呼吸とはこんなに蜩を吸うことです
金子兜太
丘は蜩青田に沈む多古の町
瀧春一
別れとはひぐらしの音に似たるかな
山口いさを
蜩といふ名の裏山をいつも持つ
安東次男
蜩やともしび早き峠茶屋
岩井半四郎
※ 蜩・日暮・茅蜩・かなかな
半翅目セミ科。からだは法師蝉よりも少し大きい。〈カナ、カナ、カナ、カナ〉と、よくとおる美しい声で鳴くのでかなかなと呼ばれる。
出現は、他の蝉に比べて、むしろ早く、七月中には鳴きはじめ、早いところでは八月にすでに鳴きやみ、九月いっぱい鳴き声の聞かれる土地はまれで、十月にはいると、もうほとんど鳴かない。
頭部は緑色、羽根は透明で、他の蝉に比べるとからだの色彩が淡い。腹部は空洞で、あたかもバイオリンの胴のようなはたらきをし、反響して大きな音を出すことは他の蝉と同様、発声の機構は、神経から電流が出て、発音筋がこまかく動いて、鼓膜をひっぱる。二本筋が、一秒間に一万回ずつ、のびちぢみするから、蝉の声は、あのようにジーとつづいた音になるのだという。
ヒグラシの声は、さわやかに澄んでいて、いかにも秋にふさわしいが、実際は六月末に鳴きだすところもある。その名のように、多く午後から夕暮れにかけて鳴くといわれているが、朝もよく鳴き、伊豆大島の三原山のように群生するところでは、昼間もうるさいくらいに鳴く。
『万葉集』に「今よりは秋づきぬらし足引の山松蔭に日具良之(ひぐらし)鳴きぬ」の歌があり、また『源氏物語』には「ひぐらしの鳴く声にも、山かげのみ恋しく、おほかたに聞かましものを、ひぐらしの声うらめしき秋の暮かな」とあって、秋の夕暮れとヒグラシの声を結びつけたものが多いが、これは、ヒグラシの声が秋の夕暮れにふさわしいさびしさがあるからで、『拾遺集』には「朝ぼらけひぐらしの声聞ゆなりこやあけぐれと人の云ふらん」などの作例もあって、古人はヒグラシが朝早く鳴くことを観察し詠っている。
→蝉(夏)
【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】
※わが友に贈る※
「月月・日日に」
強き祈りで前進だ。
満々たる生命力を!
冴えわたる智慧を!
ここに勝利のリズムが。
2015年8月31日
※☆*寸 鉄*☆※
会長(SGI)は平和と非暴力の社会を導く真正の指導者ー大使(ヨルダン)。後継は世界に陸続
◇
きょう学生部の日。先駆の使命の若鷲よ!英知の剣で躍進の突破口を開け
◇
困難が大きいほど栄光も大きいのだー哲人(キケロ)。わが地区の勝利へ団結の出発
◇
日本の高校生、“自分はダメ”と否定的が7割。皆が宝だ。励ましの風を送れ
◇
夏の疲れが出る時期。睡眠・食事・適度な運動ー心身を整えて充実の秋へ
※北斗七星※
9月10日から5年に一度の国勢調査が始まる。というと「あれ?早いね」と思う人もいるかもしれない。調査は17項目について、10月1日午前0時現在の状態を答える。これまでは9月下旬から調査用紙を配り、10月1日から調査員が回収してきた。早いわけはインターネット回答が、今回から全国で可能になるためだ
◆
まずは9月10日~12日、一人暮らしも含めた全世帯にインターネット回答用のID、パスワードを記載した書類が入った青い封筒が郵便で届く。これを入力すればパソコンやスマホから回答することができる。これが20日まで。忘れないようにしたい
◆
都市部を対象にした昨年の試験ではネット回答が34%を占めた。総務省では今回、全体の2割に当たる1000万世帯以上が利用すると見込んでいる。世界最大のネットによる調査になる。システム開発費を含めても前回調査より経費は節減されるという
◆
ネットで回答がなかった世帯にはこれまで通り、調査員が訪問して調査用紙を配布・回収する。もちろん、郵送も可能だ
◆
国勢調査は唯一の全数調査。このおかげで、他の調査は、抽出した一部の調査でも信頼性が確保されている。目立たないが、さまざまな政策や予算を通して、暮らしやすい社会づくりの基盤になっていることを再確認したい。(繁)
【聖教新聞:2015年8月31日(月)付】
☆彡------☆★☆★☆*------彡☆o☆:*:.♪☆★☆*------☆彡
教 学 入 門
世界宗教の仏法を学ぶ
☆彡------☆★☆★☆*------彡☆o☆:*:.♪☆★☆*------☆彡
第1部 日蓮大聖人の仏法(1)
【「(教学入門/創価学会教学部編)聖教新聞社刊」より抜粋】
--御生涯の教えーー
[3] 一生成仏と広宣流布
(2) 立正安国と広宣流布
立正安国
「立正安国論」は、直接的には当時の日本の安国の実現のために著された書ですが、その根底となっている精神は、民衆の安穏の実現にあり、したがって、未来永遠にわたる全世界の平和と人々の幸せを実現することにあります。
大聖人が、当時の人々の苦悩を解決するため、「立正安国論」を著し、権力者を諌められたこと自体、仏法を行ずる者は、ただ自身の成仏を祈って信仰していればよいのではなく、仏法の理念・精神を根本にして、積極的に社会の課題に関わっていくべきことを、身をもって示されたものと拝察できます。
「立正安国論」では「汝、すべからく一身の安堵を思わば、まず四表の静謐を祷らん者か」(31頁、通解ーーあなたは、一身の安堵を願うなら、まず四表の静謐(周囲の平穏、世界の平和)を祈ることが必要ではないのか)と仰せです。
社会の問題から目を背けて、宗教・信仰の世界だけに閉じこもる利己的な姿勢は、むしろ、大乗仏教において厳しく戒められています。
創価学会が、今日、仏法の理念を根本に、平和・文化・教育・人権などの分野で、地球的課題の解決に取り組んでいるのも、「立正安国論」の法理と精神に基づく実践にほかなりません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます