この設問には10年来考え続けてきたように思います。
現時点の私の結論は、一言につきます。
男性がケアワークを低く評価したいからです。
ケアワークは主に女性が従事してきた労働です。
労働という言葉に抵抗がある人もいるでしょう。
しかし間違いなく労働です。
介護保険制度がケアワークを労働と認めました。
しかし、とても低賃金です。女性や年金受給者それに若年男性しか就労しにくい賃金です。
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日本のマスコミ報道では、タイの日本企業関連が中心となっており、現地の人々が直面している状況がわからない。
アムダのホームページで現地の状況、救援内容が掲載されています。
ぜひ、お読みください。
困った時はお互い様。
今度は日本が恩返しをする番です。
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要介護3に父親と要支援2の母親と、実家へ一人戻っている私。
昨年までは京都の家族のもとに月1回3泊で帰宅ができていたのだけれど、今年から2泊が限度となっていた。
今月になって初めて3泊に戻したら、母親はとてもきつかったという。
どうも体調を壊していたようだ。
息子に心配かけまいと話さないことが多い。
わたしもストレスが溜まってきて、ついきついことを言ってしまう。
認知症の進んだ父親の介護 . . . 本文を読む
上野千鶴子さんの『ケアの社会学』155pを読んでいます。
「なぜ人間の生命を生み育て、その死をみとるという労働が、その他のすべての労働の下位におかれるのか…この問いが解かれるまでは、
フェミニズムの課題は永遠に残るだろう。」
これは上野さんの90年刊の『家父長制と資本制』の結びの言葉だそうです。
ケアワークがなぜ安いかは、「フェミニズムの課題である」と書かれていることである程度想像できる。
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江川さんのつぶやきのまとめです。
江川詔子さんは上記事件の傍聴を続けておられます。
本日の後半は事件の核心部分と思われます。
リンクさせていただきました。
当時の前田元検事の精神状態と上司の保身行動がよく理解できます。
非常に興味深い内容です。 . . . 本文を読む
厚労省は来年度からの介護報酬改定について準備を進めている。
私はその動向には疎いが、今日の「訪問介護、時間短縮案」のニュースを聞いて
「やはりこんなことを考えているんだ」と暗然たる気持ちになった。
訪問介護については現在1回あたり「1時間まで」「1時間以上」がある。
これは介護報酬に2段階あるという意味で、「1時間以上」が2時間や3時間を意味するものではない。
実際には、「1時間まで」は1時 . . . 本文を読む
大阪・京橋にいつもいらっしゃる販売員さんから購入しました。
特集:薬物依存からの回復 厳罰から治療 は、とても充実した内容です。
「200万人以上いるといわれる日本の薬物依存症者。その数は増加の一途をたどっており、
特に10~20代の若者を中心にひろまっている」
「国連や世界保健機構でも、予防も治療も可能な健康障害」と言われているにもかかわらず
「日本では今も厳罰主義がとられ、刑務所の入所者の . . . 本文を読む
昨日は京都東山界隈を散策しました。
まず出町柳のBONBONCAFEでランチ。
隣の席では大きなワンちゃんが。
ここは鴨川をはさんで大文字山がよくみえます。
真如堂の本堂前では蝶と朝顔が出迎えていました。
真如堂からは会津藩士のお墓、法然の遺跡(紫雲石=法然が座って修行をした)などを観る。
金戒光明寺の墓地には、お江と春日局の菩提所があった。
これには驚いた。
京都は . . . 本文を読む
急ぐ必要もないので山陽本線の旅を楽しみました。
列車の旅は、鈍行に限ります。
電車の中は読書にとても向いています。
『ケアの社会学』上野千鶴子著です。
序から第一部「ケアの主題化」はなかなか難解です。
社会学の用語や定義が馴染むまで時間が必要です。
第1章 ケアとは何か
第2章 ケアとは何であるべきか
第3章 当事者とはなにか
思考の過程はとても勉強になります。
繰り返し読む必要があり . . . 本文を読む
タイが洪水で大変なことになっていることはマスコミで報道されています。
アムダでは明日から調整員、保健師そして医師を派遣することになりました。
詳しくはアムダホームページをご覧ください。
タイの医療チームには岩手県大槌町で緊急医療支援をしていただきました。
困った時はお互い様の精神です。
※画像はインターネットから。 . . . 本文を読む
最近はほぼ毎晩、DVDを観ています。
見ているうちにふと考えてしまった。
それは、地域やコミュニティについてまったくといってよいほど描いていないことです。
家族、個人、そして機能集団を描くことが多く、社会を構成している重要な要素であるコミュニティは描かれていません。
考えてみれば、フィクションで描くことが難しい対象ではあります。
コミュニティには多様な要素がありすぎるぐらいあります。
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この日曜日にアマゾンでクリックしたら、翌日の午前に早々と到着しました。
まだ37ページ辺りを読んでいる段階だけど、黄色いマーカーだらけになるので、
途中からよほどの個所以外には線を引くことを止めました。
私ごときが僭越ですが、ケアを論ずる場合はこの書籍を読んでいることが前提になるでしょう。
上野女史が切り開いた地平の確認なしにケアについて議論することは時間の無駄と考えます。
といっても、 . . . 本文を読む
田荘荘監督 2006年公開
中国の天才棋士 呉清源は、1914年生れ、碁を学びに日本へ。そして帰化した。
現在もご存命である。
囲碁や将棋に疎い私でも十分楽しめた映画だった。
1930、40年代という日中(中日)関係が厳しい時代を描きながらも政治や戦争から距離を置いた構成で
囲碁の恩師、ライバル、仲間、そして宗教に真理を求めた呉清源を監督が暖かく描いた。
呉清源が帰依した宗教は璽宇教とい . . . 本文を読む
岡山市の総合グランドでは多彩なイベントが行われています。
午前中に覗いてきました。
視覚障害のランナーと伴走者が自転車の前を走っていらっしゃった。
追い抜いた際に、写真としますよと声かけして1枚撮りました。
スタジアムでは学区別競技大会を開催中。
広場では様々なリクリエーションが行われていました。
武道館では岡山県少年大会。少年といっても少女も3割程度います。
すごい熱気で . . . 本文を読む
サブタイトルは、「当事者主権の福祉社会へ」 太田出版
本日付の朝日新聞の書評に掲載されていました。
<評>は中島岳志氏。
上野さんは日本のジェンダー学の第一人者。
「上野は、この議論の背景にはシェンダーと階級のバイヤスが潜んでいると指摘する。そしてこのバイヤスこそ、ケア労働がすべての労働の下位に置かれ、『支払い労働』になっても安い賃金しか支払われない要因になっているという」
気になります . . . 本文を読む