世間はお休みなのに、なんだか色んな良いお話が入って来てる。
きっと日ごろの俺の行いが、とても良いんだろうと想ってほくそ笑んでる。
千三つ、という。
俺のここ10年は話が千の中の三つ決まれば良いという不動産の営業とは違って、千あれば九百は決まってる。
数字ではなく、確率の話。
費用もかけず、ご紹介とリピーターでの成約数が9割をゆうに超えている。
人間と人間のお付き合いで決まっている。
60歳も過ぎたなら、ゼニカネ儲けから離れて暮らしたいと想ってたけんども、まだまだ金のかかる扶養家族やらが色々とおるから、仕方なしにやっているようでもある。
顧客の方々に年中煽られて、尻を叩かれて、それで動くような感じになっている。
ありがたいことだ。
俺を必要とする人たちがたくさんいるかぎりは、俺は社会でも生きてる価値があると言うことだ。
山や海では、俺は太陽を必要として生きて居る。
ひとつ年上の姉御に、アロハの神様と言っても良い生き様をしている女性がいる。
日本よりもハワイの産、そう言っても良い女性で、ダンスとともに50年以上、天職に早くに出会った幸せは、あくまでもナチュラルに生き、自然に老いを感じる年齢になっている。
一緒に会話をしてるだけでほぐれるような、相通じる生き様があるのかどうか、それともいつも地球を愛してることがおなじなのかどうか、オスとメスの違いはあり、その過ごしてきた時間や家族のや環境はずいぶんと違うけんども、同級生に近い親近感が湧いてくる。
ゼニカネごときでは決して動かない、もっと素敵なことをたくさん知っているという点では、同じだろう。
・・・あ~、やめて!やめて! だから舐めるなって言ってるでしょ!!
不動産の売買契約の書類をめくってると、なんども怒られる。
野生に近い俺は、口煩い姉御でも、ぜんぜん怒られてるようには感じられず、むしろ優しい言葉にも聞こえる。
俺の同世代には、とても素敵な生き様を、独りでも、幼い頃から貫いて来てるのが多い。
価値観がおなじ匂いのする人たちは、俺よりも長生きして欲しいと願うばかりだ。
近所で永くミシュランの和食店を経営してる三つ年下の女性にも居る。
・・・キョーレオピンって知ってるでしょ?
・・・うん、臭いやつだな、爺様が飲んでたよ
・・・あ~、やっぱり時代がおなじって良いよね~、ホッとする
・・・それは単に、若い人たちとは会話が成り立たなくなった、ゲイト・ボールでの会話だろうよ
子供が出来ないことで、色んな不妊治療に手を染めて夫婦でピリピリ暮らしてる人たちの相談もある。
だいたいが、頭デッカチ、金に糸目をつけずに不妊治療を渡り歩く姿は、神経過敏な守銭奴にも見える。
・・・いちど怪しい不妊治療なんぞから離れて、のんびり山や海で、夫婦で遊ぶことが大事だぞ
そういう基本的なことすらピリピリオツムには受け入れないのが多い。
だからあちこちに金儲けで網を張り巡らしてる連中に、いちいち引っ掛かって行ってる。
子供は作ることが目的ではない。
自分の種を熟成し、それをこれはという女との交尾で放出し、生れたら育ててやること、愉しく自分の生を満喫できるように育ててやること、見栄やプライドや外見のために、子供は存在するものではない。
結婚がゴールだと考えてる間抜けとおなじで、子供が出来ないと妊娠がゴールみたいな生活をしている。
それじゃ~な、生まれて来る子供が可哀そうだろう。
不妊治療をする前に、夫婦で子供とはナニか?生きるとはナニか?山や海で遊びながら、考えることが先だろう。
俺みたいに子供が生まれたら全員自分で、まわりに左右されず、一緒に遊びながら生きる価値観を叩き込んでやることは、不妊治療にあたってる夫婦の優雅な時間とは比べ物にならないくらいに過酷なもんだ。
過酷でも、自分の種から生まれた子供らは、みな分け隔てなく可愛いし、この弱っち~人間の世界に強く送り出すことが、現代のオスの務めでもある。
ペットを飼うのとは訳が違う。
子供が欲しい・・・その意味からよくよく考えて見ることだろう。
あんたらの日常生活の価値観では、子供は不幸になる、そんな不妊治療に躍起になってる夫婦も多い。
出来なきゃ~互いに相手を変えることだろう。
我が国はそういう歴史を平然と快活に、続けて来た国だ。
怪しいキリスト教の国ではないんだから、中絶はダメ、離婚はダメ、浮気もダメ、そんな根拠などない薄らトンカチな倫理観に捉われてる親に、子供なんて育てることの方が難しいだろう。
馬鹿げてる、現代社会の不妊治療。
国家あげての無能国民作り。
さ、忙しい合間にも、泳いでくっか。