「鉄工所に勤めている知り合いの兄ちゃんが呉れた厚い鉄板でつくったんじゃけ」
高校生時代、週に何度か通った近くのお好み屋のおばちゃんの自慢話だ。
この手の自慢話は、心地よく聞ける。
手際良く、小麦粉を薄く溶いたのを、鉄板の上に玉じゃくしで解き放ち、玉じゃくしをクルクルと回して極薄の台を作る。
その上に鰹節を振りまく。
鰹節は熱で一踊りする。
客はおばちゃんがお好み焼きを作る過程も料金の内と、食い入るように踊る鰹節を見つめる。
キャベツが山盛りに置かれ、もやしが置かれ、極薄の豚の三枚肉が何枚か置かれる。
その上に、小麦粉を溶いたものがつなぎとして振りまかれる。
頃合いを見て、大きめのコテ二つで、神業的にひっくり返される。
まだ、ふわふわのお好みが二つのコテで押しつぶされる。
傍らで、卵が割られ、鉄板の上で、コテで引き伸ばされる。
その上に、ひっ繰り返されたお好みを乗せる。
後は、好みに応じて、おたふくお好みソースをたっぷりかける。
といったのが、広島お好みの作り方なんだが、いざ、家庭でやろうとすると、上手くいかない。
厚い鉄板がない。
やむを得ず、電気プレートを使う、、、。
火力が弱いので、パリッとしない、、、。
小さな家庭用のコテでひっくり返すので、具が周囲にまき散って仕舞う、、、。
第一、東京では、お好み焼き用の極薄豚三枚肉を売っていない。
中学から22歳までの大半を広島で過ごした関係で、広島のお好み焼きに対しては、思い入れが強い。
最近は、東京に何軒も進出しているが、こちらの思い入れが強すぎて、何処も不可!
地のおばちゃんが、じぶんとこのお好みが最高と信じて作ってくれるのが最高。
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http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/
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