カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

きびしい手荒れ、アっちん

2010-05-19 15:57:42 | 本日の患者さん
手相見ではないが、仕事柄、老若男女を問わず、人様の手を観察する。
そして、多くの人の手に発疹やアカギレなどを見かける。

人間の体のうち、手と足と顔は感度が鈍く出来ている。
昔、他の動物たちと競合していた頃、手と足と顔を酷使しなければ生き延びれないからだ。
手は獲物を採るために、足は追いかけたり逃げたり、顔は威嚇するために。
感度が良すぎれば、急場をしのげない。

そんな手足に対して、現代でも人はついつい薄情な扱いをしている。
顔は異性という存在があるので、事情がちと違う、、、。

アっちんの指の関節を運動させようした時、アっちんの指に何枚ものバンドエイドが貼ってある。
バンドエイドの下にはパックリ開いたアカギレがある。
バンドエイドを貼ってない箇所も赤い血の斑点が滲んでいる。
カサカサに乾燥してて、皮膚一枚が剥がされたようになっている。

アっちんは、フランス料理の調理師さん。
業務用の洗剤とお湯でやる洗い物で脂分を無くし、指をすっかり痛めてしまっている。
手袋なんぞは、現実問題として使ってられないとの事。

おまけに、アっちんはアトピー体質なので手荒れに拍車がかかる。

職業というのは、身を売るというか、己の心身を犠牲にする面がどうしてもあるが、アっちんの指を見てると傷ましさを感じてしまう。
睡眠時間も極端に短いそうだ。

美味しいフランス料理には、こんなアっちんのような人の奮闘がある。

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