こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

ゴミ分別

2006年10月04日 | 仏教
10月1日から、この地域のゴミ分別がさらに細かく変更された。
現在のところ、7種類。

これまでも、じっとゴミを握りしめながら、ゴミ袋の前に立ちすくみ、
思考停止状態が頻繁に起こっていたものが、
10月からは、その立ちすくむ時間がさらに延長された。

多忙を極めるときなどは、目をつむり、えいやあ!
とばかりに投げ込むのだが、程なくして家人に注意を受けるので、
あまり割の良い思い切りとは思えず、
忙しくとも、つかの間の思考停止を維持している。

仏教には、十善戒という日常生活の振り返りシートがある。
その2番目にあるのが「不偸盗ふちゅうとう」というもの。
単刀直入、盗むことなかれ、という戒めだ。

有限な地球資源に思いをいたすことなく、
勝手気ままに、自己の欲求を満足させることだけに心を注ぎ、
自然環境や資源をかえりみることをしない、そんな生活行動を、
「盗み」という。

まずは、ゴミをつくらない。
そして、ゴミができたら、せめて分別。
私ができる「不偸盗」生活。

ゴミ袋の前の思考停止状態も、
長く根気よく立ちすくめば、
少しづつではあるが、時間も短縮してくる。
脳が働いている証拠だ。

分析や判断、そして総合決断力は、
心を安寧の境界に導くきっかけだし、
脳内活性化には、もってこいだ。

これから午前中は、養護老人ホームで法話がある。
さっそく、「ゴミ分別」の大切さを語ってこよう!!

コメント
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