和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

奮迅3 /小説「新 ・人間革命」

2013年05月06日 09時07分04秒 | 今日の俳句
      小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)5月6日(月)より転載】

http://www.seikyoonline.jp/index.html

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奮迅3(5/6)
 杉並長の三枝木健次は、方南総ブロックの総ブロック長らの幹部に伝えた。


 「会長の山本先生から、杉並区の支部結成大会に出席してくださるというお話があり、方南総ブロックを推薦しました。
それで日程は、一月二十七日の夜ということになりました。
先生のご出席は、まだ確定ではありませんが、ほぼ間違いないと思います」


 総ブロック長も、総ブロック委員も、喜びと緊張の入り交じった声で、口々に応えた。

 「本当ですか! 武者震いを覚えます」

 「必ず大成功の支部結成大会にいたします」

 十八日夜、三枝木が出席し、大ブロック幹部の打ち合わせが行われた。


 ここで、この支部結成大会は全国初となることが発表された。
会場は杉並文化会館の大広間と決まった。
六百人ほど入る大会場である。支部の世帯数を上回る結集ができなければ、寂しい会合になってしまう。

 集った大ブロック幹部は、“よし、大結集して、全国の先駆として恥じない支部結成大会にしよう”と、決意を固めた。
 大会当日まで既に十日を切っている。
しかも、二十九日には、任用試験が実施される。大ブロック幹部の多くが、ほぼ連日、受験者と勉強を行うことになっていた。そのなかでの結集である。


 だが、皆が燃えていた。各大ブロックでは幹部が集い、誰がどの人に会って連絡、激励するかなどを詳細に詰めていった。
そして、時間をやりくりしてはメンバーと語り合い、支部結成大会の意義を訴え、「題目を唱え抜いて、はつらつとした姿で参加しましょう」と呼びかけていったのである。

 物事を進めるには、大綱が決まったら、一つ一つの事柄に対して、いつ、どこで、誰が、何を行うのかなどを、具体的に検討していくことが肝要である。


 活動の推進にあたって、あいまいさを残しておけば、そこから破綻が生じてしまう。
こまやかな漏れのない対応、小事の完璧な積み重ねのなかに、計画の成就があるのだ。


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 「和井弘希の文芸政談」に掲載した俳句集
 http://u-736632kazui.hatenadiary.com/







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