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ハオリムシが見つかったことは、20世紀最大の発見のひとつ。1977ねん、ガラバゴス諸島近くの水深2500メートル。もうもうと黒煙を吹き上げる深海底のエントツのような熱水噴出孔の周りに、白く輝く巨大な管が林立していた。長いものは2メートルを超える。管の先からは何やら赤いものが揺れている。
藤原義弘 『深海のとっても変わった生きもの』より 幻灯社
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潜水艇に乗って、最初にこの生き物に出くわした人はどんなに驚き感動したことだろう。
アポロで最初に月面を歩いた人より、その衝撃は強かったに違いない。
月面着陸は当時の最先端科学技術によってバーチャルに何度もシュミレートされていたはずだからだ。
硫化水素が噴出する海底火山の噴出孔に生き物が存在するなんて想像だにしなかっただろうに、、、。
この本の中で、徳さんにとって興味深かったのは、深海に沈んだクジラの骨に群がる生きものたち。
小さくて、多様で、奇妙で、ユーモラスで、美しい。
「もう全て出尽くしたかなと思っても、温度や水質が変わると、また別の生き物があらわれる」という記述が興味深い。
なお、この本は、iPadで利用出来る電子書籍化されているんだって。
‘iPadを水面に見立てて、画面上で水に潜る動作をすると、どんどん深海に潜ることが出来ます。見つけた生きものをタップすると詳細情報を表示でき、さらにもっと詳しい情報を知りたいときは書籍の該当ページも表示できます。また生きものを探すのに便利な水深メーターも搭載。まったく新しい深海体験をあなたのiPadに!’
購買欲がそそられます。