カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

2013-09-28 16:56:04 | 本日の抜粋

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 嫉妬とは――つくるが夢の中で理解したところでは――世界で最も絶望的な牢獄だった。なぜならそれは囚人が自らを閉じ込めた牢獄であるからだ。だ劣化に力尽くで入れられたわけではない。自らそこに入り、内側から鍵をかけ、その鍵を自ら鉄格子の外に投げ捨てたのだ。そして彼がそこに幽閉されていることを知る者は、この世界に誰一人いない。もちろん出ていこうと本人が決心さえすれば、そこから出て行ける。その牢獄は彼の心の中にあるのだから。しかしその決心ができない。彼の心は石壁のように硬くなっている。それこそがまさに嫉妬の本質なのだ。

 村上春樹 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』より 文藝春秋

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正直言って、徳さんには余り響かない小説だった。

文章は巧いのだから、読み出したら止まらない、という調子で読んでいるのだが、、、。
肌合いが違う、、、としか言いようがない。

主人公が、シティーボーイ風のたたずまいなのが、いつまで経ってもなじまない。
これも、嫉妬の一種なのか、、、。


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