに言った。
 「明日は、一度に大勢の皆さんが会館に来られることになるから、万全の対策と準備が必要です。一つ一つ詰めていこう」
 大雑把な計画で良しとすれば遺漏が生じる。成功には具体的な細かい詰めが不可欠だ。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月27日より転載】


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葭切/今日の俳句 ≪第2179号≫

2016年06月26日 05時52分19秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月26日(日)≫(旧暦5/22)



 言問はむ真間の芦洲に啼くげげす   臼田亜浪

 夕潮の満ちわたりけり葭すゞめ    日野草城

 葭切や晒布に重石拾ひ置く      高田蝶衣

 子育ての大声同志行々子       加藤楸邨

 目の前にあつて葭切鳴くことよ    外川飼虎


※ 葭切・行々子・葦雀
 ヒタキ科の夏鳥で、大葭切と小葭切がある。大葭切は雀より少し大きく鶯型である。背面はオリーブ色を帯びた淡褐色、下面は黄白色。夏季、沼沢・河畔の蘆も繁茂する所に巣を作る。ギョギョシギョギョシと鳴くので行々子とか葭原雀ともいわれる。小葭切は蘆原の他に乾燥した草原でも見られる。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】






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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 広布のための労苦は

 全てが偉大な功徳に!

 友のための行動は

 全てが人生の宝に!

 はつらつと最前線へ!


2016年6月26日



       ※☆*寸 鉄*☆※



 一人の勇気ある信心から一切の勝利が開かれる―恩師。青年よ立ち上がれ
      ◇
 兵庫壮年部が驀進!腹を決めた男は一騎当千だ。天下一の常勝の大万歳を
      ◇
 「断じて行えば、鬼神も之を避く」司馬遷。わが誓いの最高峰を堂々登攀
      ◇
 「国際麻薬乱用撲滅デー」青少年に忍び寄る魔の手許すな。社会全体で根絶
      ◇
 公明は「国民益」を実現する不可欠な存在―識者。人間の幸福へ死力尽くせ



【聖教新聞:2016年(平成28年)6月26日(日)付】





      ※☆*名字の言*※



熊本の「天草エアライン」は、座席数48のプロペラ機1機しかない、日本一小さな航空会社。今回の地震では、臨時便の運航などで地域の足を支えてきた

飛行機が着陸すると、台車を押して近づき、荷物を運ぶ男性がいる。機内に乗り込んで掃除もする。保安検査のうち、資格の要らない業務も手伝う。男性とは、同社の社長である

倒産の危機に直面する中、「この人はこの会社を本当に良くしたいと思っている。自分たちも力になろう」との思いが社員に芽生えた。社長は自ら範を示しつつ、「自分の部署のことだけを考えずに会社全体のために動くこと」を訴えた。「社員全員が社長である」と(鳥海高太朗著『天草エアラインの奇跡。』集英社)

フォークリフトを扱う企業で、全国の営業員約400人のうち1位の成績を収めた北海道の男子部員がいる。整備部門から、未経験の営業部門へ異動した時、“会社のため、やるなら営業部長のつもりで”と決意したという。その上で、3年間通い続けた末に新規開拓するなど、粘り強く挑戦を重ね、結果を出した

大局観に立って考える。その上で、“評論家”にならず、一重深い使命感を持って率先垂範し、目下の課題に全力で挑む。その人には限りない成長が約束されている。(鉄)



【聖教新聞:2016年(平成28年)6月26日(日)付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月25日(土)付

国政選挙としては今回の参院選から、投票所に18歳未満の子どもを連れて入ることが認められる。このことを話すと「ええ? 今までダメだったんですか!」という声が返ってくることも。今までは小学校入学前の「幼児」や「やむを得ない事情がある」と認められた人だけだった

筆者も覚えがある。入学前の息子と一緒に投票所に入ろうとしたところ係員に制止され、しばし押し問答になった。大柄な子どもだからだろうが、決して気分の良いものではない。まして、お母さんたちにとっては、投票所の敷居はずいぶん高かっただろう

近所の若者に公明候補のことを話したら、「でも、日曜日、仕事なんですよ」という。もしや、と思って聞いてみると、期日前投票のことを知らなかった。ついでに説明すると「でも、その宣誓書って面倒そうですね?」

特段、面倒な書類ではない。仕事はもちろん、レジャーや買い物などと理由を書けばよい。印鑑もいらない。などと伝えるとようやく「それなら」と笑顔がこぼれた

18歳からの選挙権が初めて実施される国政選挙でもある。若い人たちが、自分の1票によって政治や暮らしを左右できると実感できる貴重なチャンスだ。知らないまま、「仕事が」「子どもが」と気後れしているかもしれない方に、ぜひ教えてあげたい。(繁)