和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

福光(六)新・人間革命

2011年09月07日 08時40分15秒 | 今日の俳句
    新・人間革命

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    福  光(六)

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 山本伸一の話は、「世代論」になっていった。


 「福島県もそうだが、今や、三十代の世代が、各県の中心になりつつある。満々と活力をたたえた若い世代が、広宣流布の本舞台に躍り出て来たんだ。


 皆、私が、会長就任後に、大切に育て上げてきた弟子だ。しかし、組織もできあがってから、幹部になってきた世代だけに、本当の苦労をしていない。周囲の人たちから、のけ者にされたり、蔑まれながら、泥まみれになって折伏してきたという経験も乏しい。


 そのためか、広宣流布の開拓力に欠けているという弱点がある。スマートで頭のいい人が多いが、根本的なところで、信心への確信が弱い。また、本当の折伏精神が身についていないというのが、私の実感でもある。


 だから、運営能力には長けていても、大闘争となると、生命が一歩引いてしまい、すぐに、腰が砕けてしまいがちだ。苦戦のなかで勝利をもぎ取ってくるには、捨て身になって戦う、必死の覚悟がなくてはならない。開拓力、決着力がない指導者のもとからは、折伏の闘将も育ちません。


 ともかく、若いリーダーが、今のままで成長が止まってしまえば、学会は衰退を免れないし、未来はない。


 広宣流布とは、未踏の原野の開墾作業だ。苦労して、苦労し抜くんだ。楽をしようなんて思ってはだめだ。保身、臆病、姑息、手抜き、インチキがあれば大成はできないよ。


 折伏や個人指導をはじめ、一つ一つの課題に、全力で真っ先に取り組み、自ら勝利の結果を示していくんだ。一人ひとりの同志に、誠実に、真剣に、体当たりでぶつかっていくんだ。それが師子王の生き方だよ」


 フランスの女性作家ジョルジュ・サンドは、小説の登場人物に、こう語らせている。


 「人の役に立つ仕事、真剣な献身がわしを鍛え直してくれたのだ」(注)自身の生命を磨き、鍛えるのは、広宣流布への「真剣な献身」である。伸一は、その精神を、若き県長に注ぎ込みたかったのだ。


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 小説『新・人間革命』の引用文献
(注) 「スピリディオン」
(『ジョルジュ・サンド セレクション第2巻』所収)、大野一道訳、藤原書店

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(聖教新聞・2011/9/7)より転載」
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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