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2012年7月27日付のCNNニュースで、驚くべきことが報道されました。カルフォルニアで起こった車の衝突事故で、致死的な重傷を負い長い入院生活を送っていた女性の話です。この女性は、感染予防のために使用された抗生物質によって大腸に強い耐性菌が繁殖してしまい、発熱、強い腹痛、下痢、嘔吐が続き、治療の施しようがなくなってしまいました。
この強い耐性菌こそは、医療現場で恐れられている「クロステリディウム・デフィスィール」という抗生物質の連用で繁殖する「日和見菌」です。(中略)
そこで医師たちは、抗生物質をこれ以上連用することを断念し、ある最新治療を行いました。その最新治療とは「便移植」です。
便移植は、大腸内視鏡でドナー(提供者)の便(ただしくは便中の有用微生物)を採取し、患者である女性の大腸に移す作業です。
この女性の場合は母の便を移植しました。その後、彼女の症状は順調に治まり、大腸炎は治癒しました。
崎谷博征 『「原始人食」が病気を治す』より
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こういうのをエピソードと言っていいのか分からないけど、示唆にとんだ話だ。
最新治療と便との対比にうなってしまった。(笑ってもしまったが)
ドナーの便から有用微生物をより分けるのが最先端なのか?、
その着想が最先端なのか?、、、。
原初的な人間の排泄物が、現代医療の後始末をする。
これからの医療が反省しながら進めなければいけない道を暗示してるようでもある。
崎谷医師の薦める「原始人食」は合理的で、説得力がある。
250万年続いた狩猟、採集時代。
1万年前に始まった農耕生活。
遺伝子がどちら用にできているかは明らかだ。
そして、この数十年で、遺伝子がぶったまげる食品が世界を覆おうとしている。
TTPはそのお先棒!