こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

この大型クレーンを巧みに操る男性、実は山寺の総代さんなんです。

2016年02月28日 | 仏教

はたらく車~♪

大好きです。近くで見るだけでワクワクします。笑

本日は、境内の森の中に光を取り込むために、高木の枝落としをしていただきました。

高木の枝を落とすことで、森の中に植生する中木・低木の成長を促します。

森の中には、モミジやシャクナゲ、ツツジなど、多くの背の低い樹木がたくさんあって、

 太陽の差し込み量が少ないために、成長が芳しくありません。  人為的に手を加えることで、

森のバランスを維持していきます。

朝早くから、大きなクレーンが山寺に登ってきました。これ、操縦されているのは、なんとお寺の総代さんです。

長年クレーン会社で数え切れないクレーン作業をこなしてこられた方です。現在も、臨時で会社を手伝っておられるようです。

それと、バケットに乗ってチェーンソーを使っているのもお寺の総代さん。この方も、現役時代、超大型クレーンを操っておられた方です。

切り落とした樹木をチェーンソーで細かくする作業をしている方も、大型クレーン免許保持者でお寺の監査役。日頃は、簡易郵便局

の局長さん。

同じ頃、別の場所では石垣積みの作業も並行して行われました。クレーンユンボで石を運ぶ作業をしている方は、

定年後15年経過しても退職させてもらえないという、凄腕の職人さん。この方は、なんと副総代さんです。

吊った石を所定の場所に落ち着かせる作業をしている二人の方。このお二人も、総代さん。

一人は、50年以上石積み作業や重機の操縦をしてきた土木の達人。

そしてもう一人は、ボーリング会社の社長、兼技術者。ボーリングするときの機械を開発した特許の持ち主でもあります。

こんな、達人たちがこの山寺の総代さんを務めて下さっている事実に、今さらながら驚いてしまうと共に、大変心強く、

また、頼もしい限りでございます。

他にも、民間企業で、長年営業畑で俊わんをふるってきた方、

長年役所で専門的な公務事務に携わっていた方は、、お寺の会計事務をして下さってますし、

境内の土地や法人事務に関係する仕事をこなして下さる行政書士の総代さんもいらっしゃって、ほんとに心強いです。

この山寺は、なんと恵まれているのでしょう。この恵まれた環境に感謝しながら、皆さんが心安らぐ境内環境作りにがんばっていきたいと思います。

どうかよろしくお願い申し上げます。合掌

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深江地区のお薬師堂へお参り。均整のとれた美しい御詠歌に聞き惚れる。

2016年02月17日 | 仏教

2月17日、深江地区にまつられるお薬師堂にお参りさせて頂きました。お堂に参じる前に、大正時代からまもられてきた路傍に建つ

馬頭観音(ばとう観音・めず観音)さまへお参り。この地域は古よりの産炭の町。たくさんの馬が飼育され、

馬たちは坑道から重い石炭を運び出す貴重な労働力でした。その貴重な馬を大切に養い、そして仕事の安全や事業の繁栄を願って、

この馬頭観音さまが祀られてきたのだと聞き及びます。よく見ると、観音さまの頭上には馬の顔も彫られてありました。菩薩の顔は三面なのに、

四面八臂という言い方をするのは、この馬の面も入れて数えるからなのでしょう。

この観音さまの光背の先っぽが欠けてしまって、セメントでもって補修してありますのは、戦時中、戦地へ出兵する兵隊さんが、

その欠片をお守り代わりに持って行かれたからなのだとか。何とも歴史を感じさせられる馬頭観音さまでした。

深江地区に祀られるお堂さんの本尊様は、薬師瑠璃光如来立像、でありました。このお堂をまもる皆様方とのおしゃべりに夢中で、

すっかりご本尊様のお姿を写真に納めることを失念してしまいました。笑 丁度10年前に、このお堂の本尊様をはじめ全部で3体の

仏像の修理をしました折、いろいろとお世話になった方々です。10年ぶりの再会にお話しも盛り上がり、大変楽しいひとときでした。

楽しく集って、笑いの絶えない皆様の日常こそ、お薬師様の御誓願や病気平癒の御利益そのものですね。元気で長生き!

みなさん、御詠歌の芳詠も見事でした。よくまとまったコーラスで、聞いていてたいへん心地良い御詠歌です。すばらしい!!

おいしいおやつのお接待を受け、心地良い寒風の中、深江地区御堂を後にしました。また、来年もお会いしましょう!!合掌

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

禍を転じて福となす。星供養節分会 賑々しく厳修

2016年02月03日 | 仏教

  星曼荼羅の掛け軸をおかけして、一生を司どるお星様に至心に願いを捧げます。  堂内2カ所に設けられた受付所がいよいよ起動しはじめました。

 堂内では、もう1時間も前から御詠歌講の方々がスタンバイしてらっしゃいます。  本日の節分祭について、インフォメーション。

戦後しばらくまでは、夜暗くなってから開催していたことをお話しすると、数人の参拝者大きくうなずいて懐かしんでくれました。

男女の出会いの場でもあったとか。ステキな行事だったんですね。

 楽屋裏では、豆まきの準備が進んでいます。慌ただしさも、この行事の醍醐味。  導師が入護摩するまでの間、星まつり供養和讃など、三曲を奉じました。

いつも感心しますが、あたえられた課題を見事にこなしてくれる御詠歌の皆さんです。すばらしい。

  

さあ、いよいよ入護摩です。
お不動様の炉にお火が点火されます。

  申し込まれた星供養ご守護をお火加持。

     みなさん、それぞれに「なで木添え護摩」を手に、巡拝。
それぞれの思いを至心に祈ります。  自分の子や孫などの分まで、ひとりで何十枚も
持ってお参りす方もいらっしゃいます。

   
今年も西方寺様がリズミカルでステキな祈願太鼓を奉じてくださいました。
お疲れの所、有り難うございました。

   

   星供曼荼羅とお不動様を熱心に参拝し、

   

最後の仕上げは、大楽院法師による錫杖加持。

  至心なる祈りがきっと届きますように。

 さあさ、いよいよ豆まきの時間です。持参した袋をめいいっぱい広げて、
わくわくと。

 今年の年男年女をはじめ、初老や還暦の方々が豆をまいて厄を落とします。 その厄を、多くの参拝者が拾ってさしあげることで、
今年一年、大過なく過ごせますように、という意義ある豆まきです。

  

たくさんの福豆を多くの方々から奉納してくださったおかげで、毎年たくさんの豆がまかれます。

ます箱が空になっても、何度も何度も継ぎ足し継ぎ足し。参拝者みんなが満足できますね。

 全ての日程がおわり、出口付近で御守護や紅白餅、福豆が渡されました。  外では、古いお守り札のおたきあげ供養が。

杉や檜の葉に囲まれた古守りに火が付けられると、クリーム色じみた白い煙がモクモクと大きな炎とともに立ち上がりました。

 たくさんのご福豆の御奉納、誠に有り難うございました。

至心に祈る転禍為福。いろんな意味で、バランスの取れた生き方でありたいですね。合掌

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする