和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(十)小説「新・人間革命

2012年04月20日 07時02分06秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)4月20日(金)より転載】
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人材城10(4/20)
 女子職員たちは、山本伸一の言葉に、一つ一つ大きく頷きながら、耳を傾けていた。

 「女子部の若いリーダーの人も、年長の部員さんから信頼されるようになれば、悩みごとを打ち明けられたりもするでしょう。

 豊富な人生経験がなければ、適切なアドバイスができない問題に出くわすかもしれません。その時には、女子部の先輩幹部や、経験豊かな婦人部の幹部に会わせ、相談にのってもらうことが大事です。

 いろいろと苦労もあるでしょうが、学会活動で、多くの人と会っていくなかで、さまざまなことを学び、体験し、視野を広げていくことができます。自分の世界が広がっていくから、学会活動は楽しいんです」

 伸一は、未来を託す思いで、さらに語った。

 「皆さんは、新時代のリーダーです。したがって、皆さんに、新しい時代の、新しい幹部像をつくっていってほしいんです。

 これまで、幹部というと、〝号令をかける人〟との印象があったかもしれない。しかし、これからは、そうではありません。活動を発表するだけでなく、〝自ら率先垂範で、何をすべきかを示していく人〟が、新時代のリーダーです。

 たとえば、みんなに『仏法対話をしましょう』と訴えて終わるのではなく、自分が真っ先に行動を起こして、『こうやって実践しています』と語っていくことが重要なんです。

 失敗も語ってください。結果は実っていなくとも、挑戦の苦闘と喜びを、ありのままに語り、頑張り続けていくという決意をぶつけていくんです。

 そうすれば皆が、〝それなら、私にだってできる。私も挑戦しよう〟という思いをいだいていきます。一生懸命で、健気な姿勢に、人は、世代を超えて共感するんです。ありのままの自分、等身大の自分でいいんです」

 熊本県の女子職員が、そろって伸一と懇談するのは、初めてであった。伸一は、一人ひとりを知り、未来の大成のために、発心の種子を植えておきたかったのである。



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