金曜日は京都大学まで、iPS研究所主催のシンポジウムを聴講に行きました。
初めて直接山中先生の話を聴きました。
面白い先生ですね。
パソコンがうまく動かなくて、「僕の気合が足りないのかな?」なんて。
そこはやっぱり大阪人。
今回はiPS細胞による再生医療の臨床応用が現実味を帯びてきた今、対峙しなければならない倫理的問題を扱う専門機関が発足するということで、その記念シンポジウムでした。
卵子を用いるES細胞と比べて、倫理的問題は克服されると思われがちですが、課題は決してゼロにはなりません。
生殖、難病、生命、そして、他の生物との共生…
万能細胞であるからこそ、神の領域に足を踏み入れる科学は、なおのこと真剣に考えていく必要があるのだと思います。
シンポジウム全体の結論は、医療者、研究者は患者、その家族だけでなく、国民と積極的にコミュニケーションを取り、最後はみんなが決めることだと話されていました。
研究所の規模や設備、予算、集まった関係者、傍聴者、どこからみても、この研究およびプロジェクトにどれだけ国家や国民が関心を示し希望を抱いているのかがわかります。
しかし、そこには必ず倫理的問題が背中合わせに存在することを、誰よりも先に考えておられるのが山中先生なのですね。
iPSそのもののお話は少し難しいのですが、今日はわかりやすいお話でした。
他機関の若い研究者のお話もいろいろ聞くことができ、有意義な時間でした。
いつかVOXで、臓器あるいはすい島再生に関わる先生に是非お話していただきましょう。
これは十分に可能だと私は確信しました。
久しぶりの京都。
祇園祭の余韻が残り、観光客もたくさんでした。
京都大学まで、バスで。
三十三間堂の前を通って、清水さん、八坂さんを見て。
またゆっくり京都に行きたいですね。