和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

共 戦(十八)新・人間革命

2011年12月02日 08時55分10秒 | 今日の俳句
    新・人間革命

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    共 戦(十八)

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 山内光元と妻の照子は、山口開拓指導で山本伸一から、広宣流布の使命に生き抜くことの大切さを学んだ。
 労働運動の闘士であった光元は、広宣流布運動の闘士となり、下関の創価学会発展の中核となってきたのである。
 山本伸一は、山口文化会館での懇談会で、一人ひとりに声をかけていった。
 参加者には、開拓指導で入会したり、立ち上がったりした人が少なくなかった。
 萩の壮年、婦人の本部長である伊郷忠治と妻の時子も、そうであった。
 伸一が開拓指導で、初めて萩の座談会に出席した折、入会して間もない時子が、思い詰めたような顔で尋ねた。
 「この信心で、本当に病気がよくなるんでしょうか」
 彼女は、一カ月ほど前に入会していたが、この時、肺結核、そして腎臓結核に苦しんでいたのである。
 「どこか、お体が悪いんですか」
 「はい。結核なもので……」
 そのやりとりを、彼女の横で、固唾をのんで見つめている壮年がいた。国鉄(現在のJR)に勤務する、夫の伊郷忠治であった。彼もまた、気管支を病み、咳や痰に苦しんできたのである。忠治は、未入会であったが、一人では自由に歩くこともできぬ時子に頼まれて、会場に連れてきたのだ。
 伸一は、彼女を見ながら、宿命と病の関係について語っていった。
 「医学の力は大切ですが、病を治せるかどうかは、根本的には、人間自身の生命力の問題になります。また、病に苦しまなければならないという宿命を転換しない限り、一つの病を乗り越えても、また、別の病に苦しむことになる。仏法は、その生命力を涌現し、宿命を転換する道を説いているんです。私自身、かつては肺結核で苦しんできましたが、それを乗り越えることができたんです」
 体験に裏打ちされた、確信あふれる話には、人間の生命を揺り動かす力がある。


【「聖教新聞・2011年12月2日(金)」より転載】
http://m.seikyoonline.jp/top/top?t=805&sk=377037b65d04f4e970507bffe8ed9125


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