和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

勇将62/小説「新 ・人間革命」

2013年04月26日 10時07分45秒 | 今日の俳句
      小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)4月26日(金)より転載】

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勇将62(4/26)

 支部婦人部長を代表しての丸沢邦代の抱負に、大きな共感の拍手が鳴り響いた。


 山本伸一は、草創の支部幹部の精神は、広布第二章を担い立つ勇将に、確かに受け継がれようとしていることが感じられ、嬉しくてならなかった。


 彼は、丸沢に、祝福の記念の品を贈りたかった。
しかし、あいにく、用意してきた書籍なども使い果たしてしまった。

 彼は、御宝前に桜の花籠が供えてあるのを見ると、「この花を差し上げていいでしょ!」と、県長らに尋ねた。
湧き起こる大拍手のなか、それを手に取り、丸沢に贈った。


 続いて、支部長代表の抱負となった。

 天理市の川原城支部の支部長・西坂勝雄が登壇した。
彼は、四十過ぎの小柄な壮年であった。
その体から、強い気迫をほとばしらせ、大きな声で語り始めた。
緊張のためか、やや早口であった。


 「山本会長を迎え、広布第二章の船出にあたり、創価学会こそ、世界最高の宗教であることを証明をするため、わが川原城支部は燃えに燃えて、戦いを開始いたしました。


 私自身も、支部員のために御本尊に祈り、いかなる三障四魔の烈風にも臆せず、生涯、破邪顕正の旗を振り続けてまいる決意であります!」


 「すごいぞ! 頑張れ!」と、伸一の合いの手が入った。西坂は勢いづいた。


 彼は、かつては貧乏や病気で悩んでいた支部員の一人ひとりに、功徳の実証が現れ、その体験が座談会で楽しく語り合われている様子を報告。
そして、新たなスタートに際し、支部で掲げたモットーを発表した。


 「一、悩んだら指導を受けよう。


  一、グチをいうより題目だ。

  一、クヨクヨするより実践だ。


 このモットーを合言葉に、徹底して全支部員への激励と仏法対話を進めてまいります」


 伸一は、各支部が、いかんなく個性を発揮し、意欲的に、明るく活動を進めてほしかった。それが、飛躍の活力となるからだ。



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 「和井弘希の文芸政談」に掲載した俳句集
 http://u-736632kazui.hatenadiary.com/


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