和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

法旗(二)小説「新 ・人間革命」

2012年12月03日 07時14分13秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)12月3日(月)より転載】


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法旗2(12/3)
 自宅で勤行を終えた山本伸一は、妻の峯子が用意した筆を手にし、同志への励ましのために、次々と色紙に揮毫していった。

 伸一にも、峯子にも、元日だからといって休養する時間などなかった。
“わが同志を守り、励まそう!”との一念が、彼らを間断なき行動へ、奉仕へと駆り立てていた。

 正午過ぎ、伸一は、学会本部での新年勤行会に出席するため、徒歩で自宅を出発した。

 坂を上り、聖教新聞社の前に来ると、何人もの学会員の姿があった。
新年勤行会の参加者であろうか。

 「あっ、先生!」

 一人の婦人が、声をあげた。

 彼は、微笑みながら手を振って応えた。

 「皆さん、おめでとう! せっかくですから、一緒に記念の写真を撮りましょう」

 歓声があがり、周囲にいた人たちが集まり、友の輪は見る見る膨らんでいった。

 七十人ほどの記念撮影となった。

 彼は、皆に語った。

 「日本の経済を見ても、円高不況などと言われ、依然、企業の倒産や人員整理が相次ぎ、暗い材料ばかりです。
だからこそ、仏法を語り抜かねばならない。
だからこそ、皆さんがいるんです。

 御本尊を受持し、真剣に信心に励む皆さんは、どんなに大風が吹いても、絶対に消えることのない松明を持っているんです。
その松明は、希望と勇気の光を放ちます。

 この信心の松明をますます燃え上がらせ、社会を照らし出していく使命が、皆さんにはあるんです。
お友だちを励ましてあげてください。
皆の心に希望の光を送ってください。
勇気の火をともしてあげてください。

 人を励まし、幸せにしていくなかに、自身の幸福もあるんです。
 “大変だな。苦しいな”と思ったら、”だからこそ、私が立つのだ!”“だからこそ、宿命転換するのだ!”と、自分に言い聞かせてください。
合言葉は“だからこそ!”でいきましょう!」



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