和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(六)小説「新・人間革命」

2012年04月16日 19時50分43秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)4月16日(月)より転載】
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 人材城6(4/16)

 山本伸一は、午後七時半過ぎからは、会館二階の屋上に造られた庭園で、女子部の職員らと懇談会をもった。

 彼は、一人ひとりに、ねぎらいの言葉をかけたあと、結婚について語っていった。

 「結婚の時期というのは、人によって違います。早く結婚する場合もあれば、晩婚の場合もあるでしょう。人それぞれの人生があります。周りの人たちが結婚したからといって、焦る必要はありません。

 女子部時代には、将来、どんなに大変なことがあっても、決して負けない自分自身をつくっておくことが大切なんです。

 若い女性の多くは、恋愛をしている時には、愛する人と結婚さえすれば、幸せになれるように思っているかもしれない。しかし、そんなものではありません。

 結婚してしばらくすれば、一時の恋愛感情も冷め、互いの欠点もよく目につくようになるでしょう。さらに、ご主人が仕事で行き詰まることもある。また、病に倒れたり、不慮の事故に遭遇したりすることもあるかもしれません。自分が、そうなってしまうこともあります。あるいは、生まれてきた子どもさんが、病気ということもあるかもしれない。

 皆、さまざまな宿業をもっていますから、何があるかわからないのが人生なんです。ですから、若い時代に、福運をたくさん積み、宿命の転換に励むとともに、何があっても負けない心の強さを培うことが大事になる。そのための信心なんです」

 伸一は、女子部員は、一人も残らず、幸せになってほしかった。だからこそ、生涯、学会から、信心から離れることがあってはならないと、愛娘を諭すような思いで、訴えたのである。

 「戸田先生は、常に、『女子部は教学で立ちなさい』と言われていた。それは、幸福になっていくためには、生命の法理に立脚した人生の哲学が不可欠だからなんです。また、本当の意味で、女性が人間として自立していく道が、そこにあるからなんです」



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