和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

法旗(二十三)小説「新 ・人間革命」

2012年12月28日 13時57分54秒 | 今日の俳句
 小説「新・人間革命」


【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)12月28日(金)より転載】


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法旗23(12/28)
 教学研鑽の息吹が、求道の炎が、日本全国、津々浦々を包んでいった。


 一月十五日の上級登用試験の筆記試験に続いて、二十九日には、任用試験が実施された。
その結果、十一万五千人が合格し、教学部員に登用されたのである。


 そして、二月五日には、上級登用試験の面接試験が行われ、二万九千人が合格している。
さらに、一週間後の十二日には、初級登用試験が実施され、四十七万人が受験して、十六万四千人が合格することになる。


 上級登用試験の受験者の多くは、自ら勉強に励むだけでなく、年末年始も、任用や初級の受験者を激励して歩いた。
さらに、今こそ人材育成のチャンスだと、学習会などを行い、膝詰めで教学を教えた。


 ある壮年幹部は、残業続きの任用試験受験者のために、深夜、勉強を教えに通った。
教える側も、教わる側も、真剣であった。


 一人ひとりに、教学を信心の柱にしていこうとの気概があった。
また、学会には、仏法哲理をもって、新しい時代を開こうとする勢いがあった。


 勢い――。
 それは、“断じて成し遂げよう!”という、強き決意と闘魂から生まれる。


 それは、自ら勇んでなそうとする、自主、自発の行動から生まれる。


 それは、間髪を容れぬ迅速な実践によって生まれる。


 それは、皆が互いに競い合い、触発し合う、切磋琢磨から生まれる。


 そして、戦いは、勢いのある方が勝つ。
  


 一月十六日午後、山本伸一は、四国は愛媛県松山の地に立った。


 彼は、この一九七八年(昭和五十三年)を「七つの鐘」が鳴り終わる明七九年(同五十四年)への、有終の美を飾る年であるとともに、新時代に飛翔する助走の年ととらえていた。
それゆえに、この一年は、可能な限り、全国各地を回る決意を固めていたのである。



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