ついさきほど、のりぴーこと酒井法子ちゃんが、覚せい剤所持の疑いで逮捕されました。芸能界ではこれまでも多くの人が、大麻所持等で逮捕された例はありますが、80年代後半~90年代にかけて、トップアイドルの地位を得たのりぴーが、薬物の中でも最も重い罪である覚せい剤取締法違反での逮捕とは・・・。
もちろん、今はまだ容疑者として逮捕されたというだけで、彼女の罪が確定したわけではありません。したがって、この時点で彼女を糾弾したりするというのは、酒井法子という個人の人権を守るためにも、決してなされてはならないことです。
とはいえ、本人も大筋で認めているということからして、遠からず、なんらかの結論は出るのでしょうが・・・。
しかし、アイドルファンのkosukeとしては、不謹慎を承知の上で、今だからこそ、のりぴーを、肯定的に取り上げたいと思うのであります。けだし、彼女の犯した罪は、アイドル時代を終えた後のことであり、たとえ今回の罪で刑事責任を負ったとしても、80年代後半から90年代前半の、彼女の輝いた活躍が露と消えてしまうわけではなく、あくまで残した作品で評価すべきであると思うからであります。
酒井法子ちゃんは、ご存じのとおり、福岡出身ですので、私と同郷ということもあり、すごく親しみを持っています。アイドル史的には、80年代後半、おニャン子台風が去った後のアイドル冬の時代にデビューし、じわじわと存在感を現してきた”正統派”アイドルです。特に、のりぴーを特筆すべきは、おニャン子の反動でいわゆる”アイドル歌手”というジャンルの市場が減少していた時代に、敢えて歌で勝負した、数少ないアイドルということです。
彼女の歌を一言でいうとすれば、”健康的な正統派アイドルポップス”ではないかと思うのです。のりぴーの歌唱力は、80年代に乱発されたカワイイだけの女の子歌手に比べれば、しっかりしていますし、何よりその弾むような健康的な声に、元気づけられた男子は多いのではないかと思うのです。かく言う私、進路に悩んでいた大学3年の頃、早朝に流されたのりぴーの「GUANBARE」のPVに励まされたことを、強烈に覚えています。
一般的には、紅白でも歌った「蒼いうさぎ」の印象が強いのかもしれませんが、彼女のアイドル時代の代表曲は4枚目のシングル「夢冒険」だというのが私の見解です。この曲はNHKで人気を博したアニメ「三銃士」のテーマにも使われ、さらには、センバツ甲子園の入場曲にも使われています。このあと「GUANBARE」「一億のスマイル」といった、純アイドルポップスのヒットを飛ばしたわけで、この「夢冒険」が、のりぴー人気を決定づけたと思うのです。
今、この記事を書きながら、のりぴーの初期のベストアルバムを聴いています。そこに広がるのは、少女の弾ける気持ちを素直に、のびのびと表現するのりぴーの歌の世界です。聴いている方も素直に入り込んでしまう、素敵な歌たちです。
でも、アイドル時代を過ぎ、38歳となったのりぴーは、おそらく、薬物に関する重大な罪を犯してしまった可能性が高くなってしまいました。もちろん、まちがいであってほしいとは思います。でも、状況は悪い方にむかっているようです。
もし、彼女が罪を犯したことが事実だとすれば、法にのっとってしかるべき刑を受けることになるのでしょう。それによって、芸能人としてののりぴーの立場は、極めて悪い状況になるのでしょう。いや、再帰するのも難しいのかもしれません。
でも私は、仮にタレント酒井法子が芸能界から去ったとしても、彼女が残したものの輝きまでもが葬り去られるということだけは、あってはならないと思うのであります。少なくとも、”あの頃の”のりぴーは、たくさんの人に元気を与えてくれた”のりぴー”だったということは、まぎれもない真実なのですから。
のりぴーは、おっしゃるとおり、逮捕以来、ギラギラ感がなくなって、いい雰囲気になってましたよね。まあ、そうは言っても、表舞台には戻っては来ないんでしょうけど・・・周囲は騒がしいでしょうけど、まずは新たな道をコツコツと進んでほしいところです。
この数日は、このニュースが毎日のトップですね。(NHKですらトップニュース扱いですかね)
私は元々、「マスコミ」は嫌いです。彼等の上げたり下げたりの扱いには立腹しているからです。(人気のある時はチヤホヤするけれど、影が差してくると、見向きもしなくなる)
ワイドショーでは、10年も20年も前の映像を流し、今回の件と比較するかのような報道を行う。(これが私のマスコミの一番嫌いなところなんです)
でも今回の事件では、「彼女」の勇気の無さからこの様の事になってしまったのではないかと残念です。
トップアイドルだから「孤独」だろうし、家に戻れば、妻であり、母親でもある訳です。
ストレスからと簡単に片付けられるものではないのですが・・・・・
でも、基本的に、人間として「覚せい剤」に近づいた事は、勇気が無かったとしか思われません。
「断ってほしかった!」「止めようよ!」と言ってほしかった。