名字の言
【聖教新聞・2012年 (平成24年)11月11日(日)より転載】
(11/11)
就職で上京した男子部員が、初任給で実家の両親と姉に小包を送った。
家族が開けると、中に3枚のハンカチ。
「うれし涙用」とメモが添えてあった
▼
「キザなことしてぇ」と笑い飛ばした家族だったが、“いつの間に、こんな立派になって……”と皆、早速、ハンカチのお世話になった。
彼は病弱だった。
道をそれた時期も。
悲しみの涙の方が多かった家族には何よりの贈り物だった
▼
福島未来部の会合で、ある高等部員が語った。
中学の時、いじめが原因で不登校に。
ようやく登校しても別室で自習の毎日。
受験に失敗し、浪人が決まって迎えた卒業式の日、東日本大震災が襲った
▼
震災後、皆で助け合いながら生活をする中で、ある情景が脳裏に浮かんだ。
不登校の頃、毎晩遅くまで唱題していた両親の背中。
連日、激励に来てくれた近所の青年部員……。
「僕も誰かを助けたい」。
彼は小児科医になろうと決めた。
猛勉強の末、今春、県内随一の進学校に合格。
「復興の役に立つ人材になります!」。
参加者は目を潤ませ、喝采を送った
▼
使命を自覚し、未来を自らの力で開いた時、つらかった過去も、幸せになるために必要な道だったと知る。
回り道を通ったとしても、大事なのは、今ここから歩き始めることだ。
(城)
・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:゜★゜
【聖教新聞・2012年 (平成24年)11月11日(日)より転載】
(11/11)
就職で上京した男子部員が、初任給で実家の両親と姉に小包を送った。
家族が開けると、中に3枚のハンカチ。
「うれし涙用」とメモが添えてあった
▼
「キザなことしてぇ」と笑い飛ばした家族だったが、“いつの間に、こんな立派になって……”と皆、早速、ハンカチのお世話になった。
彼は病弱だった。
道をそれた時期も。
悲しみの涙の方が多かった家族には何よりの贈り物だった
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福島未来部の会合で、ある高等部員が語った。
中学の時、いじめが原因で不登校に。
ようやく登校しても別室で自習の毎日。
受験に失敗し、浪人が決まって迎えた卒業式の日、東日本大震災が襲った
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震災後、皆で助け合いながら生活をする中で、ある情景が脳裏に浮かんだ。
不登校の頃、毎晩遅くまで唱題していた両親の背中。
連日、激励に来てくれた近所の青年部員……。
「僕も誰かを助けたい」。
彼は小児科医になろうと決めた。
猛勉強の末、今春、県内随一の進学校に合格。
「復興の役に立つ人材になります!」。
参加者は目を潤ませ、喝采を送った
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使命を自覚し、未来を自らの力で開いた時、つらかった過去も、幸せになるために必要な道だったと知る。
回り道を通ったとしても、大事なのは、今ここから歩き始めることだ。
(城)
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