「ハート山さんが来るよ~」
chieeの空想の世界、ハート山をもじって、おとうさんから届いたメール。
3日前のことでした。
土曜日、到着時間に私とchieeは現場に走っていきました。
政治家を見るために走る親子は私たちくらいでしょう。
そして、選挙カーの一番近くまで近づいて、目の前で鳩山さんの演説を聴きました。
周囲にはほとんど子どもはいませんでした。
聴いているのは年配の人ばかりです。
若い人こそ、子どもを持つ世代こそが社会問題や政治に興味を持たないといけないと思うのだけれど…
「chieeちゃん、しっかり覚えとくんだよ」
私は歴史的瞬間をchieeにしっかり覚えてもらおうと思いました。
演説が終わると、思いがけず、握手に回ってこられました。
鳩山さんはしっかりと私たちの顔をひとりひとり見て、ゆっくりと力強く両手で握手をしました。
私は、この方法も戦略なんだなあとどこか冷静に見ていましたけど…
「chieeちゃん。この日を忘れたらダメだよ。明日は歴史的瞬間の日。そして明日の総理大臣と握手したことを」
私が言いたかったのは、民主党の活躍とか勝利とかそういうことではなく、政権交代の必要性です。
日本はどこかおかしい方向に向かっている…けれども今まで変ることができなかったのです。
今の経済成長を支えたのは自民党かもしれないけれど、一党独裁(一応)政権の長期化は弊害も多くあったと思います。
勤勉で道徳心のある日本人の心はすさんで、社会問題はどんどん複雑化してきました。
国民は社会に無関心になっていき、個人主義が目立ち、公共心はどんどん失われてきました。
子どもたちは無表情になり、物質的には豊かになったけれど、心はどんどん貧しくなり、教育の力も、家庭の力も落ちているのがもっとも残念なことです。
政権交代がかなう国こそが、政治家が切磋琢磨して、よりよい社会を造るように思います。
民主党のバランス感覚に期待します。