こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

ボラやぎ

2009年05月22日 | 教育
中学校のグランド土手に、二頭の山羊が放たれています。
初夏の陽気にのんびり草をはむ様子を見ていると、
なんだか心がホンワリしてきます。
生徒たちも通りすがりの人たちも、
山羊のいる風景をほのぼのと眺めています。

実はこの山羊、ボランティア活動中なんです。
広大な敷地を持つ中学校の草刈り清掃作業は、
半端ではありません。
暇をみては校長先生が草を刈って汗を流します。
PTAの環境部も、会員を召集して一斉に取り組みます。
それでもおっつかない!さばけない。
で、とある先生が思いつきました。
!・・・山羊を放牧すれば、自然に草が?・・・

というわけで、現在試験放牧中なんです。
隣町から二頭の山羊を借りてきて、
もし結果がよければ学校で飼っちゃおうと。

さてさて、いかがなりますか。

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仏像の意味

2009年05月21日 | 仏教
ひとことに仏像って言っても、
いろんな種類の仏像がありますね。
ひょっとしたら、仏像の種類が多すぎて
何を拝んだらいいのか、どの仏さんに手を合わせたらいいのか、
困惑するかたもいらっしゃるかも知れません。
でも、ご安心下さい。心配することはありません。
自分の感性にお任せていいんです。
仏像は理屈だけで拝むものではありません。
私たちの霊性をゆさぶる霊的な力を秘めた仏像を前にすれば、
自然と手が合わさり頭がたれるものです。
それは菩提寺のご本尊様であったり、
または歴史的美術的に大きな価値のある仏像かも知れませんし、
山歩きの時にたまたま見つけた素朴な野仏かも知れません。

ただ、仏像が生まれる背景には、
実はいろんな機能や意味を持っている、ということはあります。
 ひとつには「信仰の対象」として。
多くの人々の宗教的な情熱が形となって現れた姿です。
今回建立した「ふれあい観音」さまは、
多くの人たちの安らかな心と日常生活を願って造られたものですから、
このカテゴリーですね。
 それから「修行の道具」として。
仏道には、イメージを豊かに膨らませる修行が多くあります。
自分がめざす理想の姿、目標とすべき姿が必要になります。
ですから、その補助役として仏像や仏画がその役割を果たすんです。
 そして「教えのシンボル」として。
仏像のスタイルや衣装、手のポーズ、目の角度や形、持ってる品物ets。
それぞれが重要な導きを示唆しています。
それぞれのシンボライズされた形を見ることで、
仏教の説き示すところがわかるようになっています。

ともあれ、自然な感性を大切になさって下さい。

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観音さまがお立ちになりました。

2009年05月15日 | 仏教

 

鐘楼堂の横に高さ150センチほどの観音さまが建立されました。
青みかげ石で造形された、
たいへん美しい、ややエキゾチックなお顔立ちと体のラインです。

 ご縁うまれる「ふれあい観音」

観音さまとふれあって、
喜びや悲しみ、苦しみを分かち合ってくだ さい。
観音さまのお手を、お顔を、全身をふれてください。
やさし く抱きあって下さい。
観音さまは、あなたの思いをことごとく受け 入れて下さいます。
あなたの心は、不思議にも安らぎます。ありが たいことです。
このご縁に心より感謝。

 

 ということで、どうぞお参りなさって下さい。
観音さまとハグなすってください。

 

コメント (2)
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大事な道草

2009年05月07日 | 仏教
目標をかかげ、
そこに向かって一生懸命がんばることや、
ものごとに真剣にとりくむことや、
何ごとにつけまじめに生きていくことは、
生き方としてとても大事なことだと思うんです。
・・・がっ、
これには大きな危険もひそんでいる、のも事実ですね。
そんな一生懸命な生き方や真剣な生き方だけに
こだわりすぎたり、その事にとらわれすぎたりすると、
人間だれしも、めちゃくちゃ視界が小さくなるんですよ。
これが恐い。
冷静に自分を見つめる余力をうばいますね。

私たちの肉体や精神は、
フル回転で長時間動き続ける機械が、
金属疲労をおこしてすぐに壊れてしまうのといっしょ。
ゆとりをもった生きかた心がけましょ。
よくたとえられるのが車のハンドルですね。
ハンドルには適度な「あそび」が必ずある。
これがないと安全な運転は不可能ですもんね。
遊びがあるからハンドルとして機能する。
生き方もいっしょ。
こまめに休息したり、
道草くいながら生きていくことの方が、
より着実な道のりですよ。

おしゃかさまのお導きも、
この辺の心がけが大切なポイントになってますよ。
あわてないあわてない、
ひと休み一休み・・・。

・・・
寝過ぎや、なまけ過ぎもよくないんだよ。(笑

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はなまつり、青葉まつり

2009年05月05日 | 仏教
4月はお釈迦様の生誕をお祝いする「はなまつり」。
6月は弘法様と覚バン上人の誕生をお祝いする「青葉まつり」。
それで、このお寺では5月の第一に日曜日に、
ふたつの生誕行事を合同で開催しています。

5月3日に行われたこの行事には、
たくさんの季節の花々をそれぞれに持ち寄って、
あでやかな花御堂が飾られました。
午前中4時間という長い時間、
楽しくにぎやかに語らいながら。
みんな乙女に戻っています。(笑

花御堂完成の後、
昼食を頂いたあと、
午後から法要のスタート。
美しい花祭り和讃のハーモニーを皆で楽しんだら、
次は満一才未満の赤ちゃんにお加持がほどこされます。
健やかな成長を祈って、
甘露の法雨にちなんだ甘茶を、
赤ちゃんの頂きにそそぎます。
法要に参加している善男善女みんなが、
満面の笑みで温かく見守る中、
今年は7人の赤ちゃんのお加持がなされ、
記念のかわいい数珠が授与されました。

健やかに逞しく、やさしい人に成長して下さい。
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