カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

学校を救済せよ

2009-08-30 18:12:32 | 本日の抜粋
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 ところで、日本の教員養成を担当している大学の教師たちの多くは、大学院で教育学を専攻して、そのまま大学教師をやってるでしょ。小・中・高の現場をまったく経験していないわけです。これはかなり大きな問題だと思います。
 車の運転をできない人が、運転技術の理論だけを教えるのと同じようなことです。だから、現場教師たちの大学の教育研究者に対する信頼感は大変低い。というのも、大学の教職課程で教わったことが、教師になって現場ではほとんど役立たないことを、身をもって体験しているわけですから。
 僕は「教職科目の大学の教員も、小・中・高二年間ぐらい現場に入ってはどうか。それを研究実績の重要な一つの要素として評価する意義があるのではないか」と提言しているんです。
 しかも、教育学がどんどん専門化・細分化しており、大学院生が「私の専門はどこのこういう分野です」などと語り合っているのを耳にすると、電場教師の感覚では、それが一体何なの?とまどろっこしい気分になりますね。

尾木 直樹 ・ 宮台 真司 『学校を救済せよ』より 学陽書房

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今日は衆院選挙投票日。今日の深夜にその大半が判明する。

マスコミは例によって、大騒ぎ。
マニュアル選挙だといって、マニュアル添削作業におおわらわ。
似たり寄ったりの分析から抜け切らず、その報道に大義がない。



そういえば、どこの党からも教育改革の話は出てこなかったよなあ~。

例えば、尾木直樹の引用部分の主張を政策マニュアルに載せることは可能かどうか?
このように短期では実行できない、しかし根本的な改革についてのマニュアルは、大きな方針と、それへ向けての段階的指針が提示されなければならない。

そんな構造のマニュアルはどの部分からも示されていない。
まさに、トホホのマニュアルたちである。