こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

緑泥石の材質のものもあって、たいへん興味深い

2013年07月31日 | 仏教

 

今は誰も通らない旧表参道入り口。

梵字タラクの種字が彫られた板石とうば。

江戸初期に山崩れで崩壊した旧潮音院の石塔類が、

この場所に集められ祀られている。

タラクの梵字が彫刻された板石は、比較的古い時代のものが多いと聞き及ぶ。

年代が測定できれば有り難いのだが、残念ながら年号の彫りが判別できない。

夏になると、周辺は草木で大いに茂る。

お盆前の清掃のついでに草払いをしてもらうと、

これまで目にとまらなかった五輪とうばの部分部分がころころと。

緑泥石の材質のものもあって、たいへん興味深い。

例年より広範囲に樹木や草の伐採をしてもらっていると、

見たことのない板石を発見!!

大きくはないが、縦100センチ、幅40センチほどのもの。

彫刻は判読不能。

ただ、基礎の部分にたくさんの石を使用した石積みがみえる。

木の葉や腐葉土で埋もれてよくわからないけれど、

時間をかけて顕彰しませう。         合掌

 

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古代インド語では、「旗」(フラッグ・バナー)のことをPataka(パターカー)。

2013年07月29日 | 仏教

八月十八日に開かれる施餓鬼の法要に向け、

施餓鬼旗の準備が始まりました。

施餓鬼法要の終了後、参拝者は各自数本ずつこの旗を持ち帰り、

いったんお仏壇へお供えします。昔は、田畑の虫除けに畦の隅々に差し込まれ、

五穀豊穣を願ったとか。

現在は、来るお盆の精霊流しの時に、西方丸にさしてご先祖様をお送りします。

・・・ところで、

施餓鬼旗の「旗」ですが、古代日本では、「パタ」と発音していたという話を聞いたことがあります。

風になびくと、「パタパタ」と。なんかすんなりです。

で、30年ぶりにサンスクリット イングリッシュ ディクショナリーを開いてみますと、

古代インド語では、「旗」(フラッグ・バナー)のことをPataka(パターカー)、と表記してあります。

なんだか、語源はインド発祥なんだな~って、感激します。

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世の中の変化に対応しようとする様々な形が現実になっている

2013年07月27日 | 仏教

お弔いのため、福岡へ出かけた。
自治公民館程度の敷地に建つこぎれいな料亭風の葬祭場でした。
 
10畳ほどの玄関兼ホールに入ると、着物を着た女性スタッフが、
入ってくるお客さんにスリッパを出すなど下足番をしている。
まるで料亭に来たような錯覚を覚える。

二階には、遺族親族がまるで自宅にいるようなくつろぎ感を与えるための空間が広がる。
もちろんバストイレ、ベッド、和室、等々も完備。
田舎の葬儀のように、地域や会社関係、親戚関係の絆が強く深い場合は全く適さない施設だ。
式場の許容人数は、どう詰め込んでも30人。
故人の葬送を、できれば他人に知らせることなく、近親者だけで静かに執り行いたいと希望する人たちが増えている。そんな事情に対応した施設であることは確かなようだ。

地方都市まで出かけると、世の中の変化に対応しようとする様々な形が現実になっている。
良い悪いの問題で語る事柄ではないが、ビジネス社会の対応力には感服するばかり。

コメント (2)
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ペーパーの領収書では、この重厚感はありませんよね。

2013年07月26日 | 仏教


本堂やねの葺き替え工事が、ほぼ竣工したことにより、
7月16日、午前。当山総代各位が参列する中、
竣工落慶の儀式が厳粛に執り行われました。
写真は、ご本堂が末永く安穏であることを祈念するため、
また、平成の瓦葺き替えの重要な記録として後世に残すため、
したためられた木札です。

今回、多くの方々のご支援で、当初の予定よりも早期に
この大事業の見通しが立ちそうな雰囲気です。
まだまだ残された課題はありますが、今後もよろしくご支援下さいますよう、
重ねてお願い申し上げます。
写真は、瓦をご寄進下さった方へお渡ししている「寄進の証」です。
この裏側には、ご寄進下さった瓦の枚数と、その瓦の住所、寄進日、などを記します。
そして、お寺の控えにも、同じ内容を記した寄進簿を、本堂やね下に竣工の木札と共に末永く保管。

因みにですね、この「寄進の証」製作に当たっては、松浦市今福 善福寺の村尾ご住職に、
手取り足取りご協力いただきました。心より感謝申し上げます。
すてきな証明書でしょ?!ペーパーの領収書では、この重厚感はありませんよね。

なお、瓦寄進の受付は、再来年(平成27年)の春までです。今後ともよろしくお願いします。

                                                  合掌

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息の永い支援をしていかなければなりません。

2013年07月26日 | 仏教


ご報告申し上げます。
昨年、お写経を奉納して東北地方の復興支援につなげていきましょう!
という運動を展開したのはご記憶にあられるかと思います。
多くの皆さん方が、いち早くこの運動に応じて下さり、潮音院の関係者だけでも、
200人以上の方々が賛同して下さいました。
今回、その浄業に対しまして、ご本山管長猊下より、感謝状をいただいておりますので、
ここにお知らせいたします。

なお、この写経運動は、まだまだ続きます。現地の復興までは、皆さんもご存じのように、
まだまだほど遠いようです。息の永い支援をしていかなければなりません。
現在、被災物故者の7回忌法要までの計画がなされています。
写経奉納ご希望の方は、遠慮なくお問い合わせ下さい。また、時折、写経会なども開催しながら、支援につなげていきたいと思います。

どうか、よろしくお願い申し上げます。                       合掌

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