
最近、ネットでもよく拝見するようになったTansa報道です。
著者の中川七海さんは、PEOA汚染について勇気をもって「探査」取材をしています。
読んでいてもすごい突撃取材をしています。
単身や二人で市長や大会社の社長にインタビューを敢行します。
大阪摂津市、岡山吉備中央町で起こっているPEOA汚染。
「まさに公害温存システムのある国で」。
報道の本道を突き進んでいます。
PEPジャーナリスト大賞審査委員長林香里さんコメント
「課題発見部門」賞の「シリーズ 公害『PFOA』」は、国際的に規制が進む有機フッ素化合物(PFOA)による高濃度土壌汚染について、中川七海氏が様々な視点から丹念に調査した一連の報道である。PFOAは国際的には強度の有毒性がある危険な化学物質として知られており、映画にもなった。しかし、日本ではほとんど知られておらず、主要メディアも大きく取り上げてこなかった。今回対象となった記事では、専門家の調査結果とともに、PFOAを使用している企業の担当者ならびに地方自治体担当者への取材インタビューをし、さらに情報公開請求などでより詳しい情報を入手しながら、高濃度土壌汚染が放置されている状況について詳述している。環境省、自治体、そして企業の責任を問う姿勢はジャーナリズムの古典的機能である権力監視を着実に実践しており、審査員全員が調査報道として高く評価。今年度の「PEPジャーナリズム大賞」とした。
2024年10月10日初版第一刷発行
ぜひお読みただければと思います。