こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

憂い

2006年03月28日 | 教育

中教審提言「小学校英語を必修化」。

・・・次世代を担う子どもたちに国際的な視野を持った

コミュニケーション能力を育成する必要がある・・・

 

???

中央の偉い人たちは、おかしい!

って言うと、大人げないから言わないけれど・・・。

国家戦略として、国際的コミュニケーション能力が必要だというのなら、

日本の歴史文化宗教文学思想、そしてそれらを構築する日本語

すなわちニッポン学を幼い頃から日本人の常識として学ぶことこそ、

今、最も優先事項として急がれることでしょうよ。ねえ。でしょ?

それが国際人を育む第一歩じゃないですか?

インドや中国の長い歴史の中に散りばめられたかずかずの宝石を、

認識したり掘り出したりすることだって重要です。

アジアの国々が、今、近代文明の毒に犯されつつある中で、

日本人が目覚めなくてどうするんでしょう。

 

 

ものごとの優先順位を履き違えないでよお、よぉぉぉぉう!

 

 

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2006年03月15日 | 仏教
後輩の結婚披露宴に参席してきました。
お二人の結婚生活が末永く、幸せでありますことを、
心より祈念申します。

さっきテレビ見てたら、
面白い高校の先生がいて、
生徒達に恋愛論を説いていました。

「恋と愛には、大きな違いがある。
 恋する二人は多言。
 愛には多くの言葉は必要としない。
 二人は無口。
 好きな人と手をつないで、
 無言で歩けるようなら、それは愛。」

な~んて話をされてまして、
それを聴講している生徒達は皆真剣そのもの。
おもしろいですねえ。
と同時に、学校の先生達の子どもたちに与える影響力の大きいことに、
今更ながら期待と不安を五分五分で抱きました。(笑



写真は、私の座ったテーブルに飾られたお花です。
幻想的な美しさです。
幻想的なものって、美しいですね。
ところが、私と同じテーブルに座った面々は、
とても現実的な悪友ばかりでした。
右となりの悪友が突然つぶやくには、

「結婚って幻想だよな。
 かりそめの愛で結ばれるんだから。
 大きな誤解なんだよ。」

「んじゃ、今、雛壇の二人に教えてあげなよ!なよなよぉ!」

・・・ったく、この中年層は、ろくな話題がない。(笑
目の前で幸せそうな初々しい若い二人が羨ましくてしょうがないんですな。
私も含めて。

「ま、かりそめの愛であったとしても、
 二人で価値観を共有しながら、
 山あり谷あり・・・を
 じっくりと紡ぎながら生きる愛であれば、
 それこそ、真実の愛、仏の慈愛、永遠の愛っていうんじゃないか?」


   な~んてこと、誰も云うような輩はおりませなんだ。





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そっと静かに手を合わせ・・・

2006年03月11日 | 仏教

  

 春 の お 彼 岸 会

3月21日(火)午前十時から

 ■ご法話   布教師・山口県菊川町 慈光寺ご山主

              木 本 法 秀  僧正

 

               手を合わせ

                  見えない宝を 掘り当てる

                 仏様との 縁結び

 

             ◎お繰り合わせお参り下さい。
 
 

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今月の掲示板

2006年03月07日 | 仏教

 

     容器は

  それが空っぽなときほど

  大きな音を

  たてる

 

  啓蟄とはよく云ったもので、今日はすっかり春の陽気。野山の木々は、若い新芽をふきだし、野焼きの後の原っぱからは、たくさんの山菜が頭をのぞかせ始めている。谷間にこだまするウグイスやヒヨの声。小川のせせらぎがBGMとなって、一層陽春のひとこまをそれらしく演出してくれる。

 長い冬眠で極めてハングリーだった私のお腹は、充分満たされた。              

 イライラとざわめくこともないだろう。

 しばらくは、安心だ。  

 

   

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啓蟄(けいちつ)

2006年03月06日 | つれづれ

 “啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』。                       地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹く と同時に地上へ這い出してくる。

長い間冬ごもりしていた虫や動物たちは、どんな気分で這い出るんだろう。   身も心もさぞかし、なまっとるだろうなあ。そう思うのは私だけ?         

子どもの頃教科書で読んだ記憶がある。長い冬の間冬眠していたクマさんは、目覚めと同時にふきのとうを食べる。エネルギー一杯の春の芽吹きを食べることで、頭や身体が覚醒されて、活動を始めるのだと。

私も、そろそろ這い出よう。啓蟄だもの。

春の目覚めには何がいいかしら?      

・・・やっぱり程良い般若湯、 っだにゃ。

うん。 

 

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