カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

横寝からスタート、リューぼう

2011-02-19 20:17:50 | 本日の患者さん
一月振りにリューぼうが簡易歩行器を使ってカイロにいらした。
歩行器利用は初めて見る姿だ。

「最近、近くの買い物に行くのも足がふらつくようになってね。怖いからこの歩行器を買ったよ。情けないねえ。歳を取るといい事ないわねえ」

リューぼうは以前から憮然とした感じの老婦人で、徳さんはまだリョーぼうの笑顔を見たことがない。

「まあ、今は転ぶのが一番怖いですからね。この歩行器にはブレーキが付いてませんけど大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ。坂なんて歩かないから」

そんなやり取りの後、うつ伏せに寝てもらおうとすると、リューぼうは両肘を突いて腰を守ろうとする。
腰の後湾を崩したくないようなのだ。
腰が曲がったままだと、お腹に毛布をくるんだ奴をお腹に当てるなどしなければならないが、それもリューぼうにはきつそうだ。
肘の力が弱いため体が微妙に揺らぎ、その度に痛みが走るようだ。

うつ伏せはすぐに中止し、横寝をしてもらって施療を始める。

リョーぼうの腰部背筋は細い筋繊維がガチガチに固まっている状態だ。
弱い筋肉を酷使している結果だ。

慎重にゆっくりとしか歩いていないリョーぼうだが、その筋肉は、弱いから余計に酷使された状態になる。
筋性防衛といって、痛みが有る場合、その周辺の筋肉を固く緊張させてその部位を守ろうとする体の仕組みもある。

もみほぐし、ストレッチ、軽い運動など一通り試みて、ホッと一息ついた頃、最初出来なかったうつ伏せになってもらう。

「あれ!今度は大丈夫だ。平気だよ」

「体が辛いと、余計な入ってしまうんですね。リョーぼうの腰と背中の靭帯と筋肉が緊張しまくって運動制限され、そうすると余計に筋肉が固まっていくという悪循環になってしまうんですね」

憮然派、リョーぼうはそれでも笑顔を見せない。
淡々と感想を述べるだけだ。

ただ、リョウーぼうは好奇心が強く、施療中も
今やっているのはどういうことだ?
医者でこんなことを言われたがお前はどう思うか?
知り合いに何とかというサプリメントを使っている人がいるがあれは効くのか?
などなど、やたらと質問を投げつけてくる。

ちょっとした試験官の雰囲気なのだ。
徳さんとしては一回だけでも笑わせてやろうと、受け答えに工夫を凝らしているのだが、現在笑顔ゼロの記録更新中、、、。



カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/


そして、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、以下をクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
にほんブログ村


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村