岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

岡山県真庭市 バイオマス産業杜市です。

2022-12-20 07:00:07 | 岡山

西粟倉村に続いて、真庭市訪問です。

真庭市は岡山県北部にあり、西日本の木材需要を支える「製材業」の杜市(杜の市でとし)。

人口4万8千人(市のパンフより)。面積828㎢(8割は森林)です。wiki

この日の見学では、真庭バイオマス集積基地と真庭バイオマス発電所を見て回りました。

初めて尽くしです。興奮するほどの内容でした。

バスが構内に何台も駐車できる広大な集積基地です。

管理者の方から丁寧な説明がありました。

まず原木置き場です。

大型トラックで続々と原木が運び込まれています。重さで受け入れ価格が決まるそうです。

雨の日には水分で重くなるそうですが価格には反映しないとのこと。

雨の日は搬入事業者は得だということになります。

砕かれた木質チップに触っています。

今年は搬入量が激減しているそうです(昨年、コロナ禍で高騰したため今年は反動で値が下がり事業者が搬出を抑えている)。

搬入される木材です。

原木が大きいため、使用する特殊な車両も大きく価格も高いものばかりです。

作業している人はほとんど運転士です。歩いている人を見かけません。

見たこともないような車両です。ほとんどは原木を砕く車両です。

後ろにあるのは原木を砕くミキサーのような車両(オーストリア製?)です。木材なら何でも砕くことができるものですが、

億単位の価格だそうです。それが売り込み時の話と異なりよく壊れるそうです。修理代に頭が痛いと。

これが木質チップになるのかというほど雑多な木材が運び込まれています。竹まであります。

ただこのような機材を持っているのはここだけなので、木材事業者にとっては価値があります。

もちろん、資源の再利用という意味も大きいです。

ここで作られた木質チップは発電所などに売るのですが、乾燥度合いが重要です。

湿気がある木材は燃料効率が悪く値が下がります。また受け入れてくれないこともあります。

木質チップが仕分けされ乾燥保管しています。

説明していただいた管理者の方は、県南の高校の理数系の教師をされていたそうです。

この仕事が天職だと考えられてこの地へ移住してきたとツアーリーダーから聞きました。

この大きな集積基地で働いている人はたった十数人だそうです。

運営していくことは容易ではないでしょう。

続きます。

次は発電所です。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

ウクライナに平和を!



最新の画像もっと見る