カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

『子どもたちは象をどう量ったのか?』西田知己

2013-02-19 14:27:28 | 本日のしりきれとんぼ
江戸時代、子供たちが寺子屋でどんなことを習っていたか?という本。

パラパラとページをめくると、易しそうなのは最初の部分だけ。

読み書きなら、いろはを卒業すると難解な漢字の世界。
楷書、行書、草書を身につける。
漢詩、和歌の素養も身に付けなきゃならん。
暦、易なんかも勉強するのだろう。

算術も、算盤をある程度マスターしたら、後は難解。
小数点以下だって12桁ぐらいは名前が付いている。
方程式を使わないので、やたら頭を使う。

でも、楽しそう。

自分が寺子屋に通う子どもと、想像すると、戦後の教育受けたよりはマトモになってたかも、、、。

やがて、物足りなくなったら、偉い先生の塾生になったりの道があるのだろう。

寺子屋か~。
出来ることなら、寺子屋めいた学びの場所が今の日本にちらほら登場してもらいたもんだ。

この本のタイトルの部分を説明してるブログを見つけたので参考までに。


 *****

目を覚ませとよぶ声が聞こえ…
歴史とかゲームとか本とかそんなものの覚え書き

(これはそのブログの名前)

表題の象を量る話は、『改算記』という寺子屋で『塵劫記』の次に使われたテキストに書かれているそうです。昔々中国の魏という国の武帝が象をプレゼントされました…

おお魏に武帝ときたらこれは有名な曹操の息子の曹沖くんの話だ知ってると感動。

二〇二年夏 洛陽から許昌に遷都 帝を迎え各地より献上物が数多く届いた。そのなかでも注目を集めたのが孫権から送られてきた象。宮中はもとより都中の話題となり、曹操も群臣達を引き連れて閲覧することに。曹操はその姿と大きさに感心しその重さを知りたいと思った。文武百官、並み居る群臣達がその計り方で頭を悩ませる中、曹操の最愛の息子、曹沖字は倉舒くん(八歳)が難題を解決。その方法とはまず象を舟に乗せて池に浮かべ、その喫水線に印を付ける。印を付けたら象をおろし同じところに沈むまでおもりを積んで、そのおもりの重さを量れば象の重さも算出できるというもの。

曹操も驚嘆するほどの天才児で5,6才の頃から識見、仁愛、人に選るとあり、「鼠の齧り跡」逸話にもあるように厳しかった曹操の厳罰主義に無実だったり軽犯だったりしたものをとんちをきかせて助けてやったりしたという。

周囲の期待もむなしく208年十三歳で夭折

「もし曹沖が生きておれば曹丕を位につけることはなかった」と漏らしたとか。
曹操も残念だったろうけど、丕様もかわいそう。

ちなみにこの曹沖くん没後1800年ということで象を量る曹沖の切手が中国で販売されている。かわいい。