
先日、行政の高齢者担当課から電話が入った。
一人暮らしの高齢者宅からのテレビ騒音で困っているとのこと。
ヘルパーさんが訪問しているという話もあり、地域包括になんとかならないかと話される。
警察も対応してくれないという。確かに民事不介入という言葉がある。
なんとかやってみましょうか、と情報提供を受ける。
住所と名前を聞くと、なんと私の担当している方。
担当地区の人口は20万人にもなるのに。
この方、確かに耳が遠い。
しかし、そのような迷惑が近所にかかっているとは。
まずは、相談の電話をかけていただいた方に電話をかける。
「昨年から音が大きくなりました。一度はお願いに行ったのですが、最近は、
大音響です。頭が痛くて薬飲んでいます。家には年よりもいて困っています」
これは対応を急がねば。
どう話そうかと、しばし思案。単刀直入に話すしかないと思い定める。
幸い、信頼関係は築けているつもりだ。
車で自宅を訪問。
勝手口から声をかけるが、もちろん聞こえない。
テレビの音量が大きい。
先ほど、電話した時もなかなか出られなかった。
「電話の音もよう聞こえんのよ」
テレビのリモコンで音量を確認する。
40!
最大だ。まず20まで下げる。
聞こえる?
「聞こえるよ」
20でも40でも本人にとってはあまり違いがないのだ。
音量が最大になっていたよ。この数字読める?
「小さすぎて読めん」
デジタル表示はバリアフリーではない。
これでは音量が上がっていることに気がつかないはずだ。
近所の人がテレビがうるさくて困っている,と話すと、
「昨夜はテレビをつけたまま寝てしまった。
目が覚めてなんかワーワー言ってるなと思ったらテレビだった」
昨日だけではない。昨年からということだった。
音が大きくなっても気がつきようがないね。
「うん。一人暮らしの辛さはわかってくれん」
もしよかったら、音量が高くなったときに、電話があった人に訪問してもらい
音量を下げるように話してもらっていいいですか。
「そうしてもらったほうがいい」
じゃー、そのように連絡しておきますね。
気を悪くしないでね。
挨拶をして辞した。
その後、電話をいただいた方を訪問してもよかったが、少し頭を整理したかったので、
職場に戻った。
それから、電話をかけた。
訪問内容を伝えた。
相談された方は、
「一人暮らしで大変という気持ちがあったし、何か出来ることが
ないかとも思った。しかし、大騒音を聞くとそのような思いもなえていった」
と話された。
騒音を出された方の人となりも心配されていたようだ。
その点についても、安心していただいた。
ともに善意の人々である。
私のできることはまずは終わったと思う。
※写真は夕陽の終わり。
一人暮らしの高齢者宅からのテレビ騒音で困っているとのこと。
ヘルパーさんが訪問しているという話もあり、地域包括になんとかならないかと話される。
警察も対応してくれないという。確かに民事不介入という言葉がある。
なんとかやってみましょうか、と情報提供を受ける。
住所と名前を聞くと、なんと私の担当している方。
担当地区の人口は20万人にもなるのに。
この方、確かに耳が遠い。
しかし、そのような迷惑が近所にかかっているとは。
まずは、相談の電話をかけていただいた方に電話をかける。
「昨年から音が大きくなりました。一度はお願いに行ったのですが、最近は、
大音響です。頭が痛くて薬飲んでいます。家には年よりもいて困っています」
これは対応を急がねば。
どう話そうかと、しばし思案。単刀直入に話すしかないと思い定める。
幸い、信頼関係は築けているつもりだ。
車で自宅を訪問。
勝手口から声をかけるが、もちろん聞こえない。
テレビの音量が大きい。
先ほど、電話した時もなかなか出られなかった。
「電話の音もよう聞こえんのよ」
テレビのリモコンで音量を確認する。
40!
最大だ。まず20まで下げる。
聞こえる?
「聞こえるよ」
20でも40でも本人にとってはあまり違いがないのだ。
音量が最大になっていたよ。この数字読める?
「小さすぎて読めん」
デジタル表示はバリアフリーではない。
これでは音量が上がっていることに気がつかないはずだ。
近所の人がテレビがうるさくて困っている,と話すと、
「昨夜はテレビをつけたまま寝てしまった。
目が覚めてなんかワーワー言ってるなと思ったらテレビだった」
昨日だけではない。昨年からということだった。
音が大きくなっても気がつきようがないね。
「うん。一人暮らしの辛さはわかってくれん」
もしよかったら、音量が高くなったときに、電話があった人に訪問してもらい
音量を下げるように話してもらっていいいですか。
「そうしてもらったほうがいい」
じゃー、そのように連絡しておきますね。
気を悪くしないでね。
挨拶をして辞した。
その後、電話をいただいた方を訪問してもよかったが、少し頭を整理したかったので、
職場に戻った。
それから、電話をかけた。
訪問内容を伝えた。
相談された方は、
「一人暮らしで大変という気持ちがあったし、何か出来ることが
ないかとも思った。しかし、大騒音を聞くとそのような思いもなえていった」
と話された。
騒音を出された方の人となりも心配されていたようだ。
その点についても、安心していただいた。
ともに善意の人々である。
私のできることはまずは終わったと思う。
※写真は夕陽の終わり。
時間と手間をかけて
一つの案件が収束し
テレビの文字の大きさにも考えが及ぶ・・
こうして
一つずつ問題がおさまっていきますね。
今のご時勢はその逆のプロセスですね。
テレビといえば
義母が自宅にいるころは
ガンガン「40」近くの音で閉口しました。
これは、耳が遠いためでした。
補聴器は機械音も丁寧にひらうので頭痛がするといってすぐはずしてしまう。
幸いなことは、田舎で隣家が遠いことでした。
(逆にそれで困ることも多いのですが)
問題は、その娘である妻。
「30」ぐらいの音でテレビをつけたまま居眠りします。やはり耳が遠くなる路線?を走っているようです。嗚呼。
どうもテレビのコマーシャル音が苦手です。
おやおや
人様の部屋で愚痴になりました。
先日、私の職場で相談員が自らへの苦情に対して、利用者を叱りつけるという出来事がありました。当然ながら、その利用者は去って行き、私が電話をしても電話口にさえ出てもらえない結果となりました。はあ。
技術ではなくて人間だと、改めて教えられた思いがします。どうもありがとうございました。
篩いにかけて、この問題はうちではないというように、選別したりして本来の仕事の領域すら見失ってしまっている状況もあるような気がします。
相談員は、まず相談のしやすさがその後の支援に繋がることを知る必要があると思います。そんなことを考えさせられました。
コメントありがとうございました。
テレビ音量はなかなか難しいですね。
我が家もいつのまにか大きな音になっています。
聞きづらいからどんどん大きくしているようです。
いつもボリュームダウンするのは私の仕事です。
デジタル放送の場合は、字幕が出る番組も少しですがあるので、
字幕設定にしています。
もっとも本人にとっては音を聞きたいですから
意に沿わないことでしょう。
一人暮しだと判断がつかないということを、
みんなが知っておく必要があると今更ですが思いました。
コメントありがとうございます。
確かにソーシャルワーク技術ではありませんね。
ただ、技術として学んだことを意識して使っていることはあります。
それは「保証」ということです。
両者にそのように対応させていただきました。
それにしても、私自身恥ずかしくなるような対応の数は
相当なものです。
コメントありがとうございます。
チームワークで仕事をするのは大切なことです。
しかし、チームの一人一人が自らの仕事の領域をできるだけ
狭くしようとする傾向があるのは確かですね。
責任を持って中心になって関わる人がいれば、
対処できただろうというケースも多いと感じています。
わたし自身もできていませんね。
苗字を間違えてしまいました。大変失礼いたしました。