こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

お大師さまを慕う平戸田ノ浦法要(第50回)開莚

2016年05月23日 | 仏教

五月二十六日 午前十時より


◆弘法大師渡唐解纜(かいらん)大法要を厳修します。

本年は、第50回目の記念法要です。
       

 すでにご周知の如く、四月十四日、十六日に発生しました熊本大地震では、

五十人以上の方がお亡くなりになり、千三百人以上が負傷、多くの家屋が倒壊し

七万人が避難所での避難生活を余儀なくされました。いまだ余震が続き、

一ヶ月以上経過した現時点に於いても、1万人以上の人が困難な生活を強いられている状況です。

そこで、この度の記念法要は、甚大な被害を受け図らずも亡くなられた各精霊の慰霊と、

被災者被災地の一日も早い復興を祈念祈願することを趣意といたします。

また、今回の法要に於ける収益は、全額を熊本への復興義援金といたします。

 以上のような趣意を持って、この度の記念法要を執行いたします。

就きましては、万障お繰り合わせの上、御来臨ご出席くださいませ。  合掌

ところ  平戸市 田浦海岸  田 浦 霊 場

内 容   ■ご先祖、水子の供養 
     
      ■家内安全などの大護摩供祈願

      ■船上より千枚地蔵札流し

   
 お大師さま(弘法大師空海)は、平戸田浦の港から唐(中国)へ渡られ、
世界各国の文化文明が集結していた唐の宗教、天文学、医学、土木、芸術等々、
あらゆる最先端を日本へと持ち帰られました。今ある日本という國のかたちは、
この偉業によってその基礎が築かれたのです。これらの恩恵の上に、私たちは
それぞれの生活を営んでいます。
 この平戸市田浦では、渡唐解纜(ととうかいらん)の聖地として、
千二百年以上もの間脈々とお大師さまの遺徳が伝えられ、そして護り続けられ
てきました。弘法大師空海という傑僧の偉大さに、今更ながら驚きと畏敬の念を
抱かざるを得ません。
 これらの遺徳を顕彰すべく、お大師さまを慕う地元の方々を始め多くの人々の
ご協力を背景に、地域の真言宗寺院が主催し上記の通り解纜大法要を厳修します。
この法要は、身命をかけてこの地を出発されたお大師様の足跡にふれ、報恩感謝
の心をおこし、また私たちの生き方を深く見つめ直すための催しです。


【主催】真言宗智山派九州教区
【共催】お大師さまを慕う地域の方々

                                                          再拝

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5月の御影供法要は、新しくつくられたお大師さま御尊像(掛け軸の御影)を開眼する法要から始まりました。

2016年05月21日 | 仏教

五月の御影供。

この度、お大師さまの御影が新しく製作されまして、本日は、その御影の開眼法要から始まりました。

      

毎年3月21日の正御影供法要において、本堂内陣におまつりします。

   

絵師は、道成(どうせい)、本名:國井正廣さん。

本堂両外陣にまつる八祖さまの尊像も、この方の作品です。

 

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鹿町町長串山の麓に建つ、子安観音堂を参拝。二巡目です。

2016年05月19日 | 仏教

 町内のお堂巡りを発願以来、はや1年。

5月18日から、本年度のお堂巡りが始まりました。ちょうど一巡りして、この日は長串地区の子安観音堂です。

鉄筋コンクリート造りのお堂の中を照らす照明は、ゴージャスな天蓋型。お堂の脇には、大きな不動明王石像。

ご近所の篤志によるものだったそうです。とても立派です。

   

お堂を護る人が少なくなって将来が危惧される、といった相談や、

子ども達が関西や関東の都会に定住してしまい、自分たち老夫婦の行く末や、先祖供養の行く末など、

少人数ならではの課題が語られました。

私なりの思いや、具体的な提案をお話しすると、はからずも喜んでいただき、有り難かったです。

少人数の語らいの場って、大切ですね。お堂巡りの意義のひとつは、こんな処にもあるような気がします。   合掌

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智山派九州教区、熊本地震被災者の生活安穏と早期復興を願って卒塔婆建立・・・のための準備

2016年05月17日 | 仏教

 今年、50回目の法要を迎える「平戸田ノ浦弘法大師渡唐解纜顕彰法要」。記念の1つに、角塔婆を建立することになり、
先日、教区内ご住職(善福寺様、東漸寺様)の筆によってりっぱな卒塔婆が浄書されました。
卒塔婆建立の趣意は、熊本地震犠牲者各霊の菩提を弔うこと、そして、被災者各位の生活安穏、および被災地の復興です。

 本日は、その角卒塔婆を平戸田ノ浦の聖地に建立するため、潮音院有志10名が早朝よりお寺に集合し、諸準備を整えて平戸へと出発。
傷や汚れが付かないようにトウバにサラシを巻き付け、大工棟梁の1.5トントラックに積載。発電機や自走草刈り機、諸道具は4トンのユニック車
に積載。颯爽と出発しました。

 

 高さ4㍍の卒塔婆ですから、少なくても1㍍は埋め込む必要があります。掘っていくと大きな繰り石がたくさん出てきて、
予想以上に骨の折れる作業です。掘り進めていきますと、・・・なんと、

 温泉が湧き出でて・・・なんてことはなく、水のしみ出す湿気の多い土中でした。
これは、卒塔婆建立にはあまりよろしくない条件です。急遽、卒塔婆に腐食剤をしっかり塗りつけ、かつ、ビニール袋を何重にもまいて、
水気で木材が腐らないように工夫を施してみました。

拝殿の周囲に、今回新調した五色幔幕を下げるために必要なアンカーを打ち込む作業をしていただきました。
コンクリート相手のアンカー打ち込み作業なので、思いのほかたいへんです。
コンクリートの中に混ざっている小石や鉄筋にドリルがあたってしまうと、なかなか穴が空きませんし、ドリルそのものも壊れてしまいます。
9カ所に打ち込む作業でしたが、2本もダメにしてしまいました。

  
そんな作業の一方では、草刈り除草の作業も並行して行いました。草刈りと言うよりも、正確には竹切り。
法要の日は、海上に浮かぶ遣唐使船にみたてた船上から、たくさんの千枚札が風になびきながら供養されます。
参拝のお客さん方が、そんなステキな様子を拝めるように、視界を遮る竹を伐採するのです。
新しい竹切り専用の刃をみなさんの持つ草刈り機に着けてもらったのですが、なかなかどうして、骨が折れます。

しかし、どうにかこうにか、美しい海と島が見渡せるようになりました。

 さて、卒塔婆建立です。ユニックで吊り上げ慎重に移動。

  卒塔婆を固定するために、根元に十字のステーを取り付けました。 水平と垂直を保ちつつ。
 作業用に巻き付けていたサラシ布をほどいて、


見事に建立されました。

あとは、当日に厳修されるご本山の能化様によるお開眼供養を待つばかりです。

本日は、昨日までとはうって変わり、見事に良いお天気となりました。

暑い中での作業、ほんとにお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

合掌

 



 

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ほのぼのとした中に、ゆかしく厳かな花まつりでした。

2016年05月01日 | 仏教

朝早くから、三々五々に山寺に集い、

花御堂の準備、お位牌堂のお掃除、境内の掃除、お昼のお接待の準備と、

午前中いっぱいを使って、花まつり行事の準備をみんなで取り組みます。

    

お昼のお接待を頂いて、一休みしたら花まつり行事の始まりです。

異口同音にお経を唱え、お釈迦様の花まつり和讃とお大師さまの誕生和讃を奉詠しました。

今年は行事の始まる寸前まで、小さなお子様を連れたご家族が見えることなく、

内心、とても残念な気持ちでしたが、行事が始まると同事に、ものすごく元気に泣き叫ぶ

男のお子さんふたりを連れたご家族がお参りしてくれました。ふたりで10人分くらいのにぎやかさです。

嬉しくて、法要中にやにゃしてしまいました。笑

無事、赤ちゃんのお加持祈願も終了し、

今年は、花まつり第2部、「ギターアンサンブル・すばる」のみなさんの花まつりこんさーと!

総勢

13名のメンバーの皆さんが演奏して下さいました。山寺の狭い本堂がより狭く、そしてすごい迫力です。

誰にでもわかるようなポピュラーな曲から、有名なクラッシック、唱歌まで、プログラムもよく考えて下さって、

皆さんが飽きない内容にしてありました。大きな声で口ずさむ方もいらっしゃって、ほんわかホッコリな

お寺DEコンサートになりました。「すばる」の皆様、本当に有り難うございました。また機会がありましたら、

是非よろしくお願いします。 合掌

 

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