こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

親父のうしろすがた

2007年03月29日 | つれづれ
石垣の改修工事のため、
何人もの職人さんたちが出入りしている。
早朝から作業を初め、夕方まで一秒の無駄もなく
作業し続ける人たち。
冷たい雨にうたれ、口から白い息を出し、
手をこすりこすり。
ちょっとした隙が大事故につながるため、
大きな声で怒鳴りながら注意歓喜を促す人。

こんな厳しい仕事の中にも、
10時と3時の一服では、
お寺のアイドル犬ピーチ嬢と微笑ましく戯れてくれる人たち。
そして、お昼の食事が終わるやいなや、車中で速攻の昼寝。
工事の安全と能率を考えると、これが重要なんだね、きっと。

こんな親父たちの姿を、
子どもたちは知ってるんだろうか?
・・・
さりげなく見せてあげたい衝動にかられる。
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天使のように大胆に 悪魔のように細心に

2007年03月27日 | つれづれ

 お寺の役員研修会の帰り、
佐賀県伊万里市にある
「黒澤明記念館・サテライトスタジオ」に寄った。

 あの世界の黒澤監督の遺品やゆかりの品物が展示してある。

特に目を惹き付けたのは、監督自身が描いた絵コンテ。
その絵を見るに付け、
「画家としてもやっていけるくらいすばらしい絵だねえ。」
と、皆で感心しきり。

 そして、自ら綴る脚本。大きなのびのびとした字で、
ノートや原稿用紙にわかりやすく綴ってある。
小説家や脚本家でもある。

・・・天才黒澤は、何でもこなす。
でも、すべては
美しい映画作りのため。

様々なことに好奇心を抱き、
いろんな事を吸収し、
自分自身を豊かにしていく。

しかし、発露する先は、ただ一つ。
・・・
そう、美しい映画作り。

吸い口は多く、広く、
出力は一つに絞り込む。

・・・

自己を省みる、よい機会でした。

春休みには、
是非子どもたちにも見せたいミュージアム。
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